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最初に見た人が全体でない

私が海外に住んだ経験から気づいたことは色々ありますが、その中のひとつは「最初に見た人が全体でない。」ということです。

こんな事、私は知ってるし当たり前だと思っていた。けれども、違いました。自分に照らし合わせてもわかっているはずなのに…

私はとても反省した。
そして、人に対しての最初の印象を疑おうと決めました。それも意識的にです。

今日は私の話を書きます。分かりやすくするために経験を書くべきに思う。

私は最初は、自分の意見を押し殺し喋るのが苦手な子供だった。抑圧された環境で育ってきたからです。ただ笑って意識的に合わせている幼少期でした。完璧にカメレオンになれました。けれども、何も良いことはなかった。傷ついたことが多かった。人は恐ろしい。

それは私のせいではない。そういう星に産まれてしまったのでしょうがない。けれども、何とかして変えなければいけないと思った。

そこで興味を持ったことのひとつに演劇や芸術もまたありました。そして音楽も癒しになった。

何とか自分を変えなければいけない。無理やり自分を動かすために、学生時代からものすごく色々な事をしてきた。

その一つが演劇でした。そこに音楽が合わさったブロードウェイに興味を持ちNYに観に行ってみようと思った。

直接音を感じるためには英語を知る必要がある。それも学び始めたキッカケのひとつです。(それ以外にも想いはあります)

当時、社会人の私は色々ドロドロした場所を知りそこから抜け出て現実逃避も兼ねてNYに行ってみようと思った。単純なリフレッシュ。

とても楽しみにワクワクしてたのに、私は初めて人種が原因の差別に合った。

その全ては黒人からです。

何も悪いことをしていないのに、とても嫌なことを言われ、蔑まれる発言をされました。
その一方で、そういう人らは白人の前でヘコヘコして笑っていた。

そしてバカ白人が黒人を差別してるのも見た。

行き場のない気持ちを黄色人種で埋めてるんだなとすぐ分かった。

とてもキモくて堪らなかった。

そして、見えない差別が米国に根強いと知った。

その一方で、中国系アメリカ人はとても良くしてくれました。

「アジアのどこから来たの?」
「そうなの。日本からなんだ。同じアジア人だからサービスしといてあげるね!」

いろいろな場所でこういう風に優しくしてもらった。私は、いつしか日本の中で歪んだ印象で中国人に警戒した。嫌いに思っていたのかもしれない。けれども、とても印象が良く変わった。

無意識に、中国人は良い人達。黒人は悪い人達と印象がついたのかもしれない。それ程にあまりにも印象が違ったのがカルチャーショックだったのだろうな。

人は最初に見て全体を判断しがちの例だろう。

時を経て、私は豪州のパースに住んだ。
そこでもうコロナのずっと前だけど、酷い感染症にかかった。神経炎症が起こってしまい大変なことになった。

(これで色々分かったことがある。ここでは書かないけど)

暗闇にいた最中にまた優しい言葉をかけてくれた人もいます。救われた。でも、日本人ではほんの数人しかいなかった。とても暖かく強い人達です。

けれども、その一方で信じられないほどの身体と心の痛みを抱えているのに、大勢の日本人から勝手な想像と決めつけで、私の治療や細かい事にまで口を出し怒鳴ったり説教してくる人までいた。

従えと言わんばかりに…

私は死にたかったけど、身体も動かなかった。

ただただ長いものに巻かれている。
彼等にも事情がある。
言い聞かせ耐えた。

もうそんな事知っていたからできた。
人生を諦めました。

幼少時代、学生時代そして社会人になってからの苦しみを思い出した。全く同じ類のものです。

そこで地域に根ざした福祉医療サービスの方達に出会った。

社会的立場を超えてとても優しく心配して声をかけてくれたのは、

あの時のNYと同じで中国人達だった。

私は、何年もかかりリハビリしながら修学した。
そうするしかなくて…。

相変わらず酷い事をお節介に日本人村から言われていたし、色々その他の場所からも危ない眼にあったけど、そんな事全てどうでも良く感じた。

不思議なことに、恐ろしいほどに身体の機能が上回った部分もある。強くなれた。人体は謎に満ちている。

身体がすっかり回復したので嬉しくてよく散歩するようになった。

空が青い。
花が綺麗。
息がちゃんと吸える。


それだけで幸せ


そんな最中に、

また黒人から

「お前、アジアンだろ。やらせろ。」

と繁華街で怒鳴られた。

「チャイニーズか?インチキ野郎!身体ぐらい預けて当然だろう。股開けよ!」

そう言われた。

けれど、あまりに地獄が長かったせいで呆れた目で見ることができた。慣れていました。

私は冷静に言い返さず無視した。
でもちょっと一瞬イラっとはした。

そしてバカ白人がまた黒人に何か変な事言ってるの見た。

あっ!またか。やっぱりなと、、

白人の猿にも、

「今日これからどうだ。楽しもう。SEXしたいだろ」

みたいな事をしょっちゅうしつこく言われその度に追い返してきた。汚い言葉を使って…

奴らの辞書では、丁寧に言っても通じないのです。殴りつけるくらい怒らないと。

時が過ぎゆく中で、勝手に私の印象の中で黒人は注意せなみたいな警戒心と、バカ白人にレイプされないようにせなのアラートが備わった。

「庇ってくれて優しくて優秀な中国人」のラベルもいつしかついた。

大学では沢山の中国人がいた。私は最初かなり嬉しかった。仲良くできるなと思った。

けれども、そこは現実と違った。

私はファンタジーを抱いていたのか?
バカだなーと思った。

バカでずるくて、人を利用しようとする中国人や落ちこぼれな現実逃避型の中国人。

親の金を使い倒し遊びを優先する。
金で解決し、後は人のものを盗み良い待遇に行く奴らを多く見た。

中国人とは何だろう?

大学を卒業して、就職を目指してみよう。そう思いアドバイザーがついた。

な、なんと身体の大きい黒人だった。
知らず知らずに口籠る自分がいた。アラートだ。

けれど、彼女は私の様子を心配し声かけをしてくれてものすごい人格者であった。気づいたら大好きになった。

別になんのメリットもないのに、善意から人助けをする。嘘かと思ったけど事実なんだ。
彼女の話を聞いたら物凄い苦労人で、暗闇を抜けてきた人物だった。私は心から反省し悔いて泣きました。

アラート鳴らした自分に恥じた。
なんてバイアスなんだ。

あちこちパーティーに出かけコネ作りに出かけた。

そこには多くの中国系や白人系オーストラリア人がいた。

とても素晴らしくて、人格者で優秀な人達だった。

私はずっと働いていなかったので、理由を聞かれた。それまでの経緯を話したら本気で優しい言葉をかけてくれて応援し心温まる言葉をもらった。

とても前向きになれた彼等のおかげで自分だけの力でもない。

もう私は分からないんです。

〇〇人という概念について。

出会う人で全く印象が変わってしまう

しかし、最初に見た人が全体でないのに防衛本能からバイアスがかかる事も事実だ。

だからこそ誰にどうやって何度も接されたかで、全体の印象がついてしまうこれは深刻なんだ。

それがないと危険に晒されるかもしれないから。それで野性が現る。

同じ人でさえ最初が全てでもない。変わっていくんだ人である限り。

だから、人と接する時にフィルターをつけ良いか悪いか決めつけてはおかしなことになる。

フィルターを外そう。。。

そして、最善な行動をすること。
相手を想い接すること。

それは特に、海外の人と話す時は気をつけないといけない。

とても素晴らしい人格者の日本人であったとしても、これまでにあってきた日本人の印象が悪くアラート鳴れば、差別されたり偏見を持たれたりに繋がってしまう。

日本の印象操作の一員と考えると分かりやすい。

最初に見た人が全体でないのに。

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