娘の毎日トレーニング

理学療法士さんにいつも言われること。

この子はアスリートの身体です。
特に背筋。

そう、生まれてから今まで、娘はいつも、どんな時も鍛えてる。

始まりは赤ちゃんの時。
反り返りが強く授乳はいつも大変だった。
おかげで私は腱鞘炎になった。

日常の行動一つ一つが、この背筋を作っているんだ。

仰向けに転げ、膝を曲げ、おしりを高く挙げ振り下ろす。
約10回×10セット以上/日

歩行時はお尻と胸を突き出し、爪先立ちで歩く。
立ち姿勢も同じく。
その上で、応援団ばりにキレのある腰そらしを披露する。

注: 腰に負荷かかります。危険です。腰に不安のある方は絶対にやめてください。

試しにと娘の真似をして同じ体勢をとってみたことがあるけど、あ、これ、やられるやつ。とすぐに思った。腰を痛めるのが心配でどうにか改善できないかとも思っていたけど、これが彼女のスタンダード。他の筋肉もバランスよく使えるようにサポートしていくしかない。

うつ伏せに転げ、上体を上げ下ろし。

転げる私の背中の上で、小さく速く、大きく強くを繰り返す。

要望を聞いてもらえるなら、食後はきつい。年々体は大きくなり体重も増加していることを自覚してほしい。身長もさほど変わらなくなってきている。

ついでに言わせてもらうと、抱きついてきたと思ったら私の足に乗ってくるじゃん。爪先立ちになるじゃん？あれめっちゃ痛い。私の足に乗って前なら何歩でも進めたけど、もう5、6歩が限度なんよ。

そう、背筋トレーニング。負荷がかかるのみで、私にはなんのトレーニングにもならない。
娘の背筋を鍛えることに貢献するのみ。
なぜ乗る。
なぜ私の上。
ピッタリとキレイに背中に収まる娘の下で、握り寿司のシャリになった気分だ。
鮮度のいいネタが私の上で暴れている。

「来年は若いPTに交代しなきゃいけないかもしれない。男性でもなかなかこの筋肉はないよ。わっっ。強い（汗）」

と、すぐに反発し崩れた体勢を元に戻す事にも時間と体力を使いながら、毎回汗だくでストレッチをしてくれている。大変な仕事だ。

ダイエットや運動に何度となく挫折してきた私。

何食わぬ顔で、なんなら大笑いしながら13年も継続してトレーニングする娘の後ろに五光が見える。