日の当たらない狭いキッチンの端っこで、豆苗がヒョロヒョロに育っていた。 1回目を料理に使ってから、3日目か、4日目か、もしかしたらそれ以上かもしれない。「ああ、使わなきゃな」と思いつつ、料理する時になると忘れて他のものを食べていて、気がついたらやけに長く伸びていた。 99円の値をつけられてスーパーの棚に並んでいた時に比べて、白くて、細くて、弱々しい。そりゃそうだ。一度切り取られた後に残った体力を振り絞って、この暗いキッチンの隅っこで孤独に伸びたのだ。 「できるだけ長く伸びる
本当は多分、もっと頭をフル回転してゴリゴリ考えてバリバリ分析とかできちゃう映画なのだけど、今頭の中にある言葉だけで書いてみる映画感想文。 花束みたいな恋をしたなんか構えてしまって観れていなかった作品。やっと観た。 大好きな坂元さんの作品だけど、正直、タイトルで身構えていた。 「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」をすんなり受け入れたわたしが、「花束みたいな恋をした」には構えるようになった6、7年という時の流れを感じてしまったりした笑 わたしは押井守が街にいても全く
ちょっと前に読んだ本が脳をフル回転させてくる面白さで、脳みそが踊っていたのでその時に考えたことを忘れないように残したいなと思って読書録を書いてみました。 「私はいま自由なの?男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実」 リン・スタルスベルグ著 読んだ本は、「私はいま自由なの?男女平等世界一の国ノルウェーが直面した現実」という本。 北欧は「高福祉社会」として有名で、「ジェンダー平等先進国」とも呼ばれていて、日本における北欧のイメージとして強いのは「幸せな国」というものだと思
これを書くのに半年以上かかってしまった。 ず〜っといつかは考えをまとめられたらいいなと持ってきたトピックなので、とりあえずの現時点でのまとめをば。 ずっと考えていることについての話。「自分を愛する」ということについて、かれこれ5年近く考えている。 きっかけは、友人に「自分を大切にするんだよ。自分とは24時間ずっと一緒にいるんだから、好きなほうがいい!Love Yourself!!」と言われたこと。「自分を大切にする」という考えを少しも持っていなかったわたしには、大きな衝撃だ
(※はじめに、これは自分の経験から考えたことを書いたものです。 これが、誰にでも当てはまることではないということをご了承ください。1つの体験談として受け取ってください。) わたしは、小学生の頃から学校が苦手で、不登校の時期がありました。 小学校に行けていないとき、「何があったの?」「どうしたらいける?」と、いろいろ聞かれたけれど、私は自分でも何があったのかも、どうしたらいいのかもわかりませんでした。いじめられたわけでもなく、友達もいて、勉強も好きで、学校を嫌いになる理由は、