その日のまえにを読んでる

p55 喉もとまで来ていたため息が、滑るようにみぞおちへ戻っていく。

記憶が薄れて、揺らいで、微妙に事実と変わっていくのが、神さまが人間に与えてくれたせめてもの優しさだったら、少しだけ嬉しい。

p70 たいした起伏もなく、「以下同文」と端折られてしまうような毎日が、ときどき怖くなる。平凡。平和。平穏無事。そんな言葉でまとめられる毎日の、冗談みたいなもろさを、ぷくさんは知っている。

p80 やっと、あくびが出た

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