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「スクラッチ」で抱く印象

さて、「スクラッチ」と聞いたらどんな印象を抱きますか?

日本人は、“ひっかく”の意味を思いつく人がまあまあいるのではと思います。
もちろん、英語「scratch」でもその意味はありますがネーティブスピーカーが会話で多用するのはその意味ではありません。

めちゃくちゃ良く使われるのは、

from scratch

の方です。

だから scratch という単語を聞けばこちらの方の印象を最初に抱く人が多いです。

例文あげると、分かりやすいので以下にのせます。

I’ll make a cake from scratch.

We are going to start new business up
from scratch.

上の文は、これからケーキを作ろうとしている場面で、「わたしはケーキを自分でこれから全部作ります。」という意味。

その下の文は、「私達は新しいビジネスを一から創出する予定です。」となる。

どちらも、全部最初からという意味が込められている。

ケーキは材料を揃えて、土台や加工されたクリームを使わず小麦粉、ミルクなどから1から作り込む。

ビジネスは、元々の基盤がなく0から新しい組織を自分達で作るという意味。

scratch に抱く印象は、ひっかくよりも寧ろ0から1を生み出すという時にfrom scratch として使うイメージ。

お料理番組やレシピ本でも見かけるし、新しいものを0から作り上げるスタートの時に見かけるのがこのfrom scratchという表現です。

カタカナで「スクラッチ」と考えると、今までの慣れ親しんだ言葉の印象から間違って捉えやすいです。
そういった表現は多いのでこれは一つの例でしょう。

しかし、使われている背景を考慮すれば決して“ひっかく”という意味に捉えることは不可能な事も多い。

暗記だけではなく文脈や状況を見ると分かりやすい事は沢山あります。

上の文章だって今までの印象で“ひっかく”なんてしても意味不明でしょう。

状況をみれば理解できる、そして自然と覚える事が出来るのが最も良いです。

私も今回は2文の例を説明のためだけに書きましたが、本来であるならば試験などでこの文だけを出題されて訳すなんて記憶の定着に役立つのかな?と疑問に思います。

状況を描いた方が、記憶に残りやすい事は沢山あるはず…。

私自身、この表現はレシピ本や料理番組やSNSで繰り返し見て覚えたものなんです。そして、会話で使う人もよくいました。

一単語だけのイメージを強く持つと、覚えづらい事は沢山ある。

今日はその一つの例を紹介しました!

英語表現について!

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