音からどう感じるか
最近、ある研究で音をよく聞いている人の方が文構造、いわゆる文法が頭に入っていきやすいというような結果が出たらしい。そんな報道を見かけた。
と、いう事は言語習得が安易になると言い換えることもできるのだろう。
もちろん、どうやって調べる人を決めたのかとか色々疑問はあるのだが、これはある程度は事実じゃないかとも感じる。
なぜなら、英語でもネーティブスピーカーは大体音から真似て慣れて言語習得していくからだ。
もちろん、誰の話し方を聞いたかで文法がどのくらい高度かとか、正確性があるかは決まるだろう。
けれども、言語レベルは一度無視しておくとすると、それでその人達なりにその言語でコミュニケーションを取れるようになっていると言えるから音からまず習得で間違いない事実だろう。
そして、私自身も納得する理由がある。
英語が聞き取れるようになるに従って、段々と頭で文法構造を考える必要がなくなってきたからだ。
最終的に今では、使う時は文法について何も考えていない。
人に教える時や、こういう場所で言語化する時はもちろん文法を説明しているけど、それ以外はもう何も考えなくても自然と文法ルールを使っている。
逆に言えば、説明の方が頭を使う状態。
日本語で考えたら分かりやすいだろうけど、外国から来た方に特別日本語を説明できるかどうかと、自分が普段日本語で生活できているスキルとは全く別物、そういう話だ。
ある意味、そこで生まれ育った人は自然と使っていて説明できない場合も多い。
私が豪州で気に入っていた語学の先生も、ネーティブスピーカーではなく後から身につけた人達だった。とても、説明が上手だったためが理由。
後から身につける過程を歩んでいるので、第二外国語を身につける苦労がわかっているから、その立場に立ち説明する能力が高かった。
ネーティブスピーカーの先生でも、教えるのは得意でない人もいて、文法なんかは、
これは自然な音に聞こえるからこう!
こっちは音の違和感が強い!
英作文を書いても、
文法はあってる!
けど、なんかしっくりこない!意味不明!!
としか説明がない人もいた記憶だ。
そして、読み上げると違和感が強いし
分からないとか言う人も多くいた。
音が自然でない。読み上げると違和感がある。
それは、全く不親切だと当時は思いそうにもなったが、今となっては随分気持ちが分かるようになった。
何度も音に慣れ親しむと、その慣れ親しんだ順番や独特な秩序が乱されると異様な気がすると分かった。
そうして、その違和感が文法の乱れとかそういう事も多々あった。
英語が使えるようになると、音に違和感があると不正解の意味がよく分かるようになるし、実際にそうなる。
文章の成り立ちに一種のルールがあるので、その音並びに慣れていれば自然と乱れていると嫌な感じになる。そういうことだ。
音をよく聞くことはかなり大切だし、音からどう感じるかは無視できないのは事実と思う。
音をよく聞いていれば、聞き取れるようになってくるし文構造を音で捉えることがしやすくなるはずだから、大切な要素とだけは言えるはず。
音を感じ音を重要視するのは、言語学習では大切な要素だ。
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