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保険証とお薬手帳は家族全員分を1カ所にまとめよう!救急車を呼んだ時の話

先日、妻が激しい腹痛に襲われ、救急車で病院へ搬送されました。

幸いなことに、一時的な症状だけですみ、妻もすぐに体調が戻りました。

僕が今回救急車を呼んで痛感したことが1つ。

それは、保険証とお薬手帳は、普段から家族全員分を1カ所にまとめておいた方がいい!ということ。

さらに言うと、できれば家族全員の衣服(着替え)のある場所も把握しておいた方がいいと思いました。

この記事では、自身の体験をもとに、

  • 救急車で病院へ搬送され、病院での処置を終えて帰宅するまでの流れ

  • 救急隊員とのやりとり

をできるだけ詳しく書いています。

もしものときの参考になると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

保険証とお薬手帳は家族全員分を1カ所にまとめるべし!

あなたは、家族全員分の『保険証』と『お薬手帳』がどこにあるか、ちゃんと把握できていますか?

僕はそれができておらず、妻にヒドイ仕打ちをすることになってしまったのです。

先日、妻が激しい腹痛を訴え、救急車で病院へ搬送される事態となりました。

そのときに必要となった妻の保険証とお薬手帳の保管場所が、僕にはまったく分かりませんでした。

そして、あろうことか激痛に苦しむ妻が【自分自身で】保険証とお薬手帳を用意するという、本当に申し訳ない結果となってしまったのです。

妻は僕を責めませんでしたが、今後はきっと事あるごとに「あのときはねぇ・・・」と言われるのは間違いないでしょう。

この記事を読んでくれているあなたには、僕のような【役立たず】になってほしくはありません。

ですから、今のうちに保険証とお薬手帳は家族全員分を1カ所にまとめておきましょう。そして、家族全員の衣服(着替え)のある場所も把握してください。

しかし、年頃の娘さんには「着替えのある場所を教えてくれ」とは言いづらいかもしれませんね。

まぁ、無理に聞き出さなくてもいいですが、できれば娘さん用に【いざというときに着せる衣服】を用意しておけばいいと思います。

とにかく、人はいつ、どこで体調が悪くなるか分からないので、もしものときに家族全員が迷うことなく対応できるようにしておくことが、と〜っても大事です。

救急車を呼んでから病院へ搬送されるまでの話

ここからは、僕が実際に救急車を呼んで、そして妻を病院へ搬送してもらうまでの経緯をお伝えします。

■激しい腹痛を訴える妻

先日の夜、お風呂から上がった妻がしばらくして、

【妻】「あのさぁ・・・ちょっとお願い・・・」

と寝室から呼ぶので、

【僕】「はいよっ、何や〜?」

と寝室に向かうと、

【妻】「あぁ・・・痛い・・・痛い・・・。」

とベッドでうずくまっていたんです。

【僕】「おいっ、なんや、どうしてん!?」

【妻】「なんかさぁ・・・胃が・・・すごく痛くて・・・んっ・・・もぅ・・何なのコレ・・・」

【僕】「めっちゃ痛そうやん、救急車を呼ぶか?」

【妻】「呼ばなくていいよ・・・あぁ痛い・・・痛い・・・なんか寒いし・・・」

【僕】「寒い?そうか、じゃあほら布団をかけた方がエエやろ。」

