『サンダー・ジャンクションの無法者』のカードについて【白】
2024年4月19日発売の『サンダー・ジャンクションの無法者』内に含まれるカードの中でそこそこ面白そうなカードについて触れます。
(※統率者目線です)
まずは【白】です。
①《エイヴンの阻む者》
3マナ2/2飛行の、呪文を【計画】に押し込めるクリーチャー。《敵対工作員》や《ティシャーナの潮縛り》と違いダブルシンボルが必要で、デッキを少し選びますが、空中戦に介入できる白のカードとして優秀です。【計画】にするため、インスタントタイミングでの使用を想定されている打ち消し呪文が除去された後でも機能不全にできる点が良く、その上他の追放領域からの呪文でも場にいる間は2マナを追加要求でき、《ジェスカの意志》や《豊潤の角杯、ハーンフェル》(《語りの神、ビルギ》の裏面)で動くデッキを制限できます。加えて、墓地からの呪文にもマナ要求もしているため、《死の国からの脱出》や《墓場波、ムルドローサ》を咎める事もできます。
②《オルテカの現象織り》
3マナ2/4と受けに強いスタッツと、クリーチャー呪文に誘発してトークン生成や場にあるアーティファクト・トークンのコピーが作れるクリーチャー。パワー2であるため、《世慣れた見張り、デルニー》で誘発を2回に増やせます。1/1トークン生成能力は《忠実な弟子》のように速攻はないですが、横に広く硬く盤面が作れ、アーティファクトであるため【金属術】等の達成を狙えたりと器用です。場のアーティファクト・トークン生成に関しては宝物が一つでも場にあればマナ生成クリーチャーに変わったり、他のコピーカードでパーマネントのトークンを生成していれば増やせたりと、デッキの方向性に噛み合って補助、コンボが狙えるカードに変われる点が面白そうです。
③《乗っ取り屋》
土地を最大枚数持つプレイヤーと同じ枚数になるように平地・カードを持ってくるクリーチャー。平地・カードが出せるためデュアルランドやトライランドも範囲内にあり、タップインするものから優先的にデッキから出すべき効果です。主に【緑】を含まないデッキが便乗するためのカードですが、《裏切り者の都》経由で出してチャラにしたり、《宝石の洞窟》スタートのプレイヤーにあやかれたりと便利なとこも多いです。傭兵であるため《カテラン組合の召喚》から持ってこれるランパン要因になれます。3マナ3/3警戒もこれと言って貧弱なスタッツでもないので、【緑】を含まない土地基盤に困っているデッキで試してみても良さげな1枚です。
④《収集家の檻》
1マナでクリーチャーに+1/+1カウンターが乗せる事ができる上に3体以上のパワーが異なるクリーチャーを所持していると秘匿条件が達成するアーティファクト。近年の緑のカード達(《打ち砕かれた尖塔、オゾリス》等)が加速度的に強くなっているだけで、1マナで強化できて且つタイミングも選べるのは異様に強いです。それも白①。パワー6の統率者の強化用に使用したり、カウンターギミックの足しにしたり、横並びデッキの秘匿要因にしたりと出来る事が多いため複数枚確保して挿しときたいカードです。
⑤《家畜盗みの暴走》
アンタップと二段攻撃付与の【放題】カード。アンタップさせるクリーチャーは自分以外も選べるため、《織り手のティムナ》《鋭い目の航海士、マルコム》持ちのプレイヤーが生物が寝てて開いているプレイヤーを殴っている時に唱え、ブロックをお願いする事ができたりします。二段攻撃も自軍指定が無いため同様の事や、急に統率者ダメージを増やしたりで状況を崩す1枚にできたりと面白いカードです。ただ、締めに使うときに《偏向はたき》や《誤った指図》を食らうと目も当てられない状態になるため警戒は大事なカードです。
⑥《最後の決戦》
全能力喪失、自軍への破壊不能付与、全体破壊ができる【放題】カード。《滅ぼし》のように単体除去で跳ねのける使い方ができない分、2体以上場に嫌なクリーチャーがいる時には能力を消した上でコンボに走れたりできます。出し直しをされると何ともなところはありますが、《精霊の魂、アニマー》等の着々と準備を進めた上で勝ち切るデッキ等には妨害として刺さりそうです。破壊不能付与もコンバットで押し切ったり、除去から逃げれたりと使える場面がややあり、拮抗してやや勝ち盤面な状態から全てのモード(下2つでも)が使えたときには宇宙です。
⑦《真昼の決闘》
《法の定め》と5マナサクりで1つに5点与えられるエンチャント。軽くしていいの?な効果ですが実際に軽くなって出てきたので多分良いんだと思います。《エーテル宣誓会の法学者》と違い抜け道が無く、1枚1枚での勝負が始まります。スタックス系でよくあった「置いたはいいものの自分もきつい」な状況を自己解決できる非常に優秀な効果を持っており、無限マナを起動効果で作った後に飛ばしてそのまま勝ち切るなどが出来そうです。起動効果が赤含みであるため、《野生の意志、マラス》で最後の《歩行バリスタ》や自身の無限キャストに合わせて退場してもらうカードとして使えるかもしれません。
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