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初めての歯医者治療での英会話

オーストラリアに滞在中、今思い返しても本当に色んなことがありましたが、私が1番どうしようとドキドキしたのは歯医者でした。

まあ、これはそもそも歯医者が大嫌いなので国は関係ないのかもしれませんが…笑。

ある日タイ料理店で沢山食べて喜んで帰宅した後、奥歯が急にあり得ないほど痛み出しました。

確認したらエビの殻が親知らずと横の歯に挟まっているのが見え、鏡を見ながら大口開けて必死で取り除きました。確認したら汚い話ですが、親知らずにあり得ないほどの大量の食品の残骸などがついているのを発見したんです。

私、実はオーストラリアでインフルエンザにかかった後、後遺症で神経麻痺になった経験があります。(これははてなブログに割と書きました。自己抗体が自らを攻撃し炎症を起こした事しか分かっていません。リハビリ生活も経験しました)

手が思い通り動かせない期間が長かったために知らず知らずのうちにうまく歯磨きできていなかった事に気づいたんです。

そのゴミを取り除かねばと時間をかけて綺麗にしました。ただスッキリすると思いきやどんどん痛みが激しくなり顔全体に電気が走るほどキカーンと凄い痛みが走り始めました。

そして親知らずに大きな穴を発見してしまったのです!どう見ても虫歯です!

信じられない話ですが、食品の残骸やゴミが上手く虫歯の穴を埋めた詰め物のような役割を果たしていたようです。

私は今まで、日本にいる間も虫歯一つなかったので殆ど歯医者に行ったことがない人間でした。

だから、歯医者に馴染みが全くなく歯の用語なんかは殆ど知らないと言っていい。

そんな私が外国で初めて歯医者に行く事になる。ある意味、先程話した後遺症での入院よりショックでした。

何故かといえば、殆ど歯についての用語を知らないしどんな流れかも分からないからです。

入院もオーストラリアでが初めてでしたが、海外医療ドラマ好きでもある私は、会話できる自信があったので気持ちは落ち着いていたんです。

でも歯医者はさっぱり想像できない。私には未知の領域だったんです。

ただ痛みが激しすぎて、嫌という感情よりも足が先に動き歯医者に到着していました 笑。

ショックを一瞬は感じたけど、歩くたびに歯に響く感じでそんな中シティーに行ったので不安な気持ちまですっかり忘れていました。

待合室に呼び出され説明や同意書を見せられた私。やはり、歯医者初心者の私には見た事ない文面や単語が並んでいました。

痛いので早くなんとかして欲しい、そればかりだった私は歯の用語は親知らず(wisdom tooth)程度しか殆ど知らない…まずいなあという感情までどこかに飛んでいっていました。

気づいたら、

「私、虫歯できた事ないし歯医者は全然慣れていないから歯についての単語とかも知らないの多い。この書類大丈夫かな?」

と口が勝手に動いていました。

すると、事務の女性がニコッと笑って

「それじゃあ、よく分かんないの当たり前だね。横についててあげるから分かんないとこ教えて。」

と助けてくれたんです。

歯の症状を説明するのも、

My wisdom tooth is so painful. It’s in the upper left. I saw a big hole on the tooth!!

親知らずがすごい痛む。上の左側。その歯に大きな穴があるのを見た!!

とか咄嗟に言っただけで全然通じて気づいたら治療に入っていました。

焦っていたので、

tooth decay 

とか

cavity

なんて言葉は忘れていました。

I’ve got a bad tooth.

I’ve got a rotten tooth.

も。。。

治療が終わり、待合室でお会計の順番を待っていたらオージーが泣きながら入ってきました

「私の歯、私の歯、、早くして、、」
My  tooth. My tooth.. Hurry..

「すごい痛むの。。。」
It’s so hurt…

すると受付の人が、

「早くここに腰掛けてこれ書いてね」
Please take a seat and write this.

「虫歯かな?」
Rotten teeth?

「はい、多分。」
Yeah, maybe.

こんな感じのすごく簡単な会話でした。

よく病院に行く会話とか、歯医者の表現とかテキストに書いてあるけれどそれを記憶する意味って何かなと思ったのはいうまでもありません。

そりゃあ、歯が痛い緊急の人なんてこんなもんでしょう。いちいち文組み立てながら話すわけないでしょうに…

でもこれって英語を喋る時の本質と思うんです。

憶えている事をいちいち拾いながら文を組み立てて喋るのは自然でない。

気付いたらその言葉が出たとか、伝えたくて考えた結果そのフレーズを選んだというのが自然。

この時はこういうべきという公式を憶えるという手順だと、それを忘れたら言葉が出てこないから自信が持てなくてまた喋れないという悪循環です。

だから焦り過ぎて言葉さえ出ずトラブル回避ができない可能性もあります。

同じ状況でも違った会話の仕方は色々あるんだから、基本の文型さえ理解したらどんどん使う練習をしながら語彙力を増やすべき本当にそう思えます。

それで自然に出る言葉で通じれば良いわけです。そもそも正解なんてないわけだから。

この歯医者の経験で、私は痛みのせいで特に何も考えず言葉を発したことですごくこの事を意識的に実感できたんです。

頭では理屈で理解していたけど、実感できたという意味でこの経験は大きかったです。

それ以降、全く分からない分野の事を英語で質問するとかも全然平気になりました。

だって日本でも知らない事ってまだまだ沢山あるでしょう。それを日本語で聞くのと同じことのはずなんです。意識的に理解できていなかっただけで、、

歯のトラブルで冷や冷やしたけど、英語に自信ができた出来事でもありました。

ただそれ以降は、毎日フロスと歯間ブラシで歯を清掃した後、歯ブラシで磨くという事をする事にはなりましたけどね 笑。かなり口内環境に気をつかう人間になった事は言うまでもありません。

口内環境の悪化は健康状態に非常に影響するので大事ですね!

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