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  • 厳冬の北欧の山 2022年ノルドカロットレーデン遠征

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2022年ノルドカロットレーデン紀行#4 ~ 夏と冬、二度のクングスレーデン行②

 今回は、クングスレーデン紀行の後半。  とうとうお待ちかねの冬のラップランドである。 北極圏での戦争とスキー  せっかく記事を夏と冬に分割したので、本題に入る前に、クングスレーデンの舞台となるラップランドの地誌として、当地における近現代の戦史とスキーの関係を少し取り上げてみたい。  クングスレーデンの北の起終点であるアビスコ(Abisko)周辺の山岳域は、隣国ノルウェーとの国境地帯であり、第二次世界大戦中、非常に軍事的緊張が高まった場所でもあるのだ。  1940年4月

    • 2022年ノルドカロットレーデン紀行#3 ~ 夏と冬、二度のクングスレーデン行①

       前回の記事では、スウェーデン軍に憧れて山登りを始め、スキー登山に手を出し、やがて海外遠征と、北欧の山に踏み出すまでの個人的山半生を辿ってみた。  自分はそれ以降、本連載の主題である2022年のノルドカロットレーデン遠征に至るまでに、実は二回、別の北欧遠征を行っている。  今回はその時の様子を振り返る形で、あまり有名ではない北欧の山岳世界のことをさらっと紹介しつつ、2022年に繋げていくこととしたい。 夏のクングスレーデン ~ 初めての北欧の山  いよいよ北欧の山に挑戦す

      • 2022年ノルドカロットレーデン紀行#2 ~ なぜ北欧の山に向かうのか

         ツイッターで私をフォローしてくれている人は、こいつは一体何者なんだと思われることだろう。  革靴スキー登山に拘っているだけでなく、古い時代の木製スキーや登山用品、更にはスウェーデン軍の装備にやたら詳しく、しかも実際にそれらを山で使っており、さらに重度の東方オタクときた。  山好き、ミリタリー好き、オタクなのは間違いなさそうだが、どのカテゴリに当てはめるにしても、典型的なタイプとは言えない。  自分でも、自分が何者なのかよく分からないというのが正直なところだ。  北欧の山と

        • 2022年ノルドカロットレーデン紀行#1 ~ はじめに

           この連載は、2022年2月~3月に行った北欧登山遠征の様子を記録しておくための個人的な紀行文である。  自分はこの遠征で、真冬の北欧・スカンジナビア半島に飛び、二週間ほど北極圏の冬山に一人きりで籠り、昼はスキーを履いて橇を曳き、夜は本物のオーロラを眺めながらテントに泊まり、約160kmを歩くという少し変わった経験をした。  登山とは、計画と実行から、下山後の記録執筆と報告までがセットである。  その点で、ようやく記録に取り掛かろうとするこの遠征は、二年以上経過した今になっ

        2022年ノルドカロットレーデン紀行#4 ~ 夏と冬、二度のクングスレーデン行②

        • 2022年ノルドカロットレーデン紀行#3 ~ 夏と冬、二度のクングスレーデン行①

        • 2022年ノルドカロットレーデン紀行#2 ~ なぜ北欧の山に向かうのか

        • 2022年ノルドカロットレーデン紀行#1 ~ はじめに

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