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【後編】ストレングス・ファインダーを使った自己分析結果


前回の記事ではストレングス・ファインダーとその診断の受け方(書籍購入で受けれます)について書きました。

この記事では、ストレングス・ファインダーを切り口にした自己分析・自己理解の内容をご紹介します。繰り返しになりますが、私はギャラップ社の認定コーチではありません。あくまで人事業務、人材育成に携わる一個人の“使い方の例”として皆さんの参考になれば幸いです。


私の資質上位5つ


ストレングス・ファインダーのテストを受けると、「自分だけの特徴的な資質のレポート」と「強みの洞察ガイド」がダウンロードできますので、まずはこれらの説明文の一部を抜粋して上位5つについて上から順に概観を紹介します。


ストレングス・ファインダーを使った自己分析


ストレングス・ファインダーを使った私流の自己分析の方法は、上位5つの資質を切り口にした自己理解の深掘りです。

診断結果としてダウンロードできる「自分だけの特徴的な資質のレポート」と「強みの洞察ガイド」から、「自分に当てはまる」「そうそう、それそれ」と思う箇所をピックアップし、どういう点でそう思うか、どういう場面でその資質を活かしているかについて述べていきます。

5つ全てに触れるとかなり長くなるので、私が人事業務を楽しめている理由やキャリアコンサルタントとしての活動を始めたことに関連していると感じる「学習欲」「個別化」「着想」に絞って取り上げます。


学習欲(1位)


私が学習欲の診断結果の説明で、「そうそう、それそれ〜」と思ったのは、

あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。/学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。

「自分だけの特徴的な資質のレポート」「強みの洞察ガイド」

という箇所です。
まさに書いてある通りで、勉強したことや知ったことを使ってどうこうしたい、というモチベーションで学ぶというよりも、新しいことを知ることそのものが楽しい、ワクワクするという感じです。

自分の興味のある分野についてざーっと情報をインプットしていくエネルギーはあるものの、それに満足して終わってしまいがちで、アウトプットに繋げることができていないな、というのが自分自身に対する分析です。


また、

情報が小出しにしか与えられないと、心配や不安や苛立ちが募るのかもしれません。/状況、問題、機会などについて、「なぜ」および「どのようにして」という基本的な質問の理解を目指すことがあります。

については、仕事中によく感じます。
依頼された業務の全体像やなぜこの業務が必要なのか、どういう制約があるのか、などを確認せずにはいられないですし、明確な回答が得られない場合は「もう少しちゃんと教えてほしい…まぁ仕事やからやるけど」となっています。


個別化(2位)


次に個別化です。個別化に関する説明で納得感があったのは

あなたは本能的にそれぞれの人の性格、動機、考え方、関係の築き方を観察しています。/その人にしかない物語を理解します。

という文章で、就活の時から先輩社員の仕事エピソードや友達の仕事の話(愚痴)を聞くのが好きなのはこの資質が出ているのか!と思いました。

ちなみに、この資質は自分が面接官として候補者の方のお話を聞いたり、パネルディスカッションでファシリテーターをするときに、パネラーについてどんどん深掘りしていきたくなるところにも出ていると思います。


他には、

おそらくあなたは、 さまざまな仕事に対する重要性や緊急性の順位づけをするのに苦労している人に支援の手を差し伸べるようです。あなたはときどき、彼らが大きなプロジェクトを管理可能な作業に細分化するのを助けることがあります。あなたは、このように細分化して小さくした作業を行う順序をまとめるでしょう。

という説明にも「ほんまそう!」となりました。学生時代は夏休みの宿題やテスト勉強、今は仕事や資格の勉強、なんでもやることを細かく分解してTODOリストやガントチャートを作るのが大好きですし、そこまで細分化しないとなかなか行動に移せない、というの面もあります。

そういえば、高校生の修学旅行では旅程を組む係だったな、ということも診断結果を見て思い出しました。


着想(5位)


最後に、着想に関して「まさに私のことだな」と思ったのは、以下の箇所です。

あなたは複雑に見える表面の下に、なぜ物事はそうなっているかを説明する、的確で簡潔な考え方を発見すると嬉しくなります。/見た目には共通点のない現象が、何となく繋がりがありそうだと、あなたは好奇心をかき立てられるのです。

私はNHKの「ブラタモリ」という番組が大好きなのですが、何が好きかというと、地質や地形の成り立ちそのものに加えて、それらと地域の歴史との関連について考察している点です。

ある事を聞いて、自分なりに繋がりを連想したり、解釈したりして自分なりにある帰結を導き出すのが好きだという自覚はあったのですが、これも個性(資質)と言えることだと知ってなんだか嬉しくなりました。

これは先入観や早とちりになってしまうこともあるので、自分としては注意点でもありますが、応募者の話を聞きながら相手がどんな人物かを見立てるときや、問題解決にあたって自分なりに仮説を立てるときに使っている資質だなと思っています。


自己分析まとめ


私としては、学習欲と個別化と着想を繋げるとすごく自分らしさを表現できるなと思っています。

この資質を切り口にした自己分析結果であるセルフイメージは「私は、学習欲=知りたがりを発揮しつつ、個別化の資質により収集した情報を、着想によって自分なりに再構成することができる」です。

このように自分の資質を抽象度がやや高めのワンセンテンスで表現できると、自分の今の仕事やこれから就きたいと思っている仕事に当てはめて考えてみることができます。


例えば、私の場合だと「面接官やキャリアコンサルタントとして相手を理解する場面で、相手のことを純粋に知りたいという気持ちで(学習欲)、相手から話を引き出したり、相手を観察することで様々な情報を収集し(個別化)、相手のことや自社・業務とのマッチングに関する見立てができる(着想)。」といった具合です。


ストレングス・ファインダーを使う利点


このように、自分を語るにあたって診断結果である資質を切り口に深掘りしていけるのがストレングス・ファインダーを使った自己分析の利点です。

診断を受けることによって、「この資質が強いということが自分の個性であり、自分に独特のものだ」と思えるようになります。

すると、自分にとって普通に感じていたこと・特筆できることではないと思っていたことも、他者に対して自信を持って「自己紹介」「自己PR」として使うことができますし、具体的な過去のエピソードなども自然と思い出すことができるので説得力も増すように思います。


前回の記事でご紹介したストレングス・ファインダーを使った研修の受講者の声を踏まえると、この診断の一番良いところは自分(の資質)に自信が持てるようになる点だと思います。


今回の記事では、ストレングス・ファインダーを使った自己分析について、自分の分析を例にご紹介しました。自分のことを赤裸々に公にするのは少し恥ずかしさもあるのですが、この記事で紹介した私の活用法が、自己分析への興味や自己分析を実際にしてみることのきっかけになれば幸いです。

他にもこんな使い方をしているよ、という方がいらっしゃれば是非教えていただきたいです。

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