教育学を取り戻そう

このところ,自分の領域では,自分のを含めて「目先」のことばかり扱う論文ばかりで,思想を深め高めるものをあまりみなくなってしまったような気がします。

新奇性や有用性で論文の数ばかり追い求めると,そうなってしまうのかもしれませんが,教育学はもともと哲学ですから,「足下」をしっかり見つめる論文がもっとほしいですね。

中央集権的な日本では,教育現場の思想的基盤が文科省の言い分におんぶに抱っこになっていて,特に現場からの反論が乏しく,盲従するだけの権威主義に陥っている点が心配されます。

現場の方にはいろいろな縛りがあって動きにくいのかもしれませんが,せめて大学等の研究者は,正反合の精神で建設的に批判し,未来志向で自分の願う教育を提案することによって,日本の教育学の構築を自らの手に取り戻さなくてはならないのではないでしょうか。

と,想いにふける朝です。

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