ぺたぺた
心には摩擦がある。
擦り減ってるな、と感じるときがある。
心には形がある。
引き裂かれそうだな、も分かる。
でも前者と後者は明確に違う。
*
わたしは生きていくことは、ぺたぺたとたくさんの場所に心を張り付けることだと思う。
あっちへぺたぺた、こっちへぺたぺた、じゅうぶんに貼り付け終わったら、心を運ぶからだは必要ない。
けれど張り付けるときに心を引き裂くから、とても痛い。体を引き裂いたことがないから想像だけど、たぶん同じくらい痛い。
張り付けた心は最初は不恰好にひっついているだけだけど、次第に溶けて対象と一緒になる。
対象はモノやひと、サービス、なんでも張り付いてしまうから凄いと思う。
でも、心を擦り減らしてしまうと何も残らない。
その時生まれる熱がなにかを生み出すこともあるけれど、自分を擦り減らさなきゃいけないから続かない。
さらさらになった心は、時間にさらわれて終わる。
*
今日はどちらだったかな、とわたしに問う。
とっても大きく心を裂かれたのよ。けれどその分、大切なひとのこころがひっついているの。
大丈夫、わたしは生きている。
わたしの中に生きるひとと早く溶けて、新しい色にならなくちゃ。
お気持ちとっても嬉しいです!