“3ヶ月もあれば十分”の真相

“3ヶ月もあれば十分”どこで聞いたか分からないけれど、昔からみっちり英語を詰め込めばこれぐらいでできるようになるとかよく耳にしてきた。

だけどこれは、正解でも不正解でもないですね。

ただ大体は、不正解と思います。

何故かというと、多くの日本人はかなり細やかで、少しの失敗でも気にする。他国に比べてそんな感じの人がやっぱり多い。

と、いうことはですよ…。

この十分のレベルがうんと高い人が多いのではないかと、、、

軽く挨拶できれば良いレベルと、雑談をわけなくこなせるレベル、そして専門的な事柄を討論できるレベルでは全部“十分レベル”が異なっていますね。
だから売り文句で3ヶ月と言われたって、あなたに当てはまるかはサッパリ分からないはずです。

なのに、どうも単純化したい人が多いから広まったんでしょう。

ただ一つ言えることは、努力して頑張っていくら文法や表現や単語を暗記したところでコミュニケーションが取れるかは全く別の話です。

正確に相手の言ってる事を聞き取り、そして意図を汲む。そして反応する。
やはりここまでのレベルになるのに3ヶ月で到達なんて無理です。
赤ちゃんも3ヶ月で今の私たちのような会話が出来る様になった訳ではない。それよりも時間がかかるのが自然でしょう。

ゼロをスタートにすれば、到底3ヶ月は不可能。

それに、日本語でも、言葉知っていたって上手く対話できない人は沢山いるでしょう。結構コミュニケーションって奥が深いです。

みんなが3ヶ月で自由自在に英語をマスター出来るとしたら、今頃日本中英語ネーティブばかりです。だって、義務教育のうちにもずっとやってるじゃないですか…。
なのに、こんな感じの単純化した言葉を信じてまた暗記中心の勉強を始める人は絶えません。

どうも、何かを上達させる事と点数が連携している人が多い。そんな気がします。
TOEICや英検で高得点を取ろうとすれば、ともかくやたらと詰め込めば、ある程度までは点数取れるでしょうね。ただ、それを使いこなせるかは別次元の話です。
義務教育の間にまじめに取り組んできた人が全て英語を使いこなせるようになっていない。それこそが正解です。

“3ヶ月もあれば十分”が正解の場合は、沢山覚えて試験で高得点をとるとかそういう場合くらいしかない気がします。
それか、元々ある程度英語ができる人が流暢にするとかは可能ですよね。

それでも個々人の性格の違いや、特性でかなりムラがある。

その一方で、あまり聞き取れなくて話せない人がそれなりにネーティブスピーカーの意図を汲んでちゃんと会話しようとすればとても3ヶ月では足りないです。

“3ヶ月もあれば十分”のその十分具合が個人個人違うから、断定不可能。こういう事が抜けてしまう人が多いのは何故なんだろう…。

まずは、自分がどのレベルまで到達したいのかを知る。そして、今の自分の立ち位置がどこら辺なのか判断する。そうしてからでないと、どのくらいかかるかなんて分かったもんじゃない。

(まあ、殆どが3ヶ月では不十分な人ばかりに思うが…)

人は断定化されたり、集団として単純化されると安心しやすい。そして数値化されると弱い。しかし、その数値は結構変動する事もあるし個人個人で違うと知っておく必要がある

私がサービスを立ち上げたのも、英語を使いこなせるようにするには必ず個々人みんな方法が違う。そう思ったからだ。一つの正解に皆が当てはまる事は決してない。それは、みんな違っている。

人は道を示されると安心する。しかし、自分で進まなければ打開できないし変わる事はできない。

別に英語に限った事でもない。

だから、“3ヶ月もあれば十分”の真相なんてないに等しい。しかし、それが正解の人もいるにはいるんだろうな。まあおそらく少ないだろうけど…。

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