【妻】「いらない・・・(布団が)重たい・・・毛布だけでいい・・・」

その布団は羽毛布団だったで、そんなに重くはないはず、それに普段から普通に使っていたものだし。

それを『重たい』と感じてしまうのだから、やはり身体に大きな異変が起きているのは間違いない。

【僕】「わかった、でも、そんなに痛いんやから、救急車呼んだ方がエエんとちゃうか?」

【妻】「・・・はぁ・・気持ち悪い・・吐きそう・・お腹が痛い・・トイレに行きたい・・・」

【僕】「おぉそうか。じゃあ、とりあえずトイレに行っといた方がエエな。」

僕は妻をトイレへ連れて行きました。

【妻】「はぁ・・痛い・・・なんか・・息もしづらい・・・」

【僕】「えぇっ?やっぱ救急車呼んだ方がエエって。」

【妻】「・・だって・・恥ずかしい・・・」

【僕】「恥ずかしい?・・・あぁ、そうか。」

きっと、いつ吐いてしまったり下痢をしてしまうか分からないし、しかも救急隊員が来たときに寝間着のままだと恥ずかしい、ということなんですね。

女心というのは、激痛の中でも変わらずにあるようです。

【妻】「うぅ・・・痛いなぁ・・・もう・・どんな体勢でも痛い・・・」

【僕】「恥ずかしいかもしれんけど、もうアカン。救急車を呼ぶからな。ほんで、ほらコレ、吐きたくなったらここに出して。」

中身が空になっている小さなゴミ箱にビニール袋をかけて『簡易エチケット袋』を妻の横に置きました。

腹部の激痛に耐えている妻の姿を見て、僕は「早く何とかしなくちゃ・・・」と少ない知識を総動員させながら対処し、同時に救急車を呼びました。

■救急車を呼んだ

僕は携帯電話を取り出して『1、1、9、通話』と押しました。

【消】「はい、◯◯消防署(消防局?)です。火事ですか?救急ですか?」

【僕j】「救急です。」

【消】「救急ですね。今あなたのいる場所を教えてください、何か目印でもかまいません。」

【僕】「◯◯市▲▲町・・・です。」

【消】「わかりました。どうされましたか?」

【僕】「妻が、ものすごい腹痛があるようで、痛みのせいでほとんど動けないんです。」

【消】「奥様の意識はありますか?」

【僕】「はい、あります。」

【消】「腹痛の他に何かありますか?」

【僕】「えっと・・・吐き気があって、お腹も下しています。」

【消】「奥様は何か持病がありますか?」

【僕】「持病はありません。」

【消】「わかりました。奥様の年齢を教えてください。」

【僕】「◯◯歳です。」

【消】「あなたのお名前を教えてください。」

【僕】「◯◯⬜︎⬜︎です。」

【消】「◯◯さんですね・・・え〜っと、はい、ご住所の確認ができましたので、すぐに救急車を手配します。」

【僕】「わかりました、お願いします。」

【消】「今、救急車を手配しましたので少しお待ちください。最後に、救急隊員からあなたへ電話することもありますので、あなたの連絡先を教えてください。」

【僕】「はい、090-◯◯・・・です。」

【消】「090-◯◯・・・ですね。では、救急車が到着するまでに、奥様の『保険証』と『お薬手帳』を用意しておいてください。」

【僕】「はい、わかりました。」

電話を切ってから、ふと気がつきました。

んっ?・・・えっ?

『保険証』と『お薬手帳』だと!?

いやいや、ちょっと待て!知らんよ、そんなもんドコにあるかなんて、俺はわからんぞ!!

