私と強迫性障害①ー始まりは小学校3年生
私の強迫性障害の種のようなものが生まれたのは、小学校3年生の時だ。
その当時私たち家族は父の仕事の都合で海外に住んでいた。
その時の記憶、小さい子供ながら考えていたことなどはまた別の記事で書ければと思う。
ある日私はいつも通り何気なく、トイレに入った。
そこで出る時電気を消し忘れてしまったのだ。もちろんすぐには気付かず、その後に入った母に「電気ついてたよー」と極々自然に言われた。
その時だ。私はそれまでとは違い何か重要なミスをしてしまったような気がした。
電気を消し忘れた。
それだけのことで一体どれだけ無駄なエネルギーを出してしまったのだろうか。
なんで消し忘れたのだろう。
。。。
いろいろな考えが襲ってきて、今思えば初めてこの時強迫観念に襲われた。
でもそれは一時のことだった。もともと真面目で几帳面な性格だったのでその延長に強迫の種が芽生えた感じだ。
これは結構この病気と向き合う上で重要なことで、強迫症と付き合っている患者さんには性格上、几帳面で真面目な人が多い。病気と性格は常に背中合わせといった感じだ。
このように私の強迫の種は芽生えた。でもそれから数年は何事もなかったように過ごした。病気でもなんでもなく、普通の少し几帳面な小学生だった。