And boy meets girls~ゼノブレイド2プレイ感想~
前置き
この記事は任天堂社およびモノリスソフト社の"Xenoblade2"をプレイした感想および個人評です。
シナリオが重視されるRPGですので、ネタバレが気になる方はブラウザバックください。
はじめに
シレン6と黎の軌跡Ⅱに続いてプレイしていたXenoblade2、ようやく自分のやりこみ目標が達成できたので、ここでクリアとしました!
Xenoblade DefinitiveEditionをプレイしていた2年前(もう2年前!?)からやろうやろうと思っていたものの、手を出しそこねていたのをようやく着手。
やり込み要素がたくさんあるせいでどうしても時間がかかるタイトルなので、手を付けるとしばらくはつきっきりになってしまうのはわかっていた。
だけど、目標達成まで200時間超えはかなり想定外でした…
ソシャゲを複数タイトル並行プレイしてたとはいえ、すごく時間がかかってしまった。多分3ヶ月半くらいかかってて、その間に積みゲーが…
ちなみに、今回自分が目標としたのは次のとおり
シナリオクリア
全レアブレイド取得(チャレンジクエスト報酬除く)
全レアブレイドの絆S以上達成(チャレンジクエストry)
やりこみの目玉、チャレンジクエストとユニークエネミーは達成を問わないことにした。元々ゲームが上手なタイプではなのから、高難易度になるとクリアにもっと時間がかかってしまうし、うまく倒せなくてイライラいしてゲーム自体を楽しめなくなっちゃうので。
全体評価
総合評価 74/100
システム 60/100
シナリオ 75/100
キャラクター 95/100
難易度・バランス 65/100
システム評価
バトルシステム
ゼノブレイド2のバトルシステムはゼノブレイドより更に進化・複雑化している。前作と比べてブレイドという存在が加わったことで、絆レベルやブレイドチェンジといった要素が加わり、ドライバーコンボ・ブレイドコンボ・チェインアタックというテクニックで戦うようになった。最初は難解にみえるが、基本的に気にするべきは
ブレイク→ダウン→ライジング→スマッシュ
とぶつけていくドライバーコンボと
必殺技1→必殺技2→必殺技3
と指定された属性で繋いでいくブレイドコンボ、そしてブレイドコンボで付与した属性玉をチェインアタックで壊していく流れさえわかれば実はそんなに難しくなかった。
慣れてしまえば、必殺技を次々繰り出して属性玉をたくさんつけてチェンアタックで一気に破壊するなど、独特の爽快感があって楽しい。
…なのだけど、なにせ用語が多い上に、操作感自体が一般的なRPGとはかなり異なっている。前々作ゼノブレイドと比べてもシステムが複雑化しているので、なれるまでがとてもわかりにくい。
なのだが、本作はHELP機能がない。チュートリアルのときに理解できなければ、再確認する方法がゲーム内にないのはかなり致命的だと思った。ブレイドの育成などで頻繁に「ドライバーコンボを◯回行う」などと出てくるんだけど、毎回「ドライバーコンボ…ってどれだっけ」となってしまう。これは本当に良くない。
ブレイド
本作特有の要素"ブレイド"。コアクリスタルが人間(ドライバー)と同調して顕現する種族であり、またドライバーの武器でもあり相棒でもある存在。ヒロインのホムラ/ヒカリもこのブレイドなのは御存知の通り。
ブレイドは大きく分けて3種類のレア度が存在している。
・エピックブレイド
各PTキャラの相棒となる初期ブレイド。
ホムラ/ヒカリ、ビャッコ、ハナ、カグヅチ、サイカと、
ブレイドとして振る舞う時のニアの6人。
必ず入手できるブレイドで
1周目は傭兵派遣出来なかったりなどと特殊な存在
・レアブレイド
固有の名前、姿、属性、性能を持ったブレイド
1周目で入手可能なのは、シナリオ加入のスザク・ワダツミ含めて37人
2周目で追加されるイーラのブレイドとTe-LOS Re:で18人
そしてチャレンジクエスト組3人、追加配信組3人
合計61人のレアブレイドがいる
基本的に数が揃うほど出にくくなるので、これのコンプが一番大変
・コモンブレイド
汎用の姿、ランダムの名前・属性、性能を持ったブレイド
