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ぺたぺた

心には摩擦がある。

擦り減ってるな、と感じるときがある。

心には形がある。

引き裂かれそうだな、も分かる。

でも前者と後者は明確に違う。

わたしは生きていくことは、ぺたぺたとたくさんの場所に心を張り付けることだと思う。

あっちへぺたぺた、こっちへぺたぺた、じゅうぶんに貼り付け終わったら、心を運ぶからだは必要ない。

けれど張り付けるときに心を引き裂くから、とても痛い。体を引き裂いたことがないから想像だけど、たぶん同じくらい痛い。


張り付けた心は最初は不恰好にひっついているだけだけど、次第に溶けて対象と一緒になる。

対象はモノやひと、サービス、なんでも張り付いてしまうから凄いと思う。


でも、心を擦り減らしてしまうと何も残らない。

その時生まれる熱がなにかを生み出すこともあるけれど、自分を擦り減らさなきゃいけないから続かない。

さらさらになった心は、時間にさらわれて終わる。

今日はどちらだったかな、とわたしに問う。

とっても大きく心を裂かれたのよ。けれどその分、大切なひとのこころがひっついているの。

大丈夫、わたしは生きている。

わたしの中に生きるひとと早く溶けて、新しい色にならなくちゃ。



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