思い当たる場所をしばらく探してみても、どこにも無い。

痛みでうなされている妻には聞かずに見つけようと思ったけど、もう仕方ない、これは直接本人に聞くしかない。

妻のもとへ行って、

【僕】「なぁ、保険証とお薬手帳がいるんやって。どこにあんの?」

【妻】「・・えっ?・・何?」

【僕】「保険証とお薬手帳、どこにあるん?」

【妻】「保険証は財布の中・・手帳は・・・どこだっけ・・・」

【僕】「すまん、財布はどこにあるんや?」

【妻】「・・・バッグ・・・」

リビングに行ってバッグの中の財布を探そうとしたときに、僕の携帯電話が鳴りました。

見慣れない番号でしたが、それは救急隊員からでした。

【僕】「はい。」

【救】「今もう近くまで来ているのですが、お住まいはどちらですか?」

たしかにウチは住宅街の少し分かりづらい場所にあるのです。

でも、僕の方からは救急車がどこにいるのか分かりました。

【僕】「今すぐそちらへ行って誘導します。」

救急車のもとへ走って行き、自宅前まで誘導をしました。

あなたがもしも救急車を呼んだときは、必ず家の前にいた方がいいですよ。

■救急車が家に到着してから

駆けつけてくれたのは3人の救急隊員でした。

彼らを家の中に案内するときに、隊員の1人から、

【救】「あなたはどなたですか?ご家族の方ですか?」

と聞かれました。

【僕】「はい、夫です。」

【救】「そうですか、中に入ってもいいですか?」

【僕】「えぇ、どうぞ入ってください。」

【救】「では、失礼しますね。」

救急隊員が家の中に入ると、妻はなんとか自力でリビングまで移動して、じゅうたんの上で横になっていました。

【救】「どうされましたか?あっ、そのまま楽な姿勢でいてください。」

【妻】「胃が・・ものすごく痛くて・・気持ち悪いです。」

【救】「わかりました。すみません、ちょっと触りますよ。ココを押しますけど、痛ければ言ってくださいね。」

救急隊員が妻の腹部を指で押しました。

【救】「ココは痛いですか?」

【妻】「・・・いいえ。」

【救】「じゃあ、今押さえている指を離したときに痛かったら言ってください。離しますよ・・・どうですか?痛いですか?」

【妻】「・・・いいえ。」

【救】「そうですか。それじゃ、奥さんね、血圧と体温を計らせてください。はいコレ、体温計です、自分で測れます?」

【妻】「はい。」

この頃になると、妻の容体も少し戻ってきている様子で、ちゃんと受け答えができるようになっていました。

【救】「お腹はいつくらいから痛くなったんですか?」

【妻】「夕飯を食べた後くらいに違和感があって、お風呂を出る頃にはすごく痛くなって・・・」

【救】「夕飯には、何か普段は食べないような物がありましたか?」

【妻】「いいえ、特に何も。」

【救】「他のご家族の方も同じ物を?」

【僕】「えぇ、同じ物を食べました。」

【救】「何ともないですか?」

【僕】「はい、まったく。」

【救】「奥さん、以前にも同じようなことはありました?」

【妻】「ありません。」

【救】「今日は何となく体調が悪かった、とかは?」

【妻】「いいえ。」

【救】「何か持病とかはありますか?他にも、飲み続けている薬があるとか。」

【妻】「ありません。」

【救】「そうですか。う〜ん・・・もしかすると『胃けいれん』みたいなものかな・・・。」

【僕】「胃けいれん?」

【救】「まぁ、詳しく検査してみないとわからないけど。どうします?このまま家で様子を見てみますか?それとも病院へ行って検査されます?」

【妻】「う〜ん、何だかさっきよりもラクになったんだよねぇ・・・。」

【僕】「念のために病院行って調べてもらった方がエエんとちゃうか?」

【救】「どちらでもいいですよ。私たちは無理に連れて行けないんです。」

【僕】「一応は病院に行った方がエエって。なっ?」

【妻】「・・・うん。」

【救】「検査でCTを撮るかもしれませんけど、奥さん、妊娠はされてませんか?」

【妻】「してません。」

【救】「100%してませんか?」

【妻】「はい、大丈夫です。」

【救】「じゃあ、受け入れ可能の病院を探しますから、奥さん、救急車に乗ってください。歩けますか?」

妻は救急隊員に連れられて救急車へ乗り込みました。

夜は少し冷えるので、僕は妻に『なるべく軽くて暖かい上着』を着せました。

先ほどの羽毛布団もそうですが、体に大きな異常が出た状態は、ちょっとしたことが負担になるようです。

いざというときのために、某有名衣料メーカーで販売されている『軽くて暖かいダウンジャケット』を購入しておくといいと思います。

その後僕は、付き添いのために家を出る準備をしていました。

すると、隊員の1人が、

奥様の保険証とお薬手帳を持って行ってくださいね。

と言いました。

しまった、そうだった!保険証とお薬手帳のある場所が分からない!

しかし、ふとリビングのテーブルを見ると、そこには保険証とお薬手帳が置いてありました。

そうです、妻です。

僕が救急車を誘導しているときに、妻は腹部の激痛に耐えながら、自分自身で保険証とお薬手帳を用意したのです。

そのときの妻は【歩くのがやっと】という状態だったはず。

僕が今まで家のことをすべて妻に任せっきりにしていたせいで、保険証とお薬手帳の保管場所が分からず、あろうことか、痛みに苦しむ妻本人に用意させてしまう結果となったのです。