レアブレイド狙いの時はただのハズレだけど、
性能がレアブレイドたちに劣るかといえばそうというわけでもなく
さすがに厳選が必要で、基礎ステータスは敵わないものの
レアブレイドたちにできないことをこなせる縁の下の力持ち
シナリオクリアならエピック+コモンで十分可能
むしろ一部戦略ではコモン必須な場合も
これら同調したブレイドの中からそれぞれ3人を選んで戦闘を行うというシステム。レアブレイドにもいいキャラしてるのは多いし、コモンブレイドも使ってみると案外使い心地が良かったりする。
エピックブレイドはまさしく「シナリオのメインキャラ」だし、ホムラ/ヒカリは言わずとしれた本作のメインヒロイン。
また過去作のキャラ(Cos-Mos Re: Te-LOS Re: シュルク フィオルン エルマの5人)もレアブレイドとして登場する…Cos-Mosは超低確率だし、Te-LOSは2週目だし、シュルク・フィオルン・エルマはチャレンジクエスト報酬だけど…
で、今回難儀だったのがここ。レアブレイドの残り数が少なくなるほどレアブレイド排出率が下がっていく…というより、各レアブレイドの排出率が(ほぼ)固定で、残りがコモンブレイドというふうになってるみたい。
なので、最後の1人になると何百というコモンブレイドを同調してはリリースという超面倒な作業が必要に…大体の人は超低確率なCos-Mosが残るみたいだけど、自分は運良く途中で出てきたので最後はイーラのヨシツネだった。さすがにこれは、もうちょっと救済方法会ってよかったんじゃないかなぁ…
シナリオ
シナリオは王道の"Boy meets Girl"…いや、ヒロインがホムラ/ヒカリ/ニアの3人だから"Boy meets Girls"か。
未熟な少年が、少女と運命的な出会いを果たし、世界を巡る戦いの中心と巻き込まれる。そして世界の命運を握る少女のために少年は成長し、1人の英雄となっていく。
まさしく王道の"Boy meets Girl"でありベタベタの流れだけども、だからこそちゃんと面白いクオリティに仕上げるのが難しいのは、娯楽作品に詳しい人なら御存知の通り。本作はその難しいことを丁寧に仕上げていて間違いなく名作だと思う。
情勢を巡り対立関係にあるインディヴィアとスペルビア、スペルビアの同盟国となったグーラ、両国の間で経済を回すアヴァリティア商会と、宗教国家として優位に立ち回るアーケディア、それらに背を向け鎖国を続けるルクスリア。そして滅亡した国の名を騙り暗躍を続けるテロ組織イーラ。
これら複雑な情勢の中で、アヴァリティア商会の若手サルベージャーであるレックスが、商会長バーンの紹介でイーラのサルベージ依頼を受ける所から始まって、封印されていたホムラに出会う。そんな始まりはBoy meets Girlのお手本。
全体のシナリオはすごくクオリティが高いのだけど、個人的な感想として中盤のジーク敵対時のコメディ色とヨシツネの狐ムーブは好きではなかったので、そこは評価のマイナスポイント。
特にジークはPT加入後の頼れる兄貴分としての姿がとてもいいから、あのコメディ色はいらなかったんじゃないかなーと。
キャラクター
いつもとは異なり、今回はドライバーとブレイドのセットで感想を書いていく。そうしないとキャラ数多いしね!敵方もイーラの面々まとめて描くだけにとどめたい。メツとシンとその他みたいな感じだけどね、イーラは。
レックス&ホムラ&ヒカリ
ご存知本作主人公&Wヒロイン。ヒカリの登場は中盤から。終盤になるとホムラとヒカリが覚醒してプネウマになれるようになる。
アタッカーとして特化した性能で、特にヒカリの光速連撃が最大強化で「クリティカル時のリチャージ100%」のため、クリティカルを維持できればアーツ連打からの必殺技連打が容易すぎてバカ力を発揮してくれてとても便利。またレックスのアーツ自体も側面特攻・背面特攻・ダウン・ヘイト減少と優秀なものが揃っている。その分ヘイトも大量獲得するので、ヘイト減少が途切れると即床ペロなのは御愛嬌。
キャラ造形的にはホムラがとても好きなんだけど、性能的にはヒカリに軍配が上がる、というか光速連撃が便利すぎてヒカリ解禁以降は基本光を使ってた…
