アナウンスは原稿が8割
こんばんは。
2本目の記事に何を書こうかなーと悩んでいましたが、アナウンスについて書いてほしいとリクエストがありましたので、また書いていきます。
なお、アナウンスは放送部活動の中では私の本職で、書くことも多いかと思いますので、今回は「なぜアナウンス原稿は大事なのか?」に絞って書いていこうと思います。
アナウンスにおける「原稿」の位置づけ
アナウンスは、「読み」という大枠に含まれます。そしてNコン等での審査でも読みと原稿の審査点数の配分は7:3と言われたりします。(※これは筆者が聞いたことがある、というだけで地域差や大会ごとの差があると思いますので参考までに)
「え、その点数配分なら先に読みの話を聞かせろよ!」と思ったそこのあなた。
断言しますね。
アナウンスは原稿が8割です!!!
なぜか?理由は3つあります。
①読みが上達するほど、原稿が陳腐だと悪目立ちするから
②原稿点は、当日の調子や運に左右されにくいから
③読みの技術がほぼ同じとき、印象に残りやすいから
ここからは、それぞれについて解説していきます。
①読みが上達するほど、原稿が陳腐だと悪目立ちするから
読みは、練習すればうまくなります。基本的にそれで評価が上がっていくわけです。
しかし問題は、読みが上手ければ上手いほど、原稿の内容や構成が伝わる=悪い部分が丸見えになる、ということです。
裏を返せば、読みがそこまで上手くなくても、原稿が上手ければ上手く聞こえます。
原稿は、その人の読みの最高打点を左右する。ここ、テストに出ます。
②原稿点は当日の調子や運に左右されにくいから
大会当日、一つ上に上がれるのかどうなのか。ある一定のところまでくると、悲しいですが運の要素も入ってきます。
運の要素とは何か。例えば、発表順、課題原稿との親和性、自分の体調、ホールの声の反響との相性・・・など。
どんなに気を付けていても、直前に風邪をひくことだってあるわけです。そうなると、読みの力は100%発揮できません。緊張でミスをする可能性だってあります。
しかし、そんなときでも原稿は変わりません。
事前に「面白いネタ」「洗練された日本語」を用意して原稿を作れば、それは当日、自分のお守りになってくれます。
※唯一、不運なパターンとして「ネタ被り」があります。可能な限りネタ被りを避ける、被ったとしても勝てる原稿の作り方は、別の記事で触れようと思います。
③読みの技術がほぼ同じとき、印象に残りやすいから
大会には何十人、何百人単位で出場者がいます。審査員はそれをぶっ通しで聞いて点数を付けていきます。
筆者もいろいろな方の読みを聞かせていただいたり、オフィシャルな大会ではない場(練習会など)で審査をさせていただいた経験があります。
審査って、めっちゃ疲れます。
何人も聞いていると、耳が麻痺してくることも正直あります。みんな似たような読みだなーと思うこともあります。
でも、点数を付けなければいけないわけです。
そう考えたときに、ぶっ通しで審査していても一番わかりやすい差は何か。
そう、原稿です。
特に、読みの技術が近い人は、原稿で点差をつけるのが一番わかりやすいです。
アナウンスは読み+原稿の2要素です。
読みで劣っても、原稿で上回ればいいのです。
まとめ
この記事で言いたかったこと、それは
「アナウンスはとにかく原稿!」
ということです。
筆者も様々な大会に出てきましたし、たくさんの方の読みを聞いてきました。
中には、原稿は正直もう少し頑張ってほしいけど、圧倒的な読みの力だけで上位をかっさらう人もいます。
それは正直にすごいです。私には無理です。
でも、読みが劣っていても諦めるのはまだ早い。
私みたいな人でも、緊張しいでも、順番のクジ運が悪い人でも、
圧倒的な「原稿力」を身に付ければアナウンスは一気に人の心に届くようになります。
今後は、具体的に「原稿力を上げるにはどうしたらいいの?」ということについて、また書いていこうと思います。
それでは皆さんも、Let's原稿沼!
お読みいただきありがとうございました。