撮影現場にて想うこと
なんと、某映画の撮影にバッタリ出くわした。
わたしの住む街は、それほどの都会でも、そこどこ?って言われるほどの田舎でもないのだが、こんな経験はなかなか無い。
某有名人の姿に「やっぱ、俳優さんはオーラが違うなぁ〜。」などと思いつつも、見学しているうちにその撮影のスタッフの多さ、一人一人の動き、仕事っぷりに目を奪われた。
若い女の子から、年期の入った職人さんっぽい人まで、様々な年代の人達が、それぞれ機敏に現場を動かしていく。
張り詰めた感じではなく、意外とガヤガヤとした空間の中で、それでも無駄がなく、「テスト」とか「本番」の声が掛かると、パリッと空気が締まる。そんな感じ。
パッと華のある俳優陣の周りを、何人ものスタッフが入れ替わり立ち替わりに手際よく動く姿は、見ていて気持ちがいい。
どちらの見学をしてるのか一瞬わからなくなるくらい、彼らの様子を見るのは楽しかった。
人の顔を覚えるのが苦手なわたしだが、今日のスタッフさんのうち4人は、確実に次に会っても覚えてる自信があるくらいだ。
一本の映画に、こんなにも多くの人が関わっているんだなぁ〜と、"映画"という作品の重みを感じる。
そして、ふと想った。
"わたし"という作品にも、たくさんの人が関わっているな、と。
父や母、友や先生、夫や子供。わたしの人生において欠かせない大切な人たちの手によって、導かれたり、助けられたりしながら、"わたし"という生涯を綴った作品を、今、作成している途中なのだと。
なんだか、そんなふうに想った。
撮影現場より愛を込めて。
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