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2024の下ごしらえ②|ビジョンマップを描く

2年前。私にとっての最強ツールを手にした。
それは、マインドマップ。

考え抜くことが苦手だった。
受験勉強で培われた脳は、一問一答は得意だけれど無形の答えを探すことは放棄しがち。試験に合格できても、「お前はどうしたいの?」の前にはモゾモゾしてばかり。誰か答えを教えてくれ、と言わんばかりに。正解探しをしていたのだと思う。
――いや、むしろ「答えがない世界」に突然放り出されて面食らっていたのかもしれない。

社会人1年目にはサシで打ち合わせしていた先輩に、「意志の見えないあなたとは仕事がやりにくくて仕方がない」と眼前で言い放たれた(傷ついたけれど、その通りだったので素直に納得した。あの一言には感謝してる)。

成績で一番をとることと、できる社会人になることは全く別物。
優等生なだけで、有能ではないんだなぁ。

ところが、興味本位で受講したマインドマップ講座以来、その苦手意識が次々と打ち砕かれる。

手がかりはなくとも、書き始めれば何かを掴める。
ヒントが欲しいなら、これまでと今を分解すればいい。
困ったら、まずは書き出すこと。

自分の中に答えはあるし、それを私は見つけられる。

――これがマインドマップを学んで得た、一番かつ最大の収穫。

脳の作りがどうだとか、作用云々とか、そういうのはよくわからない。
詳細に説明された本もあるけれど、途中で軽やかに放棄した。
そんなのどうでもいい。
自分が信じられるようになった。
まずは書いてみよう、と思えるようになった。
それがすべて。


2年前から、毎年「ビジョンマップ」なるものを描いている。
私にマインドマップを教えてくれたインストラクターの希恵さんが考案したもの。

どんな1年にしたいか、どうありたいか。
何がしたくて、何をやめるか。

そのヒントとなるかけらを拾い集めたり、行きたい方向への地図を時に大まかに、時に細かく描いたり。後ろをちょっと振り返って数歩前の歩みを可視化してみたり、今の気持ちや興味を書いたりしているうちに、自分が次に開けたいドアが立ち上がってくる。不思議ではあるけれど、毎回、必ず。
この経験があるから「よくわかんないけど、とりあえず書くか」とひとまずペンを手に取れる。

ビジョンマップに書いたことは、今の自分の気持ちであり、スナップショットに過ぎない。その通りに進んでもいいし、ふたを開けてみたら全然違ったね!と別の生き方を選んでもいい。
毎日毎日眺めるわけではない(もちろん眺めてもいいけれど!)。それでも、年初に「私が進みたい方向は、少なくともAではなく、概ねこちら側」ということが分かる。


さて、そんなマインドマップ2024版がようやく完成した。

2024に掲げた漢字は「企」。

今の興味や直感を大切にしながら、そこに一匙の企みを。
その隠し味がどんな未来を見せてくれるのかにワクワクしながら、1年を過ごしてみたい――そんな決意を込めて。

▼この漢字につながった出来事はこちら

それぞれの枝はこんな感じ。

✅2024につながりそうなキーワード
✅これだけはしたくない!後悔する過ごし方
✅どんな性格で生きていきたい?
✅Work
✅Private

※これも希恵さんのアイデアを拝借しながら取捨選択&アレンジ。

「じぶん実験」を始めて3年の気づきと、今の私がギュギュっとつまった1枚。

細かくあれこれ書いているから、精緻に計画しているように見えるけれど、実は意外とそうではないことがおわかりかしら?
やりたいことは計画まで落とし込んでいるけれど、なんとなく気持ちが決まらないことは「(仮)」でとりあえずそこに置いて様子を見る。
あるいは既に埋まっている来年の面積を指さし確認して、余白を可視化する。

絶対叶えたいことをぎゅっと握りしめているなら、一挙手一投足を細かに指示してくれるカーナビ的役割にも使えるけれど・・・
船の耐荷重がわからなければ、欲張りすぎて海底へと沈みかねないし、自分勝手な船員が多いと舵はブレて前に進まない。積載量の余裕と船の特徴が分かっていれば、好みの荷物を選んで載せられるし、自分が舵を握ってさえいれば寄り道・航路変更・回り道だって自由自在!――2024の私のマインドマップはそんなイメージ。

もう目前に迫った2024。
ただただ焦るくらいなら、目の前にその姿を洗い出してみること。
それだけで、自分の大まかな方向性が、きっと見えるはず。
試す価値、ありです。



▼私の過去のビジョンマップはこちら

▼先日まとめた2024占いマップも今回のビジョンマップにちょこっと追加!

▼希恵さんのビジョンマップ講座、年明けもあるみたい!お見逃しなく。




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矢島 美穂|本の言うことを聞くライター
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