「夜のたゆたう」について その2〜ジャケット、MVについて〜
「夜のたゆたう」について、引き続きの制作秘話。
今回は視覚的なお話です。
楽曲配信はこちらから↓
ジャケットについて
今回のプロジェクトは私個人のプロジェクトなので、楽曲のジャケット、MVも全て私のアイディアを主体に組み立てました。
普段は楽曲に関して音楽面だけで関わることが多いので、その曲のジャケットやMVは運営さんだったり、事務所の方だったり、レコード会社の方が決めます。
ということで、私は全く介入しない分野なんですが、私の楽曲制作スタイルが曲の発注を受けた際に、ビジュアル面やライブのことを全て勝手にイメージしてそれを音に落とし込んでいくスタイルなので、今まで作ってきた楽曲も私の頭の中では(勝手に)その曲のジャケットのイメージとかMVでの見せ方とか衣装とかライブの様子などを妄想で作っていました。
それを伝えることはもちろん無いので、今回はそれが具現化できるということで、このビジュアル面を考えるのもすごく楽しかったです。
ジャケットはこの曲が完成した時に「横顔、白いワンピース、夜の景色がぼんやりとキラキラしている」というのが浮かんだのでそれをHayatoくんに伝えて素敵な写真を撮ってもらいました。
光がすごく幻想的に映ってとても気に入ってます。あみちゃんの表情も絶妙。
美しく、意志のある表情を選びました。
MVについて
そして、MVもうっすら自分で作ってみたいなーという気持ちがあって!
いつも脳内MVは作っていたのと、動画の編集ソフトが音楽の編集ソフトと似ている印象を受けていたので、動画編集はほぼやったことがないけど、普段これだけ打ち込みとかで細かいことやってるからできるのでは?!という気持ちでトライしてみました。
絵コンテとかも書けないから試行錯誤したけど、監督、編集を自分自身でやってみて、すごい面白かったです。。。!!
編集はできてもカメラを使って映像を撮ることは素人には難しいだろうなという判断で、MVコンセプトを高校生の日常を切り取った写真で構成することにして、ジャケット撮影の同日にHayatoくんにたくさんの写真を撮ってもらいました。
ファンの方のツイートで知ったんですが、MVの写真のカットは80枚くらいらしいですが(私自身は何枚使ったか数えてなかったー)実は1800枚くらい撮ってもらってます!
その中から選りすぐりのショットで構成しました。いい写真が本当にたくさんあったのでどれを使うか選ぶのが大変だったけどとても楽しい時間でした。
あ、勉強シーンの机の上のペンケースとノートとかは実際あみちゃんが使用しているものを並べてます。小さい消しゴムとかすごくリアルで好きです。
あと、勉強シーンのTシャツはおしゃれで馴染んでるけど密かに開歌のTシャツだったり。
小道具とか、衣装とかもあみちゃんと打ち合わせしながら作っていったので、高校生の日常でもあり、あみちゃんの日常もほんの少し織り交ぜて構成されています。
(雑談が盛り上がりまくってる時のショット)
ちなみに勉強シーンは実はドーナツ屋さんの一角をお借りしてるんですが、ここのお店も素敵だった!!
HUGSY DOUGHNUT というお店です。
MVの本棚もこちらのお店の。古民家のドーナツ屋さんでドーナツすごく可愛かった&とても美味しいので、近くに行った際にはぜひ立ち寄ってみてください。
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全体的にロケは聖蹟桜ヶ丘で行ったんですが、夜のシーンで使用してる丘が【夕日の丘】という「耳をすませば」の丘で。本当に景色が綺麗でうっとりしながら撮影しました。(気持ち的に。実際は陽がおちる時間を気にしながらでバタバタしてた笑)
MVのサビでキラキラしている色とりどりの光はこの街の光です。
あみちゃん自身が高校生ということもあって、制服がとても似合っていたり、花火しながらはしゃぐ無邪気さだったり、勉強シーンもリアルな描写になったりと、令和3年のこの夏のあみちゃんをこのMVの中に収められたことも、とてもよかったなぁと思っています。高校生の煌めきの特別さって大学生、中学生のそれとも違うし、大人のそれとも違うからから。
今をギュギュッと閉じ込められたジャケットをMV、ぜひ皆様に愛してもらえるといいなぁと思っています。
さて、色々書きましたが次回でラストの予定。
写真がものすごくたくさんあるので、次回は未公開フォトもさらにたくさん載せられるといいなーと思っているのでひきつづきお付き合いくださいませ。