強迫性障害と私 by miina

強迫性障害の記録と時々日記

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強迫性障害の記録と時々日記

最近の記事

日記:春休みの1人プチ冒険

私は関東に一人暮らしをする大学生だ。 春休み、暇すぎたので、東京に出てみることにした。 少し大人っぽいことがしたくて、神保町に古本を見にいってみた。(普段本なんて読まないのに) 朝から何も食べてなかった私は、フラッと雰囲気のいいレトロなカフェに入ってみた。 貧乏大学生なので1000円以内で食べられたらいいなーと思った。 結果、考えは甘かった。 トースト=1200円 カフェオレ=800円 トータル=2000円 私の財布から消えていった。 東京を甘くみてはいけない。 お

    • コラム:私の強迫の種類について

      私の強迫性障害の状況について、一旦整理してみようと思う。 またこれは一番ひどい時の話なので、今は生活に支障が出ていない程度まで落ち着いていることをお伝えしておきたい。 種類という観点でいうと、いわゆる洗浄強迫、確認強迫がメインを占めている。 これは今もそうだと思う。 一番ひどい時は、手を洗うこととお風呂に入ることが苦痛で仕方なく、それぞれ1時間、6時間ほどかかった。またこれらに時間がかかり精神的苦痛が大きかったせいで清潔にしたいと思う反面、お風呂にも三週間に1度ほどしか

      • 私と強迫性障害④ーコロナと共に忍び寄る「病気」

        2020年4月ごろ、私は晴れて大学生になった。しかしコロナの影響でもちろん入学式はなく、大学の授業も5月ごろにオンデマンドやオンラインで始まった。 その頃から世間でも感染予防に手洗いの重要性が訴えられ、ニュースなどでも正しい手洗いの仕方などが伝えられるようになった。 それを受けて、すでに強迫性障害の病気としての側面が出始めていた私は、コロナになりたくない、家族になって欲しくないとう思いから手洗いの時間がどんどん伸びて行き、こだわりが増えはじえた。 いつしかそれはコロナへの

        • 日記:パッキング動画にまつわる謎

          私には双子の姉がいる。普段"姉"とは思っていないが(いい意味で)、ここでは便宜上姉と呼ぶ。 私たちはとても仲がいい双子だ。それもあって、 私の病気のことがあってから3日に1回ほどはビデオ通話するのが習慣となっていた。 旅行の数日前、LINEが来た。 「今日の夜ヨーロッパ旅行のパッキングするから、電話するね」 これはよくあることで、姉は服を決めたり、パッキングしたりするのが大の苦手だ。優柔不断だから らしい。 一方私は、旅のワクワクする気持ちを味わえるからパッキングが好

        日記:春休みの1人プチ冒険

          日記:〇〇主義って難しくない?

          私は、大学で法学や政治を専攻し学んでいる。 大学2年生という身分上、興味のないことまで時にはやらなければならないこともある。 その一つが社会科学にまつわる授業だ。講義では、とにかく昔から最近まで偉い学者が唱えた〇〇主義が呪文のように流れてくる。 日本語はなんとも難しい言語で〇〇主義と呼ぶためには必ずその概念を熟語にしなければならないようだ。 経験主義、実証主義、観点主義… 何が類似していて何が相反している概念なのだろうか? 一体どういう主張なのだろうか? 二文字に

          日記:〇〇主義って難しくない?

          私と強迫性障害③ー高校生になって

          高校三年生ごろだろうか。 数年間顔を見せていなかった強迫が出現し出した。 それは多分受験に対する不安や未来に対する不安、対人関係の不安が関係している。 不安は多種多様で、多面的で、複雑だ。 それが理由もなく突然、強迫症の引き金を引くこともあるのだ。 その頃部活も引退して朝練もなかったので、家を出るのが一番最後になることが多かった。 用意が終わっても、確認に最低10分はかかった。 窓は閉まっているか、家中を駆け回って確認。 身なりが変じゃないか、指差し確認。 電気

          私と強迫性障害③ー高校生になって

          私の家族について1:相棒ー私の双子の姉

          私には双子の姉がいる。私たちは2001年の暑すぎる夏の日の深夜、母のお腹の中から1分違いで生まれた。 それもあって、また両親も平等に接することをモットーに育ててくれたおかげで、友達でもなく、姉妹でもなく、相棒になった。 双子って不思議だ。私たちは特に仲がいいからかもしれないが、本当によくわからない、かつ表現しづらい間柄なのだ。 なんなら以心伝心は、当たり前だ。 私たち2人は、好きな音楽のジャンルが一緒で、聴く曲も似ている。 そのせいなのか、お互いの朝一番鼻歌が偶然同じこ

          私の家族について1:相棒ー私の双子の姉

          私と強迫性障害②ー確認強迫が始まった小学校高学年の頃

          小学校5年生ごろ、私たち家族4人は日本に帰国した。 その頃からきっかけは覚えていないが、また強迫が顔を出した。 外出する前、自分の勉強机の電気をパチパチ、ぱちぱちと何度もついていないことを確認した。 トイレを出たあと、電気が消えているのを何度も確認した。 自分の部屋の窓が閉まっているか何度も確認した。 そのように確認強迫が始まったのだ。 でもこの時は1ミリも自分が変だと思っていなかった。 苦痛でもなかった。 ただ習慣としてやっていたし、確認すれば安心が訪れる。 それ

          私と強迫性障害②ー確認強迫が始まった小学校高学年の頃

          コラム:強迫さんと私

          強迫性障害ってなんだろう?と聞かれたらどう答えればわかりやすいだろうか。 近年、特にコロナの流行とともに急激に流行り出した精神疾患の一つが強迫性障害だが、それを簡潔に説明するのは難しい。それに人によっても症状の度合いや内容は異なる。 私の場合は、強迫さんと私が自分の中で同居しているイメージだ。 トイレに行った後手を洗う。 手を洗っていると自分の中で2人の葛藤が始まる。 強迫さん: 「もっと丁寧に!いつものルーティーン思い出して!!」 私: 「もうこれで十分だと思うなー」

          コラム:強迫さんと私

          私と強迫性障害①ー始まりは小学校3年生

          私の強迫性障害の種のようなものが生まれたのは、小学校3年生の時だ。 その当時私たち家族は父の仕事の都合で海外に住んでいた。 その時の記憶、小さい子供ながら考えていたことなどはまた別の記事で書ければと思う。 ある日私はいつも通り何気なく、トイレに入った。 そこで出る時電気を消し忘れてしまったのだ。もちろんすぐには気付かず、その後に入った母に「電気ついてたよー」と極々自然に言われた。 その時だ。私はそれまでとは違い何か重要なミスをしてしまったような気がした。 電気を消し忘れ

          私と強迫性障害①ー始まりは小学校3年生

          はじめに

          私は、現在大学2年生22歳である。 大学2年生なのに22歳なのは、留年でも浪人でも留学でもなくて、2年間休学をしていたからだ。 その理由は、強迫性障害だ。 この病気は、実際にはありえない事柄や状況に対する不安感に、それがバカバカしいと分かりながらも過度にとらわれ、その不安を解消するためにある特定の行動を繰り返すものだと言われている。 2020年、18歳の時、受験とともにコロナが流行ってきた。本格的に流行り出しステイホームをしていた頃、気づけば完全に病気と認識できるほどひ