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日本語の語順を忘れる訓練

勉強しているはずなのに、英語を話そうとすると頭がロックした様になり言葉が出てこない。こんな経験をした事がある人は多いのではと思います。

私がオーストラリアの語学学校で見た経験からすると、日本人は平均的にですが、他の国の英語学習者に比べて真面目な人であればあるほど、英単語や英文法を知っている人が多いです。

それを証拠にテキストに沿った内容の復習プリントなんかをテストされると、日本人が上位を占める割合が多かった。(これは英文法や単語の知識を問うものだからです)

しかし、その一方で会話になると他国の学生やネーティブの先生とうまく喋れない。意見を言おうにもどう言ったらいいか分からない。そんな人が多かった。

英会話に関して言えば、圧倒的差がついています。

それはどうしてかといえば、他国の良く喋れる学生は英語を音として捉え慣れる練習をしているので自然と英語の語順で物を考えて口から覚えた言葉を口に出しているからに他ならない。

その反面、日本人は英語は日本語と全く違う語順であるにも関わらず英文を理解する時(読み、聞き取り、会話時に)日本語の語順で一旦理解してそれを翻訳してから英語に直す事を行なっています。

これでは、英語本来のスピードで話されては余分な脳の動きが入っている為理解できません。それに言葉を発する事も苦労します。

なので、脳内で訳す事を辞める癖をつけるべき。

言い換えれば

日本語の語順を忘れる訓練が必要

日本は義務教育の段階で、日本語の順で訳す事を繰り返している。真面目な優等生で学校教育に対し不良でない限りは、日本語に訳す動作が癖になっている事実があります。

人は何度も同じ動作を行えば刷り込まれますから、当然。意識しなければ矯正できません。

英文法なんて言い出したらキリがないですが、基本的な物に立ち返る必要があります。

基本文型は5個だけ。それを日本語ではなく英語で捉える練習をし癖づける事から始めるべき。

簡単に書きます。

第1文型「SV」

Sは主語、Vは動詞。

第2文型「SVC」

Sは主語、Vは動詞、Cは補語。

第3文型「SVO」

Sは主語、Vは動詞、Oは目的語。

第4文型「SVOO」

Sは主語、Vは動詞、Oは目的語。

第5文型「SVOC」

Sは主語、Vは動詞、Oは目的語、Cは補語。

ここで、何が会話の主体かが主語(S)、Vはその会話の主体がする動作。目的語(O)はその動作が向かう先で補語(C)は、S又はOを補足するものとなります。

覚えるのはこれだけ。そして、英語使いになりたい人は絶対に“日本語の順で”訳してはいけません。

ここで、第1から5分型までで単純な文を作っていきます。

第1文型「SV」

I sing.
わたしは歌う。

第2文型「SVC」

I feel happy.
わたしは感じる幸せを。

happy は I の説明です。

第3文型「SVO」

I eat ice cream.
わたしは食べるアイスクリームを。

アイスクリームは動作が向かう先です。

第4文型「SVOO」

I  send him a letter.
わたしは送る彼に一通の手紙を。

この場合、目的語が2つ続いているから難しい様に感じるかもしれません。けれど、全部動作が向かう先。重要な順番です。

第5文型「SVOC」

She makes us happy.
彼女は作る私達を幸せに。

これも文の順番通りに考えて、Cは一つ前の語を捕捉すると考えればいいです。

文章の下に英語を英語のまま考えるための考え方を書きましたが、どうでしたか?

日本語訳と大きく異なると思います。

この頭の中のズレをなくし、違和感がなくなれば英語を英語のまま捉える事ができる様になり自由自在に使える様になります。

これが出来るまでは、上に示した様な単純な5文型だけで繰り返し練習する必要があります。

慣れれば、日本語の順番を忘れて喋れる様になる。その基礎を築いて慣れてしまえばこっちの物。細かな文法のルールを足していけばかなり高度な英語も喋れる様になります。

英語は英語で考える。単純な事だけど、慣れを破壊するのは結構難しい。

英語使いになりたければ、それを認識し繰り返し練習し習慣化して癖づけを行う事が必要です。

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