僕はこのとき、妻に対して本当に申し訳なくて深く反省をしました。

もっと、ちゃんと日頃から家族に関することを把握しておくべきでした。

そんな『当たり前のこと』ができていないから、いざというときに【何の役にも立たない夫】になってしまったのだな、と思いました。

そして同時に、保険証とお薬手帳は、普段から家族全員分を1カ所にまとめておかなくてはいけないと強く思いました。

妻が救急車に乗り込むと、

【救】「今、搬送先が〇〇病院に決まりました。ダンナさん、自家用車はありますか?」

【僕】「はい、あります。」

【救】「では、ダンナさんは先に〇〇病院へ向かってください。救急車の後にはついてこられませんので。」

【僕】「わかりました」

僕は、ひと足先に病院へ向かいました。

病院での話

病院の駐車場で待っていると、妻を乗せた救急車が到着しました。

ストレッチャーに乗せられた妻が病院内へ運ばれます。

僕も後をついていくと、病院の受付の人に、

【受】「すみません、ご家族の方ですか?」

【僕】「はい、そうです。」

【受】「ご家族の方は、ロビーのイスにおかけになってお待ちください。」

夜の病院には外来患者さんがいません。

照明は最小限まで落とされていますので、広いロビーは薄暗くて淋しいものでした。

ロビーでイスに座っていると、

【受】「すみません、◯◯さん、保険証とお薬手帳をお持ちになってますか?」

と、受付の人が僕のところへ来ました。

【僕】「あ、はいコレ。」

妻が痛みに耐えて用意した保険証とお薬手帳を手渡しました。

【受】「ありがとうございます。お預かりします。」

しばらくロビーで待っていると、妻が処置室から出てきました。

【僕】「大丈夫?」

【妻】「うん。もう平気。」

【僕】「そう、それならまぁ良かった。」

【妻】「救急車の中でもいろいろと質問されたよ。」

【僕】「搬送しながら意識レベルを確認してんのかもね。」

もうこの頃には、妻も普通に会話ができる状態になっていました。

しばらくすると、「〇〇さん、お入りください。」と名前を呼ばれました。

【医】「え~っと、CTを撮らせて頂きましたけどぉ・・・うん、まぁ特に悪いものは無いみたいですね。」

【僕】「あぁ、それはよかった。」

【医】「それで、今回奥様の腹痛の原因ですけどね、『蠕動(ぜんどう)』っていう胃の動きに異常が出ちゃって、いわゆる『胃けいれん』みたいなものが起きちゃったんです。」

【僕・妻】「ゼンドウ?ですか?」

【医】「そう。これが起きる原因はね、多くの場合は『食べ過ぎ』なんですよね。」

妻をかばうわけではありせんが、夕飯はいつもどおりの量だったと思います。

でも、医者がそう言うなら、たぶんそうなんでしょう。

【僕】「あの・・・ということはですよ。場合によってはまた同じようなことが起きるんですよね?その場合はどうすればいいですか?」

【医】「症状が治まるのを待つしかないでしょうね。なので、そのときのためにお薬を出しておきますから。もしもまた同じような痛みが出たらその薬を飲んでください。」

【僕】「そうですか・・・治まるのを待つのか・・・。わかりました、ありがとうございました。」

妻と僕はロビーに戻り、再び2人でイスに座りました。

すると、数分後に受付の人に呼ばれました。

【受】「〇〇さん、えっとですねぇ、夜は保険適用の清算ができないんですよね。ですので、すみませんが『一時預かり金』のお支払いをお願いできますか?それで、2週間以内にもう一度ご来院いただいて、そのときに正式な金額をご請求致しますので。今日はCT撮ってるから、もしかすると追加金が出ちゃうかなぁ。」

『一時預かり金』は、あくまで一時的な支払いなので、後日の正式な清算金額によっては、返金または追加金がある、ということなんですね。

ちなみに、今回のように保険証を提示すると数千円の一時金ですむのですが、保険証の提示がないと1万円くらいは支払うそうです。

【僕】「そうですか、わかりました。じゃあ、近いうちにまた来ます。今日はどうもお世話になりました。」

【受】「はい。どうぞお大事に。」 

病院を出だ後、僕と妻は自家用車に乗って帰宅をしました。

まとめ

人は、いつ、どこで、体調が急に悪化するか分かりません。

場合によっては救急車を呼ぶこともあり、そのときには「保険証とお薬手帳を用意しておいてください」と言われます。

僕は妻の保険証とお薬手帳がどこにあるのか分からなくて、苦しむ妻に自分で用意させるハメになってしまいました。

あなたも僕みたいにならないよう、保険証とお薬手帳は、普段から家族全員分を1カ所にまとめる方がいいですよ。

誰がいつ救急搬送されるかなんて予測できませんから、家族全員が対応できるようにしておくべきです。

救急車を呼んだ時には、他にも救急隊員からいろんなことを聞かれます。

救急隊員は最善の処置をするために、患者に関することをできるだけ詳細に知りたいのです。

あなたはそれらにすべて答えなくてはいけません。

ですから、いざというときに家族を守るため、日頃から家族同士でコミュニケーションをちゃんと取っておくことが非常に大事なんですね。

この記事を通じて、僕の恥ずかしい体験が【反面教師】としてあなたの参考になれば幸いです。

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