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単純な文法だけでも喋れるはず

私は当然、受験とかを経験してきたから英語の勉強は暗記中心だったし尚且つ文法もよく勉強してきました。

それは非常に役に立ったと思いますが、一方でこれから英語を使える人間になりたい人にはそんなに気にして欲しくないと思っているんです。


それは前回、以下の記事に詳しく書いています。

文法をそんなに気にしないとして、

「じゃあ複雑な事を言いたい時にどう言えばいいの。」

という人もいるでしょう。

それこそ単純な基本5文型さえ知っていれば十分。

それに接続詞を使って適当に繋げれば取り敢えずは伝わるはずなんです。

もっと言ってしまえば、

そんな事知らなくても音から学ぶ事さえできるはずなんです。

色々な細かいルールを覚えるのは悪くはないけれど、ルールを気にしすぎて外に声を発する事ができなくなっては本末転倒。

まずは基本文型のみでも十分話せる。

本来はそれが完璧にできてからでも良い、細かいルールを覚えて喋るのは…

考えてみれば、日本語だって最初はカタコトでそのうちに短めの文をしゃべって言葉に触れる毎に表現が広がってきた。

全く大人と子供の知識量が同じ状態では喋っていない。

日本語は母国語だから意識していないだけで、非常に複雑な言語であるのに難なく使っている。

意識せず使っているから、言葉が喋れていて読み取れていて書けていると思っているだけ。

本当に相手に正確に伝えたり、文章を読んだり、書いて伝えたり出来ている人がどれだけいるのだろうか?

そう考えた事がある人はどれだけいるのだろう。

本来、言葉は一定のものばかり触れていて幅広い分野のものにアクセスしていない限りは同じような言葉ばかりの知識になり、表現力が広くないのが当然。

成長過程により、言葉遣いも普段聞いていたり慣れ親しんで聞いている知っているものを覚えるから、同じようなものばかり触れていれば対してボキャブラリーは増えない。

日本語であってもそう。

幅広い読み物や、音に触れない限りは大して表現に幅は産まれないのは同じだ。

表現の幅が広がる事は喋り始まる前に完結する訳ではなくて、喋りながらも成長過程で洗練されていくもの。

表現の幅なんてものは、母国語でさえ狭い人と広い人がいる。

なのに、なぜ英語だけは複雑な文法を知らないと喋れない気になる人がいるのか?

全く違和感しか感じない。

英文法ばかり詰め込んで喋れないと言っているのは、赤ちゃんが言葉を発し始めた時に大量に話し方のルールを詰め込ませようとしているに他ならない。

なんとも違和感のある事をしていると思う。

だからこれから英語を操る人になりたい人は、難しい文法はとりあえず忘れて音を聞いてそれを繰り返す事を最優先にして欲しいなと思っている。

何度もここでも書いているが、徐々にレベルアップする事しか人は不可能だ。

最初からペラペラにカッコよく洗練された喋りを意識して、その理想と最初の姿を比べるとあまりに遠い気がして嫌になってしまうだろう。何事も過程があるはずだ。

私達は日本語を覚えるときに、事細かに少しも間違えず喋り始めただろうか。そんな事ある訳ない。

それに意外なことに、ネーティブスピーカーもそんなに複雑な文法を使っている人はあまりいない。おそらくは日本の高等教育で習い受験に使う英文法はかなりの高レベルである可能性すらある。

現在は、例えばビジネスなんかでは誰でも分かりやすい文章を端的に書く技術が求められていてそんなにごちゃごちゃ書くのはむしろ歓迎されていない場合さえある。

あと、いかに文法にこだわり過ぎることがバカバカしいかは英語話者を見ても分かる。

彼らは、どんな文法を使っているかなんてほとんど知らないけど喋っている。

語学学校行っていた時に職場ではずっと英語で会話していたという人が来ていた。その人はネーティブスピーカー並みに流暢。

そんな彼女と隣の席になった時、英文法の問題になり二人で正解を選ぶことになった。

回答する時に理由を言わなければいけないが、彼女は英語は流暢なのにどうしてそれを選ぶか分からなかった。

回答は、

読んだ時に音が自然だから

それしか思いつかないと…

流暢に会話できる人は英文法のルールなんて知らなくても出来ているんだな!

と私は思った。

なぜ彼女がこの語学学校に入学したかといえば、オーストラリアが見たかったという観光目的に加えケンブリッジ英検の対策をしたいとの事だった。

彼女の勤め先ではその資格が良い証明になり給料も上がるらしい。ただケンブリッジ英検は文法を細かく知っていないと受からないから落ち続けていたとの事。

自由に英語を操れていても、試験対策となれば話は別。上のレベルで有ればかなり正確で高度な英文法が必要。その文法の勉強が一人だとどうしても難しいとの事だった。

正解はなんか自然だから当たるけど、不正解はなんで不正解か分からないからいつまでも間違えてしまうと…


英語が流暢な人でも文法を詳しく知らないんだな。逆に言えば、文法なんかはそんなに複雑なものまで知っていなくても日常の意思疎通だったら十分なんだなと感じた。

一度考えて見てほしい。

単純な文法だけでも喋れるはずだって、、

そしてどう聞こえるかなんて気にせずどんどん声に出す人が増えて欲しいなと思う。





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