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髪を切った時。
さて、美容院などで誰かに髪を切ってもらったことを誰かに報告する時、なんというでしょう。
日本語であれば、
「今日、髪切ってきた。」
とか言えば、対面でなかったとしても相手に意味は通じます。
しかし、これを英語にそのまま変換しただけでは通じません。
その理由は、「今日、髪切ってきた。」に主語の存在が薄いからです。
誰が髪を切ったのかを明確にしないと英語で表現出来ません。
「誰が」に注目する必要があるのです。
まず、あなたがあなたの髪を美容院で美容師さんに切ってもらった場合、
あなたの髪を切ってもらったのは、あなたです。
なので、あなたが報告しようとしているのですから、主語は わたし( I ) です。
けれども、髪を切る動作をしたのは、美容師さんであなたではありません。
けれど、わざわざ髪を切ってくれた人について言う方が珍しい。言うとしたら特別な理由がいる感覚です。
そして、髪は切られるのです。
あなたの髪が自ら切ることをするわけではないし、あなた自身が客として出向いた美容院で髪を切ることはない。
それに加え、あなたの髪の毛はあなたではない。
この考え方を全て理解できると、「今日、髪切ってきた。」を英語で表すことができます。
まず、主語は I です。
そして、あなたには切られた髪の毛があります。それを考慮すると、動詞は、had か got 。
そこまで表現すると、
I had (got) my hair になります。
そして、あなたの髪は 自ら切ることはしない、美容師に切られるのでcutting ではなく、cut を使います。
そうすると、I had (got) my hair cut
最後にtoday をつけて、
I had (got) my hair cut today.
となり文章が完成します。
ここまでの思考ができていないと、
I cut my hair today. としてしまいます。
この文は、文法的には間違っていないのですが、自分の髪の毛を自分で切ったという意味になるので、美容師さんに切ってもらった意味にはなりません。
ちなみに、ここから変形させることも可能です。
「髪切りたいなあ。」は、
I’d like to have(get) my hair cut.
と表現できます。
そして、I’d like to cut my hair. は、自分の髪の毛を自分で切る技を身につけたい。そういう話になってきます。
これは、英文法の説明だと使役動詞を使った表現と説明されて難しいような気がしがちです。
けれど、
これは
誰が
誰のなにかを
どうするのか
を単純に表現していて、英語の基本的な構造に従っているだけと考えることが可能です。
「今日、髪切ってきた。」という、ありふれた文章も分解してみると、英語は日本語よりも明確に主語の存在を隠さず際立たせる必要があると分かるのではないでしょうか。
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