ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S1,2
HBO製作のドラマ、ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(House of the Dragon)をひととうり鑑賞した。
これは、英語圏ではお馴染みゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones=GOT)の200年以上前を描く物語。GOTでも出てくるターガリエン家(House Targaryen)の内情を描いた作品になる。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」という題名のとうり、ターガリエン家はドラゴンを戦の抑止力として使う名家である。そのため、血の結束を大切にし近親相関が珍しくない。
血の繋がりがあれば、ドラゴンを操れるその証拠があるからだ。
GOTを鑑賞してきた人は、このドラゴンの偉大な力が幸となりそして最大の不幸となりえることも理解できるだろう。
幸も不幸も紙一重。
天国と地獄の境目とは。
そんな扱いにくい力を携えているのが、ドラゴン家の宿命である。
そんな彼らにとって、誰が「長」を取るかは最大の関心ごとである。なんと悲しかろう権力争いが起きてしまうのだ。
ターガリエン家の中で、内部分裂が起こり足並みが揃わなくなっている。
ドラゴンという一度暴れたら、通常の人では決して沈めることが出来ないものを持っている家が分裂するとは大変な事態である。
平和な世界の終わりに繋がりかねない。
ここら辺は、GOTを鑑賞済みの方はとても理解できると思う。なんというおぞましいものだろうか。しかし、残念ながら人というものは欲深くそれに惹かれてしまいかねないものなのだ。一方で、終わりを感じ去るものもいるのだろうか…
常に危険を孕んでいるのが、ターガリエン家の宿命ともいえる。
ドラゴンを抑止しなければいけない家騒動から、皮肉なことにドラゴンを使わねばならないのか…
シーズン2は、戦まではいかないが内部紛争や血の繋がり、そしてその宿命が描かれていた。戦力拡大や王政の成り立ちなども見られる。
Game of Thrones からの引き続きだから、ちょっとしたミニシリーズかと思ったが映像努力や予算のかけ方も見劣りせずかなり見応えがあった。
面白い。
歴史大河を、ファンタジーに昇華させている
Game of Thrones は、オーストラリアに住んでいる時に地元の人からすすめられハマりDVDまで購入した好きなシリーズ。ターガリエン家はその中でも恐ろしくも輝きを放っていたから、楽しみにしていた。
シーズン4で完結するとの、報道があるので楽しみにしている。
映画さながらで、壮大。残虐描写でも大丈夫という人は、歴史がのぞけるのでオススメできるシリーズです!
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海外ドラマのレビューも、たまに書いています。