手を挙げることさえも違う
なにか発言する前や、質問する時に手を挙げますよね。
日本人であれば、腕をまっすぐにした状態で、手のひらを相手に見せる形で挙げる人が多いのではないでしょうか。
わたしも、オーストラリアに滞在始めて間もない頃は、当然そうだと思っていました。
最初、語学学校に行って、クラスで手を挙げる時に日本のように自然と手を挙げました。
すると、ヨーロッパ系の学生から、なんでそんな風に手を挙げるのかと、とても嫌そうな目で見られ驚かれたんです。
恥ずかしい話。私はなんも考えずに習慣に従っただけでした。
先生が、教えてくれたんですが、ヨーロッパではナチスをイメージするのでその手の挙げ方を嫌がる人も多いとのこと。
たしかに、その方法だと、少し斜めになろうものならそっくりだなぁと気付きました。
じゃあ、どうすればいいかというと、人差し指を立て、後の残りの指を微妙に曲げる方法をとれば無難とのことでした。
もちろん、あんま気にしないから嫌がらない人もいるんだけれど、中にはめちゃくちゃ不快に感じる人もいるんだなぁと知りました。
別に手の挙げ方なんか、こだわるほどの事でもないし、どんな感じでも私は気にしないので、それからは私も人差し指を立てる方法にする事にしました。
英語圏では欧米文化圏出身の人も多いから、不快に思う人が減ればそれでいいと思ったからです。
手の挙げ方ひとつでも、当たり前ってないんだなぁと思った出来事でした。
癖がついて何気なく行なっている行動でも、場所を変えればとても違和感ある行動という可能性は多いにあると学びました。
中には、日本式の手の挙げ方だと、とても問題になる可能性がある国もある事を覚えておいて損はないと思います。
なるべく、不快感を相手に与えない方が良いコミュニケーションができると思うので、英語圏に行ったら手の挙げ方にも気をつけてみて下さい。