ばーみ

一人の服飾学生が、小説となにげない日常を綴るブログです。

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最近の記事

私と本の出逢い方

私が思い出の1冊である『博士の愛した数式』と出逢ったのは中学生の時だった。この先も大切な居場所となる本に出会えたことは人生において支えになり癒しにもなる。 ところで、 本と出逢うのは一体どこだろう。 人によってそれは様々だと思うが、私はよく学校で配られる「推薦図書」のプリントから次読む作品を決めていた。『博士の愛した数式』のほかにも、『カラフル』(森 絵都)、『西の魔女が死んだ』(梨木 香歩)、『塩の街』(有川 浩)など素敵な作品に沢山出逢ってきた。 学校以外でも、図

    • 杉野服飾大学に入学して見つけた将来の夢

      杉野服飾大学は東京都品川区にある服飾の大学だ。ドレスメーカー学院という専門学校が併設されている。 杉野学園が立ち並ぶ通称ドレメ通りに入ると、好きな服を着て好きな髪色にして、大学生活を謳歌する楽しそうな杉野の学生に出会えるだろう。 今日は私が杉野服飾大学を受験した時のことを書こうと思う。 私は元々高校で 生活科学科 という学科に所属していた。いわゆる家政科みたいなもので、私は服飾を専攻していた。 家庭科に特化した私の母校では、頻繁に杉野服飾大学との連携授業が行われていた。大学

      • 何度でも、ここに戻ってこよう。

        今回は私が今まで何度も読み返してきた、大切な一冊について書いていこうと思う。 『博士の愛した数式』/小川洋子初めてこの本を読んだのは、私が中学生の時だった。 ここからは少し私の話になるがお付き合いいただきたい。 今は服飾大学に通っているが、当時図書館司書になりたかった私は校内図書館に通い続けていた。 中学三年の時には受験ムード真っ只中にも関わらず、私は図書委員会の委員長になり、相変わらず図書館で好きな小説を読む日々を送っていた。 そんな日々を過ごしていたある時、国語

        • 新刊

          前回の記事の最後に書いた七月隆文の新刊『サラと魔女とハーブの庭』。 まだ読み途中だった又吉直樹の『火花』を読了したので、楽しみにしていた新刊を先日から読み始めている。 サラと魔女とハーブの庭 "サラ" 彼女は主人公である由花の、唯一の友達。サラに会うために、由花は田舎のおばあちゃんが営むハーブショップを訪れる。 この本には、読んでいる私までもがまるでその場にいて、サラと由花と一緒にハーブの香りを嗅いでいるかのような、目の前で彼女らが楽しげに笑っているような、そんな素敵

          私と小説

          ずっと、本が好きだ。物語が好きだ。 児童書から始まり、1冊で完結するものは勿論、長編作品やショートショートなど、様々な本に触れるようになった。小説を読み続けた中で、私は1人の素敵な作家に出会った。 "七月隆文" 初投稿である今回は、彼の作品の魅力について私なりに述べていこう。 『僕は明日、昨日の君とデートする』 という作品はご存知だろうか。 爆発的人気で映画化もされた作品だ。聞いたことがある人も多いのではないだろうか。この名作を生み出したのが七月隆文である。 この作

          私と小説