考えることをやめた大人
大人になるとこどもの時あらゆることにもっていた疑問をもたなくなる。それは、いちいち疑問をもっても解決しないことをしってしまったからだ。
TBSラジオの名物番組に全国こども電話相談室というものがある。こどもたちは大人に対し容赦なく自らの疑問をぶつけ、大人はそれに真摯にこたえる。こどもの疑問はときに大人の想像をこえ回答者の大人をこまらせるようなものもとびだす。
私の小学生時代をふりかえると全国こども電話相談室に質問をよせるこどもたちのように、疑問をつねにもっていた小学生だった。疑問があるとすぐに父に質問していたのをおもいだす。
「どうして雲はしろいの」「地球はどのようにうまれたの」「どうしておそうしきでカンパイじゃなくて、ケンパイというの」
父は私のどんな質問にも私の目線になってこたえてくれた。
しかし、あるときから父に質問をしなくなった。正確には質問にこたえてもらう相手がインターネットにかわった。と同時にネットで解決できない疑問は自分のなかで消去するようになった。
生活のなかで疑問をいちいちもっていられないのはあたりまえのことだ。ネットに頼ることで毎日をゆたかにできる。大人は本当にそれでいいのか。
私はそれではダメだと思う。かんがえるべき問題から目をそむけてはいけないと思う。
読んでくれてありがとう。 そうはいっても、ネットニュースは見ちゃう。