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【118回に向けて】医学生起業家の国試合格ハック術

こんにちは。株式会社KOHAKU代表のゆきみと申します。私は医学部5年生を休学後、スタートアップを起業しました。そして多くの方々の力を借りながら、会社を経営しつつ第116回医師国家試験に合格しました。「凄く努力したんだね」としばしばコメントをもらいますが、私は自分にとことん甘いので拘束型の勉強はできません。

このnoteでは、そんな私がモチベを保ち、限られた時間内でどのように勉強し合格できたか、実際に使用していたツールや教材をご紹介しながら伝えたいと思っています。

勉強に割く時間が限られている方や、来年国試を迎える医学生の参考になれば幸いです。国試動向などは各予備校から出ているので、ここではオススメの教材や活用方法などをまとめます。

また、受験勉強の方法は中学時代から模索し続けてきたので、
・勉強のスケジュールをどうやって立てたらいいか分からない方
・勉強したいことがあるけれどなかなか時間が取れない方

の一助になれればいいなとも思っております。

気になったトピックだけでも読んでくださると嬉しいです。

※あくまで個人の見解です。
※このnoteは勉強せずに医師になることを推奨するものではありません。「最後に」の章に個人の想いを載せているので気になる方はお読みください。

YUKIMI
  1. 教材編

  2. 勉強計画とモチベ編

  3. 時短と効率化ツール編

  4. 最後に

それぞれのトピックの初めにポイントをまとめています。

教材編

  • 使用した全教材一覧と感想

  • 模試は模試代分復習すること

  • 覚えることより忘れることへの対策を

使用した全教材一覧と感想

まず、私が使用した教材と感想は以下の通りです。

<QB>1にクエバン2にクエバンです。必須です。1週目問題を一回、全ての問題と間違った一週目問題を1回ときました。過去問演習は1回解き、復習を2回しました。

<Medick Media 外科/内科/マイナー講義動画とテキスト>CBTでも使用していましたが、清澤先生の解説はYoutube並みに楽しめます。盛永先生は臨床的なお話も多いので理解を深めたい人にはいいと思います。あと個人的に、国試の時に脳内再生される声は盛永先生の「そんなバカな」がダントツでした。

<Medick Media 冬季講習>取らなくていい印象でした。リリースされるのが冬だったので不安感から購入してしまいました。マイナーはタイトにまとまっているので、時間のない方は講義動画をとらず冬季講習だけでもいいかもしれません。

<Medick Media 必修対策>さとみな先生の陽キャ感が半端ないです。一番怖い必修ですが楽しく勉強できました。この対策とQBで挑み、自己採点の結果は89%でした。

<MEC 直前講座>Medick Mediaのみで勉強してきたので怖くなって購入しました。分野横断的な知識の総整理で、宮田先生の講義も分かりやすかったです。

<TECOM 直前講座>大人気すぎて一斉視聴ではサーバー落ちという講座です。内容うんぬんというよりも「みんながやっていることをやっている」感覚は大事なのでとるべきだと思います。

まとめると、「QB」「Medick Mediaのテキストと動画(+必修講座)」「各予備校直前講座」で行けます。medu4の国試究極マップは使用しませんでしたが、周りの評価は高かったです。

一番大事だと感じたのは、「見返す教材を一つに絞る」こと。直前講座も動画を見ながらMedick Mediaのテキストにメモしていました。

模試は模試代分復習する

苦学生には模試代は痛い出費ですよね。それでも落ちるよりはと思い、大半の方が受けると話題の模試があれば受けました。
MECの直前模試、TECOMの1.2.4、Medick Mediaの模試を受けましたが、正直どの模試を受けるかよりしっかり復習することが大切だと思います。

これは私が夏模試でできていなかった反省を兼ねてです。穂澄先生の以下の動画はオススメです。春に出会いたかった〜

覚えることより忘れることへの対策を

膨大な医学知識を一回で覚えられるほど優秀な脳みそに生まれなかったので、覚えていなかった知識がわかるようにマーカーで色付けしていました。詳しくはツール編で紹介します。

