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身体がお寺(?)の概念
Templeという単語を知っていますか?
これは、“お寺”という意味で習う英単語です。
それで、時として
My body is my temple.
という風に表現される場合がある。
意味を覚えたまんま当てはめてしまうと、私の身体は私のお寺となってしまう。
まるで、意味不明な文章ですよね。
けど、このtemple という単語の宗教的背景を知っていればこんな感じの表現でもしっくりくるし、応用可能なんです。
このtemple の語源は、古い英語では神聖な物が宿る場所という意。そのために、そんな尊いものに対し活動する場所という広義がある。
だから単純に、temple = 寺 となるわけではないんです。
西洋的な観点からこの単語 temple を見ると、とっても清らかで大切にしなければいけない場所という感覚が湧き起こる。
そういう視点から
My body is my temple. をみると、決して直訳では伝わらない感じがあるのが分かります。
この表現を使うと、自分の身体を大切にしたいという想いがとても強く伝わるんです。
いろんな表現があって、My の所をOur やYourに変えることでも成り立つ。
また、
Treat your body like a temple.
のような表現も使えます。
もうここまで読めば、分かったと思いますが、「あなたの身体を寺のように扱いなさい。」みたいな直訳ではちょっと変です。
意外と宗教観を知ると、英単語のニュアンスがわかるというものは結構あり、temple もそんな単語のひとつです。
ただただ暗記して、身体=お寺 みたいに変換するとしっくりこないんですよね。
文化的背景に興味を抱くと、その結果、言語表現が理解できる1つの例が、このtemple なので紹介してみました!
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英単語について、いろいろ