見出し画像

Netflix映画ドント・ルック•アップ

今日はNetflixオリジナル映画 ドント・ルック•アップの感想をネタバレなしで書いていきます。

これはキャストがかなり豪華なため、結構話題になっていました。

全体的な作りは、皮肉を込めた笑いをベースにしている感じで纏まっていました。

シリアスな内容になりがちなテーマをユーモアを混ぜてエンタメ作品に仕上げているという点で、なるべく多くの人が見やすい雰囲気に仕上げていてやるなぁという感じ。

軽く内容を書いておかないと分からないので、紹介程度に触れておくと、科学者が地球に衝突する彗星を見つけて危機感を訴えようとしたのに、政治家や権力者が真剣にその事に向き合ってくれない様子や大衆の様子が描かれています。

まさに題名どうりDon’t look up. 見上げてはいけないし、調べて深く詮索してもいけないんでしょうか?

この映画は、自分の見たいものを見たい人間が圧倒的に多いという事を上手に描写していると思いました。

もし今この映画と同じ事が起こったら実際にこうなりそうだなとやけにリアルさがありました。

これはちょっと観ていて心苦しくなってしまった。
結局、そんなに頭が良くない人が多い世間を良く表していました。

特に彗星の存在を信じている人もいない人も行動に似た部分が多いです。

真面目に向き合っている科学者が出来る事は本当に少なかった。気づかせる事は出来たのかもしれないけれど、、

そんな事はあり得ないけれど、もし全員が気づいていたとしたらどうなっただろうか?

ひょっとしたら、何か出来ることがもっとあって解決したかもしれない。もしくは、大パニックが起こり平穏でいられなくなるかもしれない。。。

それさえその時になってからしか分からない事です。

人の本質が見え始めるこういう危機的状況で、誰かの意見や行動を叩く事や晒す事にはなんの意味もないしとても無意味な事です。

正解がないんだから、、

この映画には描かれていない事だけれど、実際に科学だって不完全な部分はあります。だから読みが外れる事は十分に可能性としてはある。

ただだからといって、真剣に専門家が言っている事を茶化したり真面目に聞かなくてもいい訳ではない。

今までに起こった事がない事は、分からない事の方が多い訳だし…。

実際に利権の為に嘘をついたり、自分の成し遂げたい事をする為に嘘をつく人間も多い。まあそうでなきゃ回らない社会構造があると思いますから。。

だからこそ、実際も簡単に信じる事は難しい時代に来ていると思います。

それに加えて、ネット普及に伴う情報の氾濫。簡単に人を信じられない人間もまた自分の中で何が正しいか判断する事になります。

すると、どうなるか…。

人は感情を持つ動物でもあるので、どうしても自分の気持ちで判断し論理的思考にならない人が多い。危機的状態になればなおさらと思います。

科学者が正しいのか、国のトップが正しいのか判断するのはかなり難しい。

自分が分かった気になるのは危険という事。

何も知らない事実を受け入れて認める事からがスタートと思います。

この映画でも描かれていたけれど、実際に彗星が見えてからしか実感しない人が大多数でした。

平均的な人間はそうです。だから、自分もその1人であるかもと実感し気をつける必要があると思います。

それでいて自分は感情に動かされるかもしれないという事実を受け入れる事。

だから、自分の感情は殺しどちらが正しいと判断せずに淡々と多方面からの情報収集に努める必要があると思います。特に今のネット文化はこうしないとかなり流されやすく難しいです。

あとこの作品を観て改めてそうだよなぁと思ったのは、人の本質や考え方が危機的状態になると分かるという事実。

特に危機的状態だと理性が飛びがちになる為に悪い部分が露呈する人が殆どになる場合が多い。でもその反面本当に何が大事な物が何か分かる人もいると思います。

なんか毎日を大事に生きなきゃなとまた実感しました。

そういえば、この映画はクレジットが出てきても最後まで観なきゃ損ですよ。人間の宇宙におけるちっぽけさと、究極のエロティシズム(!?)が観れるかもしれないので笑。

他にも映画レビューの記事を書きました
↓                                               ↓

いいなと思ったら応援しよう!