池音哀魅

心のメモのように文字を綴っていけたら と思っています #詩 #詩のようなもの #超ショートショート

池音哀魅

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最近の記事

孤独mix

孤独を感じると コンビニでコーヒーを買いたくなる 「ありがとうございました」 「ありがとう」 店員さんとの短いやり取り ヴィィィィィン 賑やかなコーヒーサーバー 孤独が紛れる コーヒーカップを持って 外に出たら 雨が降っていた コーヒーに雨粒が注がれる 小さな波紋が可愛らしく拡がった 『 雨粒 mix coffee 』の出来上がり ほろ苦くて やさしい味がした

    • 美味しそうな音がする

      包丁のトントントンの音に あなたはひょっこり現れて 「美味しそうな音がする」 と言った。 作っている料理への期待の眼差し。 「チャーハンだよ」 と言うと 「やったー」 と嬉しそうに笑った。 幸せひとつ頂きました。

      • ねこの日の約束

        昔の話 ピアスあけると 運命が変わるらしい 好きな男の子と そんな話をしていたら じゃあ 一緒にあけよう あなたは言った あなたは 左 私は 右 お互いの耳を ピアッサーで打ち抜いた 今日という日を忘れずにいよう そう約束した 私達は どんな運命を望んでいたのだろう

        • 優しさに甘えること

          出先で珈琲が飲みたくなり コンビニに入った レジに並ぼうとしたら 既に並んでいた男性が 「(先に)どうぞ」 と順番を譲ってくださった にもかかわらず 「いえ、どうぞ どうぞ」 (あなたが先に並んでいたのだから) と、ご厚意に甘えられず 何だか ギクシャク してしまった (親切に言ってくださったのに ごめんなさい) 思えば 昔からそうだった 自分に自信がなくて 恥ずかしくって 甘えられなかった 素直に 甘えられるようになりたい そして ご厚意を無にするので

          歌ってみた

          頑なに キーは下げない 風呂場の粉雪 裏返る声 苦情の嵐 レミオロメンの『粉雪』 15年も前の曲なんですね。 ♪こな~ゆき~ねぇ のところ 必ず声がひっくり返るんですよね。 因みに 苦情は家族からです。😅

          歌ってみた

          伏見稲荷

          連なる 鳥居の朱色 笑う狐 しんとする瞬間 山神現る

          手、じんじん

          保育園に通っている時 冬 寒くて 手が悴んだ じんじんした手が気持ち悪くて 水道水で手を洗った そしたら じんじんがもっと酷くなって 痛くて痛くて大泣きした 「◯◯ちゃん どうしたの?」 T先生が優しく声をかけてくれた 「手が痛いねん」 泣きながら手を見せる T先生は ポッケから取り出したカイロを 僕の掌に置いた あったかい 泣きやんだ僕がT先生を見ると 優しく笑っていた。 悴んだ手を 吐く息であたためてたら そんな昔のことを思い出した

          手、じんじん

          性の理

          月のもの 流れでた女の性 狂う精神 浅い呼吸

          喪失感と共存

          昔、5才の弟が事故で亡くなった。 母は半狂乱になり 泣き叫びながら火葬を拒んだ。 それでも粛々と 火葬されお骨を納め それから四十九日まで毎日お経を唱えた。 一回忌、三回忌と年月を重ねる事と 日常の忙しさも合わせて 喪失感と共存していったように思う。 私はこの様な母を見て 愛する者を失う事の怖さと 喪失感との共存を知った。 そして生きることは続いていく という事を。

          喪失感と共存

          狂乱の宴

          狂乱の宴 剣山の供犠 舞い踊る教鞭 明媚の標 冷徹の眼 真っ赤な共析晶 じわりと滴る蜜 舐めとる天鵞絨 零れ落ちる歓喜の涙 見つめる天上の月

          「成長してないね」 あなたの一言で 作りかけの玉子焼き 滅っして 我、蒸発

          「成長してないね」 あなたの一言で 作りかけの玉子焼き 滅っして 我、蒸発

          レベル99

          ドラクエ11 パーティー全員 レベル99 冒険終わるのヤダから ラスボスと戦いしぶる

          快楽願望

          精神の彷徨 花芯の疼き 無垢の求淫 紅の頬 鞭の飛瀑 痣の下肢 散る汗 甘美の蜜 冷徹な眼 悦びのクグツ 極楽か地獄か 跪き 這い 導かれるままに

          センス・ゼロ

          車の運転 前方、後方、サイド 確認してるのにもかかわらず 動かない物にぶつけてしまう センス・ゼロ だから 殺す前に 運転することを引退した 人はいくら練習しても 上手くいかないことがあるのだ 今は 歩いている 行動範囲は狭くなったけど 風や雨の匂いがして悪くない

          センス・ゼロ

          否々乍ら

          逢えない時間 感情の高低差 焦り、不安、どうにも出来ない、自暴自棄 文字と声 言葉の繋がり 安堵。幸福。精神的安定。 時間の流れ いつまで いつか...

          螺旋

          情人の 血肉を啜る 女郎蜘蛛 屍 抱き締め 咽び泣く