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不妊治療における政府の支援

私は、3年間の不妊治療中、助成金の受給、不妊治療費の保険適用と政府の支援を受けてきました。そして、支援の対象外となり不妊治療費の全額負担も経験しました。

そんな私が思うこと。

不妊治療を始めた頃、
世の中の風向きが少子化に向けられてきて、ニュースでもよく取り上げられた頃だった。
安倍さんが退任し、菅さんが首相になったのもこの頃。制度が変わり始めました。

2021年
不妊治療スタート
初めは人工授精を行い、治療費は1回2万円程度。人工授精で受けられる制度はありませんでした。

2021年10月
体外受精スタート
この年から助成金対象者の所得制限が取り払われた。
所得制限が無くなったため、私も助成を受けられるようになりました。
体外受精で受けられる制度は、1回30万に増加されました。

当時41歳だったので年3回まで助成金を受けられます。



初回は採卵、移植と進んだので、90万ほどかかった内の30万助成金申請して戻ってくる。
その為60万自己負担。

2回目は、採卵止まり(卵が育たず凍結出来ず)のため、かかった費用は約29万。
29万を申請すれば丸々戻ってくるので、実質自己負担無しでした。

翌年も同様。
採卵止まり(卵が育たず凍結出来ず)で、かかった費用29万を助成金申請し実質負担なし。

2022年4月
不妊治療の保険適用が始まります。
私はというと、、、
ギリギリ対象。その年の6月で43歳を迎える為2ヶ月のみ対象でした。

4月と5月に採卵。計2回保険適用での治療を行いました。

前回同様、採卵止まりの結果でも3割は実費が発生します。
一回9万円ほど実費。

そして、保険適用する為の仕組みが複雑で、間を開けれなかったり、夫婦で受診しなくては行けなかったりなんだか面倒。

そしてクリニックは以前にも増して激混みで、臨時の先生も追加され対応してくれましたが、どこか流れ作業。
結果も出ないし転院することにしました。

2023年6月
保険適用から外れて全額実費になります。
採卵周期に入り内診するだけで、毎回1万から2万かかります。
薬をいただけば4、5万は当たり前です。

不妊治療の優遇対象ではなくなり、もう難しいお年頃ですよ。と言われている感じが辛かった。と同時に、年齢で制限しなくてもいいじゃんか!絶対妊娠してやる!と闘志を抱き息巻いていました。

でも、毎度、会計の時はヒヤヒヤドキドキです。

結果、採卵、移植を行い110万。
転院した病院は高刺激の治療方針のため、薬が多かったのと、先端治療も積極的に受けさせてもらい、以前の病院よりも費用がかかります。


子育て支援の風向きもあって、
銀行さん数社から、治療費の低金利ローンが出てきました。
私たちもそちらにお世話になることに。


私にとっては、助成金も保険適用もどちらにもメリデメがありましたが、総合的には絶対保険適用になって良かったですよね。

制度を設けてくれたことに感謝しています。


ですが、お願いです。

年齢制限は無くならないでしょうか。
43歳過ぎても妊娠できる人はいます。
私がそうです!
もちろん卵の質は年齢が大きく関係します。


うーん、、
AMHの数値で判断してもいい。
43歳以上は、AMHが基準値以上の場合のみ保険対象とか出来ないものかなぁ。。


この先、43歳を迎えて妊活に終止符を置く方がいると思うと心苦しい。

たくさん考えた結果の判断だと理解するけれど、その決断をする前に、私のように44歳で妊娠出来た者がいることを知って欲しい。


でも、不妊治療費の全額負担は本当に高額です。
我が家は車を手放しました。
主人の自慢のクラシックカーをも売り払い資金源にしたんです。

そして、子供が生まれた今も不妊治療のローンを支払っています。


それだけ大変。

だから、だから、
どうか子を望む方が負担なく治療に専念できる世の中になって欲しい。
そう強く、強く願う。

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