[レッスン1] 音を文字にする ーPhonogramsとは
このレッスンはネイティブが小学校で最初に学ぶ基礎の基礎からやり直す発音とスペリングのレッスンです。
ご自身だけでなく、お子さんのスペリング、発音、読み聞きにもお役に立てれば幸いです。
講師は私ウィリアムス美帆と申します。
このノートの読者さんはきっと学校で英語を勉強中の学生さんや社会人さんで、英語の知識も結構お持ちで会話もそこそこできるという方もいらっしゃるかと思いますが、私の勉強法はいつも『基礎の基礎に戻って始めからやり直す。』なんです。
なんでもそうですが、基礎がグラグラのところにさらに積み上げていってもいつまでたっても安定しません。
とはいえ、今まで習ってきたものをすべて捨てるというわけでもなく、今まで積み上げて立ててきたジェンガのグラグラしているところにピースをはめて安定させていくという感じで楽しみながら読んでくだされば嬉しいです。
今日は、基礎の基礎です。
Phonograms と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ググってみると「表音文字」と訳されています。
Phonogram と言うのはギリシャ語から成り立った言葉だそうで、Phono がSound(音)で、GramはWritten (書かれた)と言う意味です。つまり、「書かれた音」と言う意味ですね。
コチラの学校では小学校1年生に上がる前に0年生(キンダーまたはプレプと呼ばれる)があります。
そこでまず習うのはこのPhonogramです。
日本語と英語の違い
スペリングと言うのは、日本語でいう書き取りですが、読んで字のごとく、聞いた音を書き取る、文字に起こすことです。
ココで押さえておきたいのが、日本語と英語の違いです。
日本語の音は子音と母音の両方で成り立っています。
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」ローマ字にすると「A・I・U・E・O」です。
そして子音は「K・S・T・N・H・F・M・Y・R・W」です。日本語の音は常に母音で終わるので、子音に注目する機会はあまりないと思いますが、まあこんな感じです。例えば、Kは「KA-か行」ですね。
英語はと言うと、母音が「a, e, i, o, u」で日本語と一緒なんです。ただ、一つひとつの母音が2つ以上の音をもっていて、使われる場所や前後の文字によって音が変わります。よって、aだから「ア」と発音してしまうと、通じない英語になってしまうわけです。
例えば、Book。oは母音です。日本語では「オ」ですが、これはボックではなくブックと発音します。英語の [oo] は ウーと発音されます。bはbの音を持っていて、無理やり日本語で書くならば「バ(BA)」ですが、このBAから母音のAを抜いた音です。その音に「oo」のウーの音が続きK(ック)の音で終わる言葉です。
このように英語には日本語より少し複雑な母音の働きがあるんですね。
ココをまずマスターしないと聞き取れても書けない、読めない、通じない。と言うことが起きるわけです。
逆に言えば、まず小学校0年生から始めるこのPhonogramをマスターしてしまえば、書けるし、読めるし通じるというハッピー英語ライフが送れます。
基本の音をマスターする
前置きが長くなってしまいました。本題です。
まず母音
英語の母音は「a, e, i , o, u」そして「y」(Yは子音ですが、スペリングのルールでiが使えないとき、代わりにyが使われます)
a には3つの音があり、カタカナでかくと 1.ア 2.エイ 3.アー
e は2音 1. エ 2.イー
i は3音 1. イ 2. アイ 3. イー
o は3音 1. オ 2. オゥ 3. ウー
u は3音 1. ア 2.ユウ 3. ウー
y は4音 1.イェ 2. イ 2.アイ 3.イー (1.は子音の音)
母音を制すものは英語を制すんじゃないかと思うぐらい、母音が重要なんです。
良い動画を見つけたので、下に張っておきます。このレッスン1では、この動画の22秒から1分53秒までをひたすら見て、動画の中の子供たちと一緒にリピートして練習してください。
私のホームスクールのレッスンでは毎日リピートリピートで刷り込みました。おかげさまで私にも刷り込まれました。
子音
子音は大体1音ずつです。
2音あるのは C、G、Sの3つだけです。(動画で見れます)
子音はカタカナ読みにして「ア」段の音から母音の音を抜いたような音。(笑)
例えば、k なら「(か)KA」から日本語母音の「(あ)A」の音を抜いたような音。言うならば「クッ」みたいな音でしょうか。
Tならば