友人にお題をもらって役に立たない話を書くシリーズvol.7「秘書時代のちっちゃいこだわり」w/ 佐藤さん
なんとなーく今日は真面目な前説
起業して手に入れたかったもの
独立して約1年半が経ちました。起業一期目は、想像以上にお仕事をたくさんいただきまして、新しい挑戦もたくさんさせていただきました。同じことを繰り返すのがおそろしく苦手な性格なので、二期目は一期目とはまた違った動きをしたいなと思って、空間デザインの学校に通い始めたり、このnote連載みたいに、お金にならないけれどやりたかったことを始めたり。1年目と比べてもかなり生き方の自由度をあげているのかなーと最近は感じてます。
ちょっと最近は大きな共同事業にもお誘いいただいたり、自分の想像の外にあったおもしろいプロジェクトにも参画できたりもしています。「声を掛けていただく」って過去の自分を認めていただいた気がするので本当にうれしいですよね。
当然、小さいながら経営をしている身なので、最低限の売上は確保しなくてはいけないし、去年より今年がちゃんと企業としても成長できるように確実に売上をあげていかなくてはいけない。その大前提には立ったうえで、独立して起業してできるようになって嬉しいこととして、「直近で売り上げがたたないことにも、やりたいことにチャレンジできる」ということがあるように思っています。
「つなげる」意思があるかどうか
やはりどこかの組織に属して、誰かの部下として働くときは、「きっと将来につながると思うけど、直近では売上につながらない挑戦」を認めてもらうの、かなり難しいですよね。今は自分の判断で、「つながる」というよりむしろ「つなげる」という強い意思さえあればやらないより、やるを選べます。
今期はこの「つなげるぞ」と思えるいろんな挑戦をしている最中で、しかもそれが同時進行でかなり数多くある状況な感じがしてます。相変わらず、右脳も左脳も大回転の一人マルチタスク大会を開催してる感じですが、かつての激務時代があるおかげで、今はなにをしていても「忙しい」と感じることが皆無なのがありがたいです(笑)。
今回はそんな激務時代を知る人から、その時代の教訓的な豆知識的なお話のリクエストがあったので、それをテーマに書こうかと思っています。
本日もお題をくれた友人の紹介、お題からインスパイアされた役に立たない話でいきます。「意味がない、役に立たない話」に無駄に意味を付け加えないように(笑)、基本的には一筆書きで、ほぼ書き直しなしで書き上げようと思ってます。意味のなさを、役に立たなさを、楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回のお題提供者:佐藤さん
私、以前はブランディングのコンサル会社の秘書をしておりました。秘書とは言っても、一般的に思い描く秘書とは全然違った仕事になるかなと思います。「秘書」と言っておくと便利だったので、便宜上そう名乗っていた感じです。
スケジュール管理や各所との連絡・調整業務、経費処理や請求処理など事務処理的な裏方業務もやってはいたのですが、デザイン関連のアートディレクションもやれば、肉体労働もするし(このウェイト結構あった…笑)、出役としてのMCやセミナー講師などもやっていました。今につながりますが、文章を書いたり、ボスの代行でクライアントさんの対応もしたり、事務的なこととクリエイティブなこと両方に大量に取り組んでいました。
「秘書という名の、なんでも屋さん」みたいな表現を自分ですることもあったのですが、ボスがやっていること以外は全部する、というような状態でした。ボスが経営していた3つの会社+個人事業に関して、その業務をすべてしていた状態だったので、まあ今から考えても信じられないくらい仕事しかしていない人生を送ってました(笑)。
印象的だった町のブランディング
そのなかでも印象的な仕事だったのが、3年間行った山形県の小さな町のブランディング。そのお仕事で知り合ったのがその町民の佐藤さんでした。私が前職で仕事を始めたタイミングと、その町のお仕事が始まったタイミングがほぼ一緒だったので、とても大変で、でも深く記憶に残っているお仕事です。
町で町民向けのブランディングを学ぶ「学校」を立ち上げて月に2回開催していました。毎回町内外から100名の人が参加する、すごい盛り上がりを見せるイベントでした。佐藤さんもその学校に参加してくれたり、町でやるイベントに参加してくれたり。
私も月に2回は必ず山形に通う生活をずっと続けていたので町民の方とはすごく仲良くなりました。そしてそして、月に2回の山形出張だけでなく、全国にいるクライアントさんのところに訪問してコンサルを行う日々だったので、年間250日出張の生活だったのです。
佐藤さんとは、町の仕事が終わった後にも、クライアントさんのところでブランディングの一環でミニ四駆の大会をやろうという話が出たときに、大会開催の協力をお願いしたことがありました(コロナで結局中止になってしまったけれど)。佐藤さん、ミニ四駆の大会を自分で開催してしまうほど、実は詳しい方なのです。SNSのおかげで町のブランディングが終わっても、会社を変わってもつながりが持てているのはありがたいことです。
そんな秘書時代を知る人だからこそ
その秘書時代は、本当に本当に今振り返ると記憶が曖昧なことが多いほど、目まぐるしい日々で、ひたすらにがむしゃらに駆け抜けてきた日々でした。その時は、目の前のことに精いっぱいで必死で生きてきただけだったけども、辞めた今、その時代の私を知っている人が、私のがんばりや努力を全面的に認めてくれていることが、すごくありがたいことだと常々思っております。
必死すぎて、至らない点もたくさんあっただろうとは思うのだけれど、私ができる限界まで出し惜しみせず頑張っていたことは周りにいた方に伝わっていたのだなと感じさせていただくことが多いです。本当に心からありがたいです!!!
佐藤さんからいただいたお題は、「秘書として大変だったこと、やりがい、必要なスキル、やってはいけない事、ちっちゃいこだわり」でした。ちょっとね、このまま書くとためになることうっかり書いちゃいそうなんで(笑)、秘書時代に私がやっていた「誰も応用できないだろう、どうでもいいこだわり」みたいのを書こうかなと思ってます!
本題「秘書時代のちっちゃいこだわり」w/ 佐藤さん
年間出張250日のあなたに捧ぐライフハック
なに書こうかなーと思ったんですけど、やっぱり私がしてた生活の一番の特徴って、怒涛の出張生活だと思うんですよね。そして便宜上250日とか言ってるけど、実際には数えたことないんで、あやしいもので、実はもっと行ってるんじゃないか説もあります(笑)。
まあ、便宜上250日としますと、月20日出張。月の3分の2が出張で、自宅にいるのが3分の1という計算になります。私の出張は、1日のうちに2~3県またぐことが多く、連泊はほとんどなかったので、毎日泊まるのは違うホテルという感じでした。3~4泊くらいの出張が月に何度か繰り返されるようなイメージに近かったかなー。この生活を私は6年くらいしていました。
ちなみに、2泊だろうが7泊だろうが、この時代の私の出張の荷造りは異常に早く、出発前の朝の10分程度ですべての準備を完了して出発することができました。今となっては荷造り、完全にご無沙汰で、2~3時間ダラダラかかります(笑)。
出張ばかりする生活がもたらす変化
ちなみにですね、250日も行くとですね、①まず生活は破綻します。普通の生活が送れなくなりました。(あ、普通に生活できる人もいるかもですが、私のような凡人クラスだと生活が破綻します笑)
②友人の誰からも遊びに誘われなくなります。まずね、いつ東京いるのか分かんないですからね。そして誘ってくれてもたいてい断ることになりますからね。どんどんプライベートの友人がいなくなりました(笑)。
③一人遊びが異常にうまくなります。たまに東京にいる貴重な日、とはいえ仕事が山積みで一日中遊ぶなんてできない。都合よく短時間遊んでくれる友達もいない。ということで、一人で楽しめる遊びを見つけるのがうまくなり、あとは東京にいるタイミングで異常に効率よくメンテナンスをしまくるようになります。
年間出張250日を円滑に過ごすために
ただ、そんな生活を6年もしていると、それにも慣れるわけです。そしてどうやったら生活しやすいだろうかと無意識にも意識的にも考えるようになり、年間出張250日のライフハックと言えるようなものが生まれるんです(たぶん)。
ということで、出張に行きすぎて、今にも生活が破綻しそうな人に向けて、私がやっていたことがなにかのヒントになれば…そんな願いを込めてご紹介したいと思うのです!
「え、この情報必要な人いる?」思ったでしょう。
そう、それこそ役に立たない話だからこそ書ける話なのだ!(笑)
洗濯物が追いつかない
まずですね、直面する悩みがこれです。一人暮らしをしている場合、自宅にいる時間が極端に短くなるので、洗濯物が追いつきません。例えば4泊の出張から深夜に自宅に帰ってきて、明日の朝からまた3泊の出張だったとします。こんな時間に洗濯機はまわせません。次帰ってきたときにまた洗濯機をまわせる保証もありません。次は4泊分の洗い物と、3泊分の洗い物がたまることになります。めっちゃ多いじゃん…洗濯機一回で終わる!?
そして次もし洗濯機がまわせる時間に帰ってきたとして、翌朝出かけるまでに洗濯物が乾いている保証もありません。どんどんたまる洗い物。いやーもうこれだけで悪夢じゃない(笑)?そして、洗えない日々に向けて下着とか異常なセット数持っている羽目に陥るわけです。
ちなみに、出張先でコインランドリーで洗えば?とか思う方もいるかもですが、出張中もずっと仕事&移動で時間まったくなく、深夜1時くらいにホテル着、翌朝6時起きとかだったりする日がほとんどでした。ホテル着いたらそのまま電池切れみたいな毎日だったのです…。ホテルの部屋入って、服着てリュック背負ったままベッドに腰かけてそのまま気づいたら朝まで寝てた、とかある世界線でした。
そんなときに私が出会ったのが、ここぞというときのクリーニングでなくて、日々の水洗いのクリーニングを外に出せるサービス!見つけたときさすがにしたよね、ガッツポーズ。しかも集荷もコンビニ発送もできて、2日くらいで宅急便で家に戻ってくるのですー。
私が使っていたのはWASH&FOLDさんでした。これに出会ったおかげで生活がとても楽になり、1個どころか5個くらいストレスが減りました。私みたいに出張で…って人ももちろんですが、子育てと家事に追われている方なんかも利用しているみたいです。袋に詰めるだけ詰めて発送するだけ。きれいになって、ふんわりきれいにたたまれた状態で戻ってくる。この心地よさは最高でした。
とにかく生活ままなってない族は、いったん試してみるのおすすめでございます。定期便でないので、必要な時に必要なだけ出せるのがありがたい。
下着が足りない問題
まあ、上でも触れましたが、洗濯物問題と同時に、下着足りない問題も出てくるわけです。女の子としてこんなの書くのどうなのよってのもありますが、いい、書く(笑)!
出張先でも、あー泊数分の下着持ってくるの忘れたー!とかも実はよくありました。そんなときにありがたかったのが全国各地にあるユニクロ。何度助けられたことか。ありがたや。そしてそれと同時に、持っていく荷物の数を減らしたい問題と合わさりまして、この出張時代は、私の下着のほぼすべてがユニクロのブラトップになりました(恥)。
普通の下着セットの場合、ブラ・ショーツ・キャミソールで1日3点必要になるわけです。これが4泊出張の場合は、合計12点持ってかなくてはいけなくなります。
ここでブラトップに変えたらどうでしょう。1日に必要なのは、ブラトップ・ショーツの2点。4泊で合計8点!!なんと持ち物が4つも減るのです(笑)!
ということで、もう迷うことなくすべてを変えました。荷造りの簡略化。忘れ物の減少。持ち物の減少。ひいては洗い物の減少。いいことしかない!
基礎化粧品はボトルで持ってく派
お気づきの通り、出張生活のすべての基本は生活の簡略化。効率化。手間の軽減。
「丁寧な暮らし」…できることならしてみたかったですよ。でもこの時代の私にはもうね、選択肢の外、可能性の外の世界だったわけです。効率化のすべてがいいことじゃないのは百も承知ですが、そうしないと生きていけなかったのですよね実際。
ということで、またもや簡略化&私のワイルドな生活が端的に出ているところ。基礎化粧品はトラベルセットとか、携帯用のボトルに小分けにして、とかがオーソドックスなのかな、と思うけれど、私は買ったままの大きなボトルをそのままスーツケースに入れて持ち歩いてました。導入美容液、乳液、化粧水、美容液(またはクリーム)、全部ボトルで持ってました。
荷物が増える?ノンノン。スーツケースはバカでかいの持ってるから大丈夫なの。入れ替える時間がなくて、補充足らず途中で化粧水足りない…とか最悪。というか自宅で入れ替える時間とか本当になかったので無理。ということで、すべてを網羅するのがボトルごと持ってくという手法でした。
おかげで家にいるのと同じケアがホテルでもできるので一点の悔いなし。ちなみにこの習慣は今でもそのままかも…。私、基礎化粧品がすごく好きなのです。商品としても好きだし、ケアの時間も好き。なのでここはどんなに荷物になってもホテルでいつも通りのケアができること、が第一優先だったのかもしれません。
美容系でいうと、コテは自宅用と出張用2本持っていて、スーツケースに1本入れたままにしてました。これで忘れ物なし!
メンテナンスの予約は済ませて帰る
東京にいるときは一人でできるメンテナンスをしていることが多かったです。リフレッシュにも、ストレス解消にもなるし、一人でできる遊び(?)なのでぴったりでした。これも時間ができたときに、とか思うと一生いけなくなるので、すべてのメンテナンスは終わった後に次回予約を取るのをルールにしてました。
出張はたいてい先の予定まで決まっているので、東京にいる予定の日も見えていたので、あらかじめ時間を押さえて、自分にも楽しみをつくるようにしていた感じです。自分のことは後回しにしがちなので、予定を前もって押さえるのが、自分の心身の健康を守るためにも大事だと思います。
まとめ
何を忘れてもなんとかなる
「誰も応用できないだろう、どうでもいいこだわり」を書こうと思って書き始めましたが、びっくりするほど、本当にたいしたこと書けなかったな(笑)。
私の出張時代、同じく出張しまくっていた女の子の友人がいたんですが、同じような生活していても結構差がでるもので、その子は、結構マイルールがたくさんあったんですよね。本当にライフハック的なやつ。それに比べると、元々私は出張にも、ホテル生活にも、ルールがないのがマイルール、みたいなところがありました。
基本は私独自のルールは、ほぼない感じでした。どんなホテルに泊まっても、一泊でも、連泊でも、なんでも。そもそも全てにおいてルーティーンが苦手なので、ルールがない方が楽な性質なのかなーとは思います。
そして、ありがたいことに日本は、何を忘れてもなんとかなります。日本だったらスマホあればたいていなんとかなる。海外だったらパスポートとお金さえあればなんとかなる。
財布忘れて出張行ったことあるし、現金持たずに出張行ったことあるけど、なんとかなった。海外行く直前に財布なくして、すべてのカード止めて、現金だけボスから借りて出張行ったけどなんとかなったことある(笑)。
話が逸れましたが、年間出張250日に備えたライフハック!
いつか使ってね(笑)!