オクトパスの神秘 海の賢者は語る
今日はNetflix ドキュメンタリー映画 “オクトパスの神秘 海の賢者は語る(原題: My Octopus Teacher)”のレビューをしていきます。
これってタコを密着した映像でしょ。ちょっくら見てみようか!
そんな軽い気持ちで見始めたこの作品。
でもこの作品。想像していたよりも遥かに素晴らしい作品でした。
タコにこんなに表情があって感情があって、それでいて人と交流する事が出来るなんて!!
その事実にとっても驚いたし、興味深い事ばかりだった。
タコに関する映像も本当に面白かったし、見所が沢山ありました!
サメから襲われた時に回避する頭脳プレイ
獲物を射止める勇ましい姿
擬態し身を潜める様子
目撃した事のない光景で目が離せなくなりました。
それに良く観察すると、タコの表情が変化していくのが分かるんです。
それを的確にカメラで捉えている。その情熱と技術も凄いなぁと思いました。
映像作家クレイグ・フォスターさんが人生に迷っていた時に海に潜り出逢った“彼女”の存在。そのタコとの交流を描く事で、生命の素晴らしさを魅せてくれる。
暖かく見守る彼の気持ちがちゃんとこの“彼女”には伝わるんです。
生き物って本来は言葉がなくても相手の気持ちを直感で感じ取る力があるはずなんですよ。
生物の感情は本来は考えるんじゃなくて感じ取るものなんですよね。
そんな部分がこの彼と彼女との交流で垣間見れて素敵に思いました。
この海に潜り続ける彼は、“彼女”に恋した事で生きる事の意味や、生きる者の価値を再確認する事が出来る。
そして観ている人にも最後問いかけてくれます。
その語り口調から感じるものがあって、かなりグッときました。気持ちが伝わってくるというか…。
映像の素晴らしさもあるけれど、それと同時にこのクレイグさんの情熱や魅せられた彼女に向ける暖かい気持ちに癒されました。
自然に関するドキュメンタリーは、いつも新たな発見があって好きなのですがこのドキュメンタリーも知らなかった事が色々分かり凄く面白かったです。
それに自然を観ていると心洗われるし、なんだか癒されたりもします。
この作品、人間も動物で生物なんだと、納得できる事もありその点でも良い作りでした。
映像作家とタコとの交流という、少し異なった魅せ方でそれも非常に良かったと思います。
この映像作家の人間味と、タコの彼女の魅力を画面から最大限にこれでもかと見せてくる。
それにも癒されたし、感動してホロっともしたしで本当に力量がある編集もされていました。
後から調べたら、この作品は2021年にアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しているようで納得。
飽きずに面白く観ることが出来たので、自然や動物に関するドキュメンタリー好きな方は是非観てみて下さい!お勧めです!!
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