見返してやりたい思いが強すぎて。

両親と姉と私、4人家族。
一般的に、末っ子は可愛がられると
言われるけれど、ある意味可愛がられていたと思う。

いじられると言うのが合っているのか
ストレスの吐け口とされていたというのが合っているのか、
家族間での年功序列で、下っ端扱いされていたと言うのが合っているのか…
そんな感じの立場だった。

私が何かをしたいと意思表示をすると、家族みんなから「あんたにはムリ！やめとき」とよく言われていたのを覚えている。

高校をスポーツ特待で入学したのですが、その高校は、スポーツかヤンキーかみたいなイメージのある学校で、当時、姉から「え？恥ずかしいやん、やめてよ」と言われた。
ムカついてインターハイにも国体にも出てやった。

就職し、実家では穏やかな環境を確保できないと悟ったので、一人暮らしをしたいと言った時も、母と姉から「は？あんたにはムリムリ！お金の無駄になるだけ、やめとき」と言われた。

車を買う時には、車に詳しい父から
「その車は売る時に査定が落ちるからやめとけ」と言われ、好きな車を選べなかった。

せめて、なぜ私がそうしたいのか、それが欲しいのかなどの会話をして欲しかったけれど、我が家は皆、最初から否定する。

そうなると、だんだん事後報告になってくる。
「1週間後に家を出て一人暮らしをするから」
「今日、ディーラーで車契約してきたから」
「来月から、福岡を離れて関東に引越します。家ももう決まりました」
と言う感じに。

アイツにはできない、むり、やめとけ。
否定ばかりされてきたことで、いつの間にか見返したい癖が付いていたように思う。

それがホントにムリに近いものであっても
ただ、負けたくないというか、私にもできることを証明したいと、馬鹿にされたくないと
そういう悔しさみたいな感情が、これまでの私をつくってきた。

そして、弱音も吐けず、頼れず、甘え下手で、結局心身に影響を出してしまった。

もう、ありのままの自分でいいや。
自分の楽しいを大事にしよう。
人生を終える時に「なんかいろいろあったけど、楽しい人生だったな」って思えるようになりたい。

見返してやりたい思いが強すぎて、自分を見失ってはいけないと、やっと気がついた今日この頃。