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韓国語学習とスキートレーニングが似ていた話

ラジオ講座とテレビ講座で韓国語を教わりながら、これってスキーを教わってたときと似てるなあってことがあったので書き散らしておこうと思います。韓国語はまだ1年半、スキーは元々ただのサンデースキーヤーで現在はそれすらお休み中というレベルの人が書く記事ですので、そこらへんご理解のうえ読んでいただけたらうれしいです。

きっかけ

過去1年半に触れた韓国語教材は、4つのNHKラジオ講座、2つのNHKテレビ講座、市販のテキスト1冊です。その中で、韓国語の3つの活用のパターンの呼び名が講座(講師)によって違うんだな~ってことに気づきました。

英語の場合、先生によってこれほど大きく文法事項の名称が違ったケースがなかった(と思う)ので、少なからず驚きました。

これをツイッターでつぶやいたところ親切な方がアドバイスをくださいました‼♡~(*^^*)本当にありがたかったです。その方のおかげで、これらは2つのグループに分けられることがわかりました。A, Eの仲間と、B, C, D の仲間です。A&Eは語基式っていう考えに基づいているそうです。

「形」というのは form であり structure なので、上の図でいえば 찍어 そのものが 아/어形、活用形ⅢであるのでAとEが仲間なのが納得です。言葉(文字)主体のネーミングだと思います。

一方、「型」は style や way of doing を表す言葉なので、CやDでは「どういう処置を行うか」や「どうやって判断するか」という「方法」をパターンの名前にしてるんだなあってことが感じられます。特にハングルッ!ナビの「〇〇チェック型」という呼び名にはそれが顕著に表れていると思いました。人(話者)主体の命名だと思います。

AとEの語基式は新しい語尾を導入するときの解説が短くて済むので効率がいいと思います。でも、たとえば年度の途中で「今日からラジオ講座で韓国語はじめてみよ♩」って思った人にはむずかしいと思いました。

B, C, D は「そのまま型」以外は新しい語尾の登場のたびに「最後の子音が~」「最後の母音が~」という解説が入ることになるので説明が長くなります。その反面、A, E とは逆に、途中から講座を視聴し始める方には初めてでもその日からすぐに理解しやすいと思いました。

どこがスキートレーニングと似てるのか

じゃあ、これの何がスキートレーニングを連想させるのかについてです。それは、本来切ることのできない連続したものを解説のために無理やりぶった切っている点と、その切り方が1パターンだけではない点です。

スキーコーチがよく用いる図

スキーの1ターンの区切り方は超おおざっぱに分けるとこの2種類があります(もっと細かく分けることもありますがここでは割愛)。

1は縦に割った半円の外周に沿った丸みを1ターンと呼ぶ場合です。一般的にはこの方法が多いと思います。左右を縦につなげてS字状のものを1ターンとみなすケースもあります。2は弧のマックス(一番ふくらんだところ)から次の弧のマックスまでを区切りとする場合です。旗門がある場合は旗門の真横から次の旗門の真横です。2はもしかしたらそんなにメジャーではないかもしれませんが、そのように教えるコーチもいます。

混乱と納得

同じことを違う表現で教わったとき頭の中がこんがらがることはあります。いくつか違うスキースクールのレッスンを受講した結果「違うことを教えられた」といって悩む人、場合によっては怒ってしまう人がいるのもよくある話です。わたしも最初は1の理解で練習していましたが、あるときから2の方法で教わるようになりちょっと混乱しました。しばらくは前の滑りがうまくできなくなって、かといって新しい滑り方も習得できず、よけい下手になったんじゃね? と思う時期がありました。

一方で、違う教わり方をしたからこそ道が開けたというケースも多々あると思います。わたし自身、新しい教え方に最初は苦戦しましたが、徐々にこういうことかな~っとわかってきてからは、以前はできなかったことができるようになりました。

わたしは何事も教えてもらう側のことしかわかりませんが、どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、教える側は目的に合わせて解説を使い分けていると思います。どの方法で教わったとしても、スキーなら最終的にはできるだけきれいな丸い弧を素早く効率的に描くことが目標であることに変わりはありませんし、韓国語も、活用パターンの教え方が違っても最終的に自然な文章をつくれるようになるという目標は同じだなと思いました。

まとめ&その他なんでも

言葉もスキーのターンも本来は切れ目なんてありません。どちらもただずっとつながっています。あるいは、まったく逆のことを言うようですが、すべてが切れ目で、同じ部分など2つとないという見方もできます。文章を品詞に分けたり、ターンを区切ったりして分類や考察を行う「研究」は、言葉やスキーそのものの最初の発生からみたらずっと後に登場してきたことだと思います。完全に後付けだと思います。本当はそんなことしなくても真似るだけでできるようになってた時代も長くあったと思うし、今でもそれができれば最高だとも思います。でも、できるだけ親切に短期間にわかりやすく人に伝授しようと思ったら、やっぱりこうして部分に分けて整理して教えるのが合理的だよなとは思います。

韓国語のほかに習ったことがある外国語に英語がありますが、英語に関してはターンにたとえようという気持ちにはなりません。たぶん、英語には語幹や活用語尾がなく、すべての単語と単語の間にスペースという目印があって切れ目だらけとも言えるし、単語を決められた順序に並べていけば自動的に文章になるからです。韓国語の場合は「どこまでが語幹だっけな~ここかな~このへんで語尾つければいいのかな~、しかもこの語尾つけたら鼻音化になるんだよな~合ってんのかな~」と考えがぐるぐるとめぐるので、これがスキーのターン中に「ここのタイミングで立ち上がればいいのかな~遅いかな~早すぎたかな~立ち上がる方向はこっちかな~、あーひっぱりすぎたかな~」と考えが頭の中をぐるぐるめぐるのと似てるんだと思います。

また、スキーじゃなくてもスポーツってどれも動きはつながってない? とも思うわけですが、それはたしかにそうだなと思います。ただし、平地で行う運動は無理やりにでもどこか一瞬のモーションで静止しようと思えばできますが(空中にいる間を除くけど)、スキーはコース上で競技中のポジションをとっている限りその場にとどまることは100%無理です。こんなことが、口から発せられては瞬時に消えていく「言葉」とちょっと似てるなと思いました。

でも、結局はただ自分の好きなものが韓国語学習とスキーだったので一緒にして考えてみただけのことです。

以上です。ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。

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