勉強計画とモチベ編

  • 計画は最初ざっくりと、こまめに見返す

  • 何にどのくらい時間がかかるのか正確に把握する

  • モチベ落ちても自分を責めない

計画は最初ざっくりと、こまめに見返す

「ここまでやろうと思っていたのに終わらなかった」
「まだたくさんやることがあるのに時間がない」
この現象にメンタルやられますよね。

これは、「立てた計画」と「実際にできたこと」に乖離が生じ、だんだん大きくなってことが原因だと考えます。これを防ぐために、ざっくりと国試までの計画を立て、こまめに見返すことが必要です。

何にどのくらい時間がかかるのか正確に把握する

例えば3時間で50問解けるのであれば30時間で500問、計算していくと大体何時間かければ何ができるのかを把握できます。
私は、国試計画を立てるにあたってまず以下を行いました。

  • 国試経験者5人にスケジュールと行ったことをヒアリング

  • QB一週目問題の量と講義動画の量を把握→シートにまとめる

  • かかる時間を把握し大体の時間に落とし込む

そして約2週間ごと(直前期は3日ごと)に「立てた計画」と「実際にできたこと」の乖離分を書き出し、それをもとに計画を修正していました。

スケジュールは卒試の時期やマッチングによって様々だと思いますが、最終的な勉強時間は
・4~9月と卒試1ヶ月後は平均平日3時間
・卒試前1ヶ月は6時間
・直前期の1ヶ月は1日9時間
くらいだったので、直前期以外は仕事も行いながら勉強していました。

モチベ落ちても自分を責めない

モチベ落ちてもいいじゃない。人間だもの。

勉強は得意な方で好きですが、この世の中にはもっと楽しいことがたくさんありますね。計画の中にレジャー枠を入れることで、遊んでも自分を責めません。入れ過ぎにはご注意を。

時短と効率化ツール編

  • 24時間をフル活用するためのtoggl

  • 自分がどれだけ勉強できたか把握できるnotion

  • 紙と画面のハイブリッド

24時間をフル活用するためのtoggl

勉強時間に気になるスマホ、SNSを見ていたらあっという間に30分。でも机には向かってる。そんな経験はありませんか?

togglは、ストップウォッチの進化系のようなツールです。

私は分野ごとにプロジェクト名を設定、勉強開始にスタートを押し、集中が決めたら止める、と言うことを習慣化していました。そのため、自分が「何を」「どれだけ」勉強したのかを正確に把握できます。あと、スタートを押したら集中しなくちゃ、と言う気になるのもオススメポイントです。

自分がどれだけ勉強できたか把握できるnotion

私が実際に使用していたnotionのページをシェアします。このようにチェックボックスで達成感を演出したり、次の日の勉強計画を設定することでモチベを保っていました。

notionは可愛くてカスタマイズ性が高いのでお気に入りですが、スプレッドシートやエクセルでも充分対応できると思います。

紙と画面のハイブリッド

比喩表現ではなく国試の参考書は一冊で枕になります。積み上げると柱です。これを持ち歩くのは至難の業ですね。

ゆえに大半の方がipadを使用していると思いますが、私は濃い赤色のマーカーを2回引いて覚えたい箇所を隠し、緑の実物シートで隠すと言うハイブリッド方式を採用していました。緑のシートはipadの画面上で動かすのが面倒くさかったので実物を使用していました。

+more
暗記アプリは一度試しましたが習慣化せず、結局リビングや寝室に付箋を貼っていました。シェアハウスのみんなありがとう。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
参考になればシェアしていただけると幸いです。
ご質問はTwitterのDMを解放しております。

医学科から起業というイレギュラーな道を辿りつつ合格できたのは、会社のクルー、ブランドオーナー様、投資家の方々、たくさんの方々の力があってこそでした。国試1ヶ月前は勉強に専念することができたのも、戻れる場所を守ってくださった方々のおかげです。

本当にありがとうございます。

なぜ医学科から起業したのかやキャリアについては、また別の機会に書こうと思っています。医療者が求められるこの時勢において、医師以外のキャリアを選ぶことは葛藤も多くありました。

それでも、医療者が医療以外の分野にも力を尽くすことで、より多角的な視点から医療についてアプローチできると考えます。それは医療界全体へと広がってほしいですし、私が広めていきたいと思っています。

素敵な医療者の輩出のため、このnoteが少しでもお役に立てれば嬉しいです。

来年に向けて頑張ってください。

株式会社KOHAKU
ブランド立ち上げ支援サービスFEMMA代表
YUKIMI


お気持ちとっても嬉しいです!