フェムテックEXPO

 2024年10月17から19日の間、国際展示場で、フェムテックEXPOが開催されていた。19日は、一般人のも公開されていた。私は将来的に女性のエンパワメントに関わりたいと思っているので、このイベントに参加してみることにした。

フェムテックとは


 Femtech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」など女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決するための製品・サービスを指し、2025年には世界で5兆円規模の市場になると言われているようだ。1) https://www.femtech-week.jp/hub/ja-jp/about.html (2024/10/28閲覧)

フェムテックとの出会い

 私がフェムテックの存在を知ったのは、大学生になってからだった。大学に、フェムテックについて発信している先輩がいて、ひょんなことから彼女たちと出会った。そこで、フェムテックのことを知った。一番驚いたのが、その発想転換で、今まで「つまらないけど普通」「タブー」と思っていたようなものにアプローチされていた。生理のグッズとして、ナプキンやタンポンだけではなく、月経カップや吸水ショーツというものを用いて対処できるということを知ってとても驚いた。
 私がグッズを見に行った時、店内には数名の外国人がいて外国の人にとっての方が身近なのかなと思った(グッズもほとんど海外から輸入されたものだった。)残念ながら、東京にあったお店は今は閉じてしまって、オンラインだけになっている。

EXPOの様子

 発想が面白いなと思うものもあったものの、女性がお金を持つようになったから、女性をターゲットにしてるのかな、とか、企業が女性のためにも製品を開発していることをアピールするために無理やり女性のためって言っているのかなと思われるものもあった。また、体験コーナーでは、生理痛や妊娠した時のお腹の重さを体験できるものもあり、ユニークなイベントになっていた。


印象に残ったもの


 一番印象に残ったのは、デリケートゾーン用のオイルである。たまたま立ち寄ったら、ブースにいた人に話しかけられたので聞いて見た。オイル自体の良さがとてもよくわかるというわけではないが、その方の話し方から熱意が伝わってきた。どうも、彼女自体が開発者で今回はブースに出展したとのことだった。デリケートゾーンをオイルを用いてマッサージすることで、リラックス効果を高めたり、かぶれの治癒や予防の効果があるようだ。いろんなところに気づいてアプローチするんだなとびっくりした。また、開発者の方は、デリケート部専用のオイルを使ってもらうことで、女性特有のトラブルを「しんどいな」と放置するのではなく、アプローチして改善できるものだということを知ってほしいという思いを抱かれているという。
 どうしてイベントに参加しているのと聞かれたので、将来の就職先を検討するために、と言ったら、大きい企業に入った方がやりたいことがやりやすいよ、とおっしゃられて、私的にはショッキングだった。でも、現場の人が言うのだからそうなのかもしれない。しかし年功序列な雰囲気の強い日本の大きな会社で、どうやったら、若者の声が拾われて事業ができていくのだろう、、と思わずにはいれなかった。

最後に

 本イベントでは、さまざまなサービスや商品が紹介されており、実際に購入可能なものもあった。ビジネスとして成立している限り、私が口出しをする余地はないが、胡散臭いビジネスに騙されてお金を落として悔しい思いをする人が出ませんようにと、祈りばかりだ。
 また、イベントの商品紹介や来場者として、男性もいたりしたのが少し意外だった。確かに、女性のためのサービスといえども、確かに男性が参加してはいけない理由はないし、むしろ、男性と女性が違うニーズを持ちうるということ、特に生物学的に違う悩みを抱えていることが視覚化されるという意味で、意義のあるイベントだったのではないだろうか。また、女性も持っている悩みが1人のものではないこと、改善方向があることを知れて救いになった人もいるかも知れない。フェムテックがもっと広まって、より多くの人が、さらに快適な生活が送れるようになってほしい。

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Mii
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