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外国人みんなが寿司が好きではない

よく留学して語学学校に通うと、各国の料理を持ち寄るパーティーなどがあります。

日本人はなぜか勝手に外国人は寿司が好きと思い込んでいるのではないかな?と思う事が多かったです。

例えば、日本の食べ物について話す時も相手側が何に興味を持っているか知ろうという意識より先に寿司について話そうとしている。そんな気もします。

私が今回書きたい事は、

外国人みんな寿司が好きではない

という事です。

寿司と言っているけど、これはどんな事でも当てはまる一つの例なんです。

事実として、寿司はとても有名です。誰でも知っていて好きな人は多い。

でもそれは日本人がイメージする寿司ではなくてSUSHIなんです。

一部の日本オタクの外国人や日本大好き外国人や、海外に住んでいる日本人がいわゆる日本人がイメージする寿司が好きなだけという事実を忘れてしまっている人の多さにたまに驚く事がありました。

日本が誇る日本食とか、日本製品とかいっても全員が好きな訳ではないのに、当たり前のようにそのテンションで外国人に話したりすると相手が引いてしまうというのは良くある事です。

食べ物であれば、私はオーストラリアに住んでいましたが、外食すればかなり多国籍なものを食べる事ができます。

日本料理以外でも、中国料理、インド料理、インドネシア料理、タイ料理、ベトナム料理、イタリア料理などなどなど。。。

本当に色んなものから選ぶ事ができる。その中の寿司というのは一つのオプションなんです。

みんなが好きでみんな知ってて愛される日本食なんて思っている状態で外国人と会話すると知らないうちにかなり大きい溝ができる場合さえあるんです。

そして事実として、日本人がイメージする生魚と醤油、わさびは嫌いな人も多い。嫌いではなくても、どんなものか分からなくて食べるのに躊躇している人さえいるんです。

相手が日本のものの良さを自分と同じように理解しているなんてそもそも分からないのがこのお寿司の例からも分かります。

世界で人気の寿司はどんなものかといえば、日本人が想像する寿司ではなく現地の人の口に合わせたSUSHIで日本人の口に合った寿司ではない可能性も高い。そうなっていなければ、売れないからです。

私がホームステイしている時に、ホストマザーが日本人に日本食を振る舞えるように練習したいと思っていてお寿司が作れる子を家に呼んだ事があります。

その子が、巻き寿司を教えてくれるからとその時一緒の家に住んでいた子を誘いましたが、その子はドタキャン。後からどうしてか聞いたらアジア人だけど日本人がすすめてくるお寿司は口に合わなくて嫌いとの話でした。

もしその場にいれば、素晴らしいものとしてすすめられて食べなくてはいけない雰囲気になる。不快だという話でした。

話を戻すと、語学学校でも料理について話す時にヨーロッパや東南アジアの一部地域出身の人はお寿司が素晴らしいという話をするだけで眉間に皺を寄せている人さえいたんです。

彼らはナマモノがとても嫌いと言っているし、不快でもしすすめられたらと恐れている感じでした。

相手の雰囲気を見たりしっかり耳を傾けたりすれば必ずしも外国人みんなが寿司を好きではないと分かる。

なのに、外国人みんなが寿司に興味があって好きであると決めつけている状態で会話をしているのは変な事です。

コミュニケーションは相手の言っている事を良く聞いたり雰囲気から読み取る事も大事なのに一方的な決めつけで言葉だけ発してコミュニケーションを取ろうとしている良い例と思いました。

日本の食文化は独特で外国人は興味を持ちます。例えば寿司だったら寿司職人が握る様子や仕草は興味を持っている。だからといってみんなが好きな訳ではない。

これは、興味と好きは同じでない事の良い例。

そして、他人と話す時は自分が好きで良いと思っているからといって相手も必ずそう思っているとは限らないという前提を忘れてはいけない。

相手にたずねて何が好きか嫌いか知ってからでないと、ただの価値観の押し付けになってしまう事はコミュニケーションの基礎として知っておかなければおかしい事です。

あなたがお寿司が素晴らしくて好きと思っていても相手もそうとは限らない。そしてその逆も然りなんです。

そして日本の事を聞かれたり喋る機会がある時は一般的に有名と思われている事でなくても相手は興味を持つかもしれないという事です。

ほんとに人の感覚は自由なんです

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