食わず嫌いも良くないよねって話

最近、人に勧められて映画を観た。
私はもともと実写物に苦手意識があり、勧められている時も(実写か~。ほーん)ぐらいのクソ失礼な受け取りをしていたのだが
先日、お絵描きのお供に映画を観る人を見かけ
なら私もお供につけてみるか、と見始めたところ面白かった。
なぜ実写物に苦手意識があったかと言えば、そもそも普段から自分で選ばないジャンルだからである。

私は一度好きになった物は噛んで噛んでひたすら噛むタイプの人間で
何なら嚙み過ぎてちょっと嫌になった経験が何度かあるほどだ。何事も「ほどほど」が一番だと思う。
私の好きなジャンルはアニメや漫画といった完全なる二次元のものであり
実写はなんかこう、私の中では三次元に位置している。演者が人間なので、フィクションな感じになり切れないのだ。
私は二次元をこよなく愛しているが、それは三次元に存在しないからである。
どう足掻いても三次元の人間は二次元に行けないし、逆もしかり。
交わらない世界線の話だからこそ、死んだ推しにも狂えるのだ。

そんなワケで実写映画も苦手意識があったのだが、いざ見てみると「ウッ」という気持ちにもならず、また手元で作業しているからか、映画だけに集中することもなく、イイ感じの気持ちで最後まで見ることができた。
これは家で自分の好きなタイミングだったから、というのもあるかもしれないし
映画だけに集中しなかったから、というのもあるかもしれない。
ただ、少なくとも経験として「私は実写映画が見られる」と気付いた。良い事である。
なので、お次はちょっと前(何年だっけ…?)にツイッターでも賑わっていた
『ミッドサマー』を観てみた。
こちらは作業に集中し過ぎたのと、字幕だったので音声はほぼ呪文だった。私は英語が出来ない人間だ。
よって、気が付いたらよく分からん祭りに参加し、気が付いたらなんか優勝して女王になり、気が付いたらクマの毛皮を被ってこんがり焼かれていた。
何だったんだろうあれは。

セリフが聞き取れないので吹替えの方がよかったかもしれない。ああ、でも聞き取れないから作業のお供に出来たのか…?
グロ描写は事前に予習していたので割と平気だった。実写でもグロ描写はいけるらしい。推しが出来た時の死因が高まってしまう。
作業のお供に見たからか、よく分からん不思議な気持ちで見終えてしまったが
また色んな実写映画を観てみたいと思う。
「好き」が増える人生は良い事だ。

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