カラスに対するイメージ
私は、カラス(raven)という鳥が好きです。けれど、そう言うと中には え!? と思う人もいるでしょう。
私がなぜ、カラスを好きか。それはかなり単純な理由なのです。
私は、散歩をするのも好きなのですがカラスはあちらこちらにいる。カラスの身のこなしを観察しているうちに、かなり利口な動きをしていることが分かり観ているのが楽しくなったのがきっかけ。
よく観察すると、形も素晴らしいし毛流れも気に入りました。流石に、触れると迷惑かもしれないので触ったことはないのですが胸毛をモフモフしてみたい……そんな気持ちになることも。
まあ、まとめると知的な雰囲気と見た目でしょうか……それが伝わるのか、少しコミュニケーション取れることもあります笑。
けれど、こんな話をしていると日本では変な人に思われることが度々。。。しかし、英語圏で好きな鳥の話をしたら、カラス好き仲間が簡単に集まることに気づきました。
なんで、こうもカラスに対するイメージが違うのか今回はそのことを書いてみます。
まず、英語圏で言えばカラスは行動原理に基づき判断されていることも多々あることが分かりました。それは、私が観察して知ったことと同じで、ものを覚える能力や道具を扱う知恵などです。
これは、私の思っていたことと同じでした。
そして、物語の影響があることも分かった。
西洋圏で馴染みの深い北欧神話です。オーディン(Odin)という神がいるのですが、彼に仕えていた鳥がカラスなのです。
現に、英国ロンドン塔ではカラスが大切に飼われています。侵略者達から、持ち前の知能を駆使し守ってくれる鳥とのシンボルになっている。
今でも、数々の作品に登場する鳥がカラス。姿を変える力さえ持っている鳥として描かれる。それは時として、スパイのようになるので角度を変えて見れば怖いのですが、知恵があるからこそ擬態出来る例えとも捉えることが出来る。
鳥のひとつの種類であるカラスですが、語り方によって印象が変わってしまう。ただ知恵があるのは確かですから、それにより人の心に残る。だからこそのシンボルになったのでしょうね。
そういえば、京都に下鴨神社という場所があります。そこのシンボルも八咫烏(ヤタガラス)なんですよね。日本書紀や古事記まで遡ってしまうと、カラスはまるで西洋社会と似た感じにも描かれている時代があった。
いつから悪いイメージができたかと言えば、語り方ひとつなのです。
争いの世になり殺伐とした時代を舞台とした物語を書き連ねたらどうでしょうか…。
人に仕えていたカラス。
知恵があるからこそ、世が荒れていればカラスも荒れるそんな描写は容易いでしょう。
彼らは、知恵あるからこそ上手く擬態する存在として語っても違和感はない。そういう視点も持つことが出来るかもしれないなと思うと興味深い。
古事記、日本書紀でのカラスは良いイメージの描写もありました。しかし、江戸時代から描写の変化があります。語り方が変化していくのは興味深い。
これも流行なのでしょうか?
流行はどうやって作られたのでしょうか?
考えて調べてみるのは面白い。
大体の英語圏の読み物でも、raven の描写は多様です。そして、意外にも日本と大きく変わらない。
良いイメージも悪いイメージも2つあるのです。
捉え方でとてもよく変わる。
そういえば、私はオーストラリアに長期住んでいましたが、カラスの鳴き声は日本のカラスと声質が全く違うのも発見しました。
カラスは知能が高いので、声真似が意図も簡単に出来るという学説がありますが、それは経験から正しいと思います。
カラスに対するイメージを世界で捉えると多くのことが分かります。
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英語は共通言語として世界中で使われているので、多くの視点を受け入れ知ることもコミュニケーションのヒントになります。
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