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“解放する”際の表現。
オーストラリアで学校に通っている時に、よく聞いた表現があります。
dismiss という英単語を使った
Class dismissed. というもの。
授業が終わる際に、教えている側が学生に言う表現。
「授業が終わったから、もう部屋から離れていいよ。」
という意味です。
なんだか、お堅い雰囲気だなあと思うのです。
音的にも濁っているしね。
しかもこの dismiss は、拒絶される時にも使うのです。
例えば解雇されたとか、却下されたとか…
なんでこんなにネガティブな意味を授業が終わった時に使うのか?
それで、思い出したのです。
映画のあるシーンを……
軍隊の厳しい訓練のあとDismiss!と長官が威圧的に言った台詞がありました。
ニュアンス的には、“解散” が近い。
それで、語源を調べてみました。
ラテン語の dismissen です。
そこから辿っていくと、
裁判の拘束から解き放たれる
↓
ミッションから離れる
↓
離れる許可や義務を与える
と変化が見れる。
まあ、ある意味解放する時の表現なのです。
dismiss が使われた時の状況で、微妙にニュアンスは変わるけど根本的な意味は同じになる
解放させる際の命令のニュアンスがある
だから、解雇や却下とかいう意味が出ても何もおかしくない。
軍隊の長官が、訓練の終わりを言う時も…
例えば、職業訓練学校とかもありますね。
オーストラリアでもありましたけど。
外国の教育は自由とか言う人がいるけれど、本当でしょうか?
私はカーティン大学の学部に行きましたが、とてつもない分厚さの文献を読む必要があり大量の課題がありました。
脱落者も、珍しくない。こんなに詰め込んだスケジュールで、課題を提出するんだと驚きました。
私は日本で学生時代に研究室にいた時、すごく多忙で寝る間も惜しんでいた。ちっちゃい作業所みたいな場所で寝たりもしたし、移動する生活でした。ちょっと平均的な学生とは違う日常を過ごしていた。
(多くの人から見れば、かなり変人に見えたのかなとも思います)
なので計画して寝れるだけ随分マシだったから、楽にさえ感じてしまっていた…
けれど、地元民や留学生で、詰め込みスケジュールが苦しくて図書館で泣いてる人とかもいたから、ああやっぱり過密なんだなと分かりました。
まあ、そう考えるとラテン語から変化してきた
裁判の拘束から解き放たれる
↓
ミッションから離れる
↓
離れる許可や義務を与える
の流れからくるお堅い雰囲気。
軍人のような感覚のdismiss であってるのかもしれません笑。
日本の学校なんて軍隊教育じゃないか!とか言う人がたまにいますけど、まあ形は違えど英語圏もなあ…と経験上思います。
dismissは、語源を見ると興味深い
“解放する”際の表現。
組織や仕組みからの解放を意味する単語。
Class dismissed. は、
「授業が終わったから、もう部屋から離れていいよ。」になりますね。
では、単語の話は終わりです。
解散!
ー
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