それにしても下地さんは自分はどうしてもデレの中野有香のイメージが強かったんだけど、ホムラとヒカリではそれとも全く違う演技を見せてくれて新鮮だったなぁ。
ニア&ビャッコ
お転婆で気が強い者の情が深いサブヒロインのニアと、彼女に付き従う白い虎のブレイド。レックスたちの出会いを支えたキーキャラにして、レックスの3人目の嫁。いやまさか、メリアみたいに負けヒロインになるかと思ったら重婚するとは。
気が強くて勝ち気な割に他人の感情に敏感で、終始PTの潤滑油役になってたニアは、自分は割と新鮮なキャラ付けだった。ビャッコも彼女のブレーキ役かとおもいきや、案外すっとぼけててちょいちょいネタキャラになるのがいい塩梅。
PTで唯一の"エピックブレイドが回復ロールのキャラ"なので自然と回復担当になりがち…なんだけど、終盤はニア自身がブレイドイーターとしてブレイド化できるようになって、それがまた優秀な回復ブレイド…なんだけど1周目だとエピックブレイド外すのはひと手間いるから、回復ブレイド3体構成をしようとするとニアブレイドを使いづらいという問題が…
強いて言うならハナをJS/JK/JDと回復ロールに付け替えて、メレフにタンクを担当してもらうか、レックスをホムラ/ヒカリ+ニア+回復にするかなんだけど、前者は強力なVITタンクのトラを避けることになるし、後者はアタッカー担当のジークがどうしてもレックスに見劣りしがちなのが難点…
できればもう1人、回復ブレイドをエピックにもつPTメンバーがいればなと思った。
トラ&ハナ
我らがオタクエンジニアノポン族とかいう属性もりもりな、ノポン族の少年。無印のリキやネネ・キノとも違う人当たりがいい少年役で、PTのVITタンク担当。ブレイドに憧れて3代にわたって続けた研究の成果"人工ブレイド"ハナを相棒に戦ってくれる。
ブレイド適性がないので同調ブレイドはハナ固定だけども、JS/JK/JDの3モード(明らかに女子小学生/女子高校生/女子大学生のネットスラングネタ)を切り替えて擬似的なブレイド3体構成になるのでプレイに支障なし。むしろ人工ブレイドゆえに属性やロール/アーツを変えれるので、手間さえかければそこらのブレイドより便利…手間さえかければ。JDのキズナSがしんどかった…
ハナも主人のトラに時々トゲがある(主にトラのメイドフェチ絡みなので残当)けど、基本的に純粋で誠実な性格。内部にエーテル炉を搭載している人工ブレイドという特殊な存在な故に、天の聖杯(全ブレイドの上位存在)たるホムラ/ヒカリにも有効なブレイド対策が効かなかったりと要所要所のキーパーソン。実際にルクスリアでの捕縛はハナがいないと世界ごと詰んでいた。
メレフ&カグヅチ
スペルビアの執政官殿と彼女の秘書官ブレイド。凛々しいイケメンドライバーに大人びた美人ブレイドという本作屈指の美女コンビ。
大人びてしっかりしているメレフだが、割とプライベートはポンコツなところもあり、一方で同じく真面目なブレイドであるカグヅチも負けず嫌いで意地っ張りという、よくよく見るとジーク&サイカとはまた異なる凸凹コンビでも会ったりする
彼女はレックス(後述)と同様専用ブレイドがもう一人いて、その2人でゼノブレイドでいうダンバンと同じ役割の回避タンクを担当する。 …のだけど自分の場合は少し事情が違って、彼女に同調したレアブレイドがこのラインナップだったので…
結果、タンクはトラでもできるということもあって、メレフはサブヒーラーみたいなポジションに落ち着いたのです…なお、防御ロール3人目となるカサネを入手したのは終盤だったので、ハナバスターとほぼ同時ry
ジーク&サイカ
厨二病関西弁亀キチ王子という属性モリモリなジークとその女房役サイカ。回転率の高いレックスに対して一撃が重いパワーアタッカーという立ち位置…なんだけどもレックスの回転率が高すぎて全く太刀打ちできない残念な状態…
もっとも、ホムラ/ヒカリが離脱したりレックスが離脱したりしたときには頼りになるアタッカー。と言ってもヒカリが強すぎるだけでホムラと比較したら十分肩を並べれるんだけどね。2周目でとあるスキルを取得すると、一定時間サイカの大剣をぶん回すスピードが爆上がりしてDPSトップに踊る出る…らしいんだけど取得が遠くて全然とれてません!
加えて自分の所のジークは、同調できたレアブレイドも偏りが酷くてかなり融通が利きにくくてあまり手が出なかったなぁ…ライジング性能とか単発火力とか目を見るところはあるだけに残念。こんなところでも運が悪くなくても…w
ヴァンダム&スザク
我らが傭兵隊長ヴァンダムさんと相棒ブレイドのスザク。主人公たちに背中を見せて、途中で戦士する師匠キャラ。入って1話で離脱するので活躍も少なければエピソードも少ないけど、印象にはとても残るキーキャラクター。
一方でスザクは後にレックスと再同調して彼専用のブレイドとなる準エピックブレイド。数少ないスマッシュ担当としてレックスと長い付き合いに。というかレックスのスマッシュ手段ってスザク以外にいたっけか…???
秘密結社イーラの面々
ホムラ/ヒカリの対となるもう一人の天の聖杯”メツ”と、古王国イーラ最強のブレイド"シン"を中心とした秘密結社。黒幕こと某丸紅製菓に同調したがゆえに世界への破滅願望を抱いて活動するメツと、ラウラとの絆という名の呪いに囚われてメツに協力するシン。そして世界の悪意を一身に受けていたヨシツネ・ベンケイ・サタヒコの3人。
ヨシツネの超絶小物ムーブが鼻についたところはあるけど、それ以外は世界への恨みを胸に暗躍する清く正しいヴィランムーヴをしていて好印象。
ラウラへの思いを抱えて滅びに走るシンもだけど、メツの面倒見の良さやヨシツネとベンケイの絆、サタヒコの軽薄な顔の裏に見せる止めどない怒りなど、本当に良きヴィランだった。
バランス
システム評価でも行った通り、ブレイドとの連携を絡めた戦闘システムはとても面白いし、ゼノブレイドシリーズ恒例のユニークエネミーも豊富でやりごたえ抜群。ブレイド自体もレアブレイドの豊富な種類で育成楽しいし、コモンブレイドもレアブレイドにない強力なアビリティを持ってる場合があるから厳選して使えば相当強い。…問題はその厳選だったりレアブレイドの排出率だけど。
ただ、メインシナリオクリアするだけならぶっちゃけ、エピックとコモンブレイドのみで、サルベージも特にせず突っ走ることは可能っちゃ可能なバランスになってる。
難易度を"易しい"にしたからと行ってヌルゲーというわけではなく、というか自分は1周目"易しい"でも何度か死んでたりするのでかなりバランスが良いのではないかと。
あとゼノブレイド恒例の広大なマップも無印と比べてワープポイントが増えて移動しやすかった。が、やはり多層的なMAPだと道に迷いまくってしまってストレスなのは相変わらず。特に霊洞はひたすら地下に伸びる構造なせいで平面マップがかけらも役に立たず、せっかくのクエストなどのマークが意味をなしてない…これは今後も要改善ポイント。
まとめ
全体的に手堅くまとまっていて、無印の正統進化といった感想。シナリオがシビアな前作に対してライトな雰囲気になったのは好みのレベルかなと。
多層的なフィールドでのマップ表示やレアブレイドの排出率などで難点はあるものの、総じて良作という印象を受けました。
まだユニークエネミーが一部倒せていなかったり、裏キズナがほとんど取れていなかったり、チャレンジクエストは未着手だったりするけど、積みゲーが控えているので一旦はここまで。
さて、次は界の軌跡…と言いたいけど周りに影響されてDQ3リメイクに行くと思います。
P3RのEpisode:Agusや本作の黄金の国イーラが残ってもいるし、シレン6も追加DLCきたからやりたいところではあるけど、とりあえず次々進む方向で!
久々にアトリエもしたいし、マリーリメイクとソフィー2とライザ3部作積んでるしで、そっちも行きたいし、MHWildsも控えてるし…時間がなんぼあっても足りない!!