エンタメ作品中の宗教的意味-ワイン-
皆さん、お酒は好きですか?
私はしょっちゅう飲む訳ではありませんが、味が好きです。ワインが特に好きでたまには飲んで幸せな気持ちになります。
ワインはヨーロッパ全域に広まっているポピュラーな飲み物ですが何故か知っていますか?
これにも宗教的価値観がとても影響しています。ヨーロッパ人がワインの価値を守り抜いてきたのは、キリスト教の影響を無視できません。
なぜならワインはイエス・キリストの血とされているんです。
あの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが描いたとされる“最後の晩餐”という絵画にもワインが描かれています。
この絵は、文字通り最後の晩餐の様子。
イエス・キリストが現代風に言えば、部下達と共に食事をしている様子。一見分かりにくいのですが、ここにワインも置かれています。
ワインが血なんてちょっぴり怖い表現の気もします。自分の血だ!と宣言してそれを部下達に飲ませるそれこそが儀式とされているんです。
ちょっと難しいなあと思うのはここら辺の解釈が宗派によって異なっています。
ただ聖なる儀式でとても清らかなものという解釈は共通しているような気がします。
意味を持たせるか、またこの儀式により罪を赦されると考えるかは色々な解釈があるようです。
でもちょっと考えてみて下さい!
イエス・キリストも現代風に考えれば、
まあまあ飲めよ!
とか言ってお酒を注いで飲ませてくる上司にちょっと似ていて人間味があるようにも思えますね 笑。
自らの最期の前に部下達を集めて盃を交わしたいと考えれば、ちょっと馴染みやすいのかなと思います。
現代でもそんな名残から、人が集まった時にはヨーロッパ人達はワインをみんなで飲む習慣があります。そしてそれをとても特別な物に思っているという事。
もちろん、キリスト教の儀式では今でもワインを正式な飲み物としています。
とても神聖なイメージを持っている人も多いお酒がワインなんです。
さてさて最後の晩餐には、13人座るはずだったのに1人抜けているんです。
それは何故か!
これは欧米人がとても好んでいる“アーサー王伝説”にも現れています。ここには円卓の騎士という話もあります。
文字通り丸型のテーブルに騎士達が座るのですがそこには選ばれしものしか座れない。この席数も13席で、最後の晩餐と同じなんです!
少し話はずれてしまいますが、この円卓の騎士にスポットライトを当てたエンタメ作品も数多く生み出されています。
恋あり、戦いあり、、様々なドラマがあって面白い仕上がりになっているものも多々あります。
そんな騎士達が嗜んでいるのもワインなんです!
最後の晩餐で用いられたワインは聖杯とされていてこのジャンルの話は聖杯伝説とされています。
この円卓の騎士の話もこの聖杯伝説に含まれています。
最後の晩餐や円卓の騎士に登場する人物として魔術師マーリンも割と有名なキャラクターとしてよく創作物に出てきます。
1人抜けているのは、キリストを裏切った人物が魔法という名の呪いにかけられているので消されているという設定になっている物も多いです。
ワインが聖杯と呼ばれ、その聖杯をめぐる話が誕生したと考えるととても興味深いです。
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下にもまとまっています!
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