何をやっても人並み以下のOLがWebライターになった理由
残業して戸締まりをし、一人で会社を出たある夜のことでした。
駅に向かう途中、気づくと悔しさと情けなさと怒りで涙がこぼれていました。
毎日毎日遅くまで残業しても低収入。
生活するのがやっとの生活。
自分の時間も全く取れない日々。
「ダメだ……、このままじゃ、心も身体もダメになっちゃう……」
これが今の生活を変えようと決意したきっかけでした。
何かを始めるにも私には何もなかった
転職も考えたのですが、お金と時間の自由が欲しかったので、時間や場所にとらわれず働ける何かを探し求めました。
ですが、ずっと事務員だった私には、何の取り柄もありませんでした。コミュ障で人と話すのも苦手、何をやっても人並み以下で人よりも覚えるのが倍以上かかる。
「こんな私に何が出来る?」
そして、何かを始めるにもお金がかかります。生活ギリギリの給料で貯金もほとんどありません。
改めてこんな自分に何が出来るのだろうと考えると、何も出来ることがなく本当に情けなくなってきました。
低収入から脱出するために始めたこと
「落ち込んだままいてもしょうがない!」
それでも、こんな生活から脱出したい!という自由になりたかった気持ちが勝ち、とりあえずどんなものがあるか、探すだけ探してみようと思いました。
週末、自宅で出来る副業をネット検索し、そこで、あるブログ記事に目が止まりました。
それはアフィリエイトです。
無料ブログで商品を紹介する記事を書いて、そこから購入されれば報酬が発生するというものでした。
パソコンとインターネット環境さえあれば、いつでも始められて、お金もかからない。やることは、ひたすら文章を書くだけ。
「これなら私にも出来るかも!」
早速無料ブログを立ち上げ、アフィリエイトサイトに登録し、見様見真似で記事を書いていきました。
でも、始めたところで上手くはいきませんでした。
アフィリエイト塾に入る
書いても書いてもアクセス数は上がらず、どうすればいいのか分からなくなり、再びネットで調べました。アフィリエイト塾を見つけました。
私にはとても高額な値段で、「絶対に無理」と思いましたが、内容はとても魅力的なものでした。テキストも充実していてサポートもしてもらえる。
どうしても今の生活から抜け出したかったので、何週間も悩んだ結果、ローンを組んで入ることを決意しました。
書き方のテクニックや商品選びのコツ、アフィリエイトのテクニックを学び、記事を書き続けました。そうすると、1ヶ月後に1個商品が売れたのです。
1,000円程度の報酬でしたが、それでも今まで何も成果が出なかったので、パソコンの前で「ヤッター!」と声を出して喜びました。
他の人と比べて落ち込む
その後もぼちぼち商品は売れるようになりましたが、一緒に始めた塾生さん達はどんどん売上を伸ばし、今の給料を超える収入になっていました。
土日だけでなく、平日も会社終わりにカフェに寄り、できる限り記事を書いていました。早く帰れるときは、毎日3,000文字以上の記事を書いていたのに、それでも稼ぐことが出来ません。
「同じように昼間働き、残業だってあるだろうに、またしても私は人よりも劣っている……」
お気に入りのクッションをギュッと抱きしめながら、いろんな感情があふれ出て声を上げて泣いてしまいました。
やっぱり何をやっても上手くいかないんだと一気に落ち込みました。
こんなにやってるのにダメなんて、もう何やってもダメなんじゃないかと落胆し、さらに仕事も激務になり、アフィリエイトを辞めることにしました。
ライターとして活動を始める転機が訪れた
アフィリエイトをあきらめ、しばらくは普通に会社の仕事に従事していました。その頃は、大きなプロジェクトも終わり、定時で帰れる日が多くなっていました。
「このままで本当にいいのかな……」
そう思いながらも、何かに挑戦する勇気も気力もなく、何となく毎日を過ごしていました。
すると、「そういえばアフィリやってたよね? うちのホームページの記事書いてくれない?」と、知り合いから依頼がやってきました。
当時、色んな人にアフィリエイトをやってるんだと話したことが依頼に繋がりました。
嬉しかったのと同時に、しばらく書いていないため、役に立てるか不安も募ってきました。
「でも、こんなチャンス絶対逃しちゃダメだ!」と、やる気を奮い立たせ、必死に書きました。
そうすると、書いた記事が上位表示されたようで、知り合いから「ありがとう! また依頼させてね!」と高評価をいただくことが出来たのです。
それから、何度か記事を書かせていただき、ライターをやっているということに対し、少し自信を持てるようになりました。
その日の帰路、車のライトやビルの明かりがとてもきれいに見えました。
「この辺の夜景ってこんなにきれいだったんだ」
今までと同じ景色にも関わらず、違ったように見えたのです。それがまるで新しい人生の幕開けのようにも感じました。
Webライターは書いた分だけすぐに報酬がもらえる。商品が売れるまで待たなくて良いというところに、大きな魅力を感じました。
こうして私のWebライターとしての活動がスタートしたのです。
ライターとしての知識や技術力が足りないことに気づく
その後、ブログ記事だけでなく色んな依頼を受けるようになりました。LP記事、メルマガ、プロフィール、プレスリリースと、依頼を受けるほど自信がなくなっていきました。
書き方が分からなかったので、上手く書けなかったからです。依頼をしてくれた方の反応も良くなかったのもわかりました。
もうショックでした……。
これだけアフィリエイト記事を書いてきたけど、それだけでは不十分。成果はほとんどなかったけど、ここまで書くことをやってきたので、「わからないならまた学べばいい!」という考えを持てるようになりました。
すぐにあきらめる性格も少しは改善されたようです。
そして、ライティングスクールを探して、まずはお試しの講座を受講し、本講座を申し込むことにしました。
ライディングスクールを受講する
内容はとても深かったです。でも、アフィリエイトで培ってきた下地があったからなんとか着いていくこと出来ました。
多くの学びがあり、目からウロコな情報が山ほどありました。
「思い切って受講してよかった!」
心からそう思いました。
多くの技術を学び、そして実践し、「ライターとしてやっていけるかも!」と少し自信をつけることができました。
Webライターとして活動開始
クラウドソーシングで仕事を受注しながら、知り合いからも仕事を紹介してもらえるようになりました。
ここで一つポイントです。色んな人に「Webライターやってるの」と話しておくことは大事です。私のようにコミュ障で交友関係が少ない人間でも、いつどこでお仕事のご縁をいただけるかわかったものではありません。
私はまだ会社員であるため、受注できる量が限られています。そのため、お断りせざるを得ない状況も出てきてしまっているのが悩ましいところです。
継続してお仕事をしていると新たな案件もいただけるようになる
私はずっと事務職をしていました。そのため、OAスキルも少しずつ上っていることに気づきました。
記事作成の依頼を受けている企業様から、事務職をしているということで、Excelでのデータ作成も出来ませんかとご依頼をいただきました。
その時、今まで自信のなかった自分に「やってきたチャンスに乗っかってみたい!」という気持ちが芽生えていました。
「私の技術でできることでしたら……」と、自分ができることとできないことをお伝えし、データ作成も引き受けることにしました。
この案件がきっかけで、Excelのデータ作成の仕事も始めるようになり、ライティングとExcelで副収入を得られるようになりました。
次の目標は、副業ライターからフリーランスライターへと転身することです。
要領の悪い私のことですから時間がかかるかもしれません。それでもあきらめずに成長しながら目指していきたいと思っています。
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