名前の通り、"超"整理術な書籍
ふと会社の人間が「佐藤可士和の超整理術」を読んで、実践していると聞いて読んでみた。部屋の掃除もマメではないが、「整理」という言葉が妙に好きでしっくりきてしまう自分に気づいた瞬間でした。
名前の通り、"超"整理術な本。
単純に物事を整理するノウハウというよりも、本質を見つめるための整理を段階を分けて説明している。
大きく整理の手順としては、以下となる。
・すべて要素を洗い出す
・プライオリティをつける。必要のないものは捨てる。
・視点を導入して、要素を整理する。
・その視点の中にある課題を明確にする。
特に本書では「視点を導入すること」を重要として、
具体的な事例と合わせて深く書かれていた。
視点とは自分の解釈では多岐に渡る。いわゆる「俯瞰する」や「第三者視点」「極論で考えてみる」といったこともあれば、Whatの部分で「B」という要素が重要という話もあれば、「ユーザー視点」や「マイナスをプラスに」なんてものもある。
そう、全く定義できないものである。ただ、共通していることは「思い込みを捨てること」「引いて見てみる」こと。その上で、今ある情報を整理してみようとすること。が大事だという。
ここでいう「視点」という言葉と近しい言葉として、「課題」というものがある。課題はマーケティング領域において、商品の問題解決に向けて最もクリティカルな部分を指す言葉。一方で視点は、ブランドや商品を正しく言語化する上で、的確な解釈の切り口であるように感じた。
切り口というと、プランナーはアイデアや企画に繋がるものとして、捉えがちであるが、ここではもう少し上流でブランドのあるべき姿を整理するためのものとして理解しておきたい。
最後に、本書においてまずは「整理してみる」ということを足を止めてやってみたいと思う。その上で、どのような視点を導入すればあるべき姿に辿り着けるのか。そして、そもそもあるべき姿は正しいのか?どこなのか?も思考できる人間になっていきたい。
その上で、身の回りの整理なんかもして物事のプライオリティと効率化もできたらなと思う。
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