会話で聞かれる出身地
英会話を練習している方は、出身地についての話題になることもあるかもしれません。私も、様々な国の人と出身地について話す機会がありました。そんな経験から、会話で聞かれる出身地について気になったことを今回は書いていきます。
会話で出身地について互いに話している時、私自身いろんな国の地域について、とても興味深い話を聞くことができました。有名な国であっても、知らない地域があって知ったり、その場所の歴史や名所、そこの特産品などなど色々なことを聞けて楽しかったです。
そんな理由から私が思うのは、知らなかったことや新しい発見があってこそ、会話って面白いんじゃないかなということ。
「生の声」とでも言うのだろうか。
どこかに沢山、載っている情報をおんなじようにまた聞いても面白いだろうか。
目の前にいる人から発見すると
楽しいという視点…
発見が楽しく面白い。
そんな視点がもし欠けてしまったとしたら、、
相手に何が特別受け入れられるだろうかと探ることになってしまう…
外国は、ある種未知な部分がある。
それは、裏返せば魅力となりえる。
その個性自体が良いという点は忘れてはいけない
現代は、交通機関が便利になった。
情報伝達も容易になった。
その結果、過去よりも今は、多くの個性が混じり合い影響し合う面白い時代になった。
そんな事実をなぜか忘れ去って、相手に好まれる話題ばかりを探し、そればかりに注力する人がいる。
これが、出身地を話す際にも、現れている。
私には思いもよらなかったが、出身地を自分の事実とは異なるポピュリズムに合わせる人がいることを知った。
けど、そのポピュリズム自体がそもそも正しいの?まで考えてはいないのではないか…
例えば、
関東地方だったら、「東京」が有名だろうから。「私の出身地は東京です。」と話す。
関西地方であれば、「大阪」が有名なはずだから、「私の出身地は大阪です。」と言う。
たとえ、東京や大阪「出身」でも「産まれ」でもないのにだ……
その理由は、
相手が知らないだろうから
相手が興味を持たないだろうから
人気ないし知らない場所を言ってもね…
というようなものだった。
そもそも、相手が知らないことや、興味がないことを相手の頭を覗かずになぜ分かるのだろうか。
私は、外国の方から、
「日本人は、ほとんど東京、大阪に住んでいて他はあまり住んでいないの?」
「東京、大阪以外に名所や遊ぶ場所はないの?」
と不思議そうにたずねられたことも何度もある。
大体、相手が知るきっかけや興味をもつきっかけは、外部の媒体から来ているはずだ。
情報を見聞きし、初めて興味を抱いたりする人が出てくる。その中の1つとして、「個々人」も含まれていないと本来おかしい。
よく聞いた情報だったりすれば、相手は反応しやすいために、相手の話に乗っているよう、社交辞令として見せやすいという側面もある。必ずしも、その話に対し本当に面白がっているかは分からないという視点も重要だ。
情報を受け取り、初めて相手が興味を抱いたり、話したいなと思ったりするかが、相手の心で決まってくる。そんなものの見方も大事。
最初から覗きようもない相手の心を伺い相手に合わせることばかりを考えると、興味、好奇心、面白さが引き出せないかもしれない。
またその話か……
人は飽きっぽい側面もあるんだ。
けど、いちいち
「また、よく聞くその話かよ。飽きたなあ…」
なんて、わざわざ打ち明ける人はあまりいない。
みんなが知らなそうなことでも、飽きられるよりは、随分とましなんだけど。案外と、分かっていない人は多い。
そして、知られていそうなことを話しただけで興味を抱かせることが可能かは保証されていない。そんな視点も必要ではないか。
出身地の話題なんかもそのひとつの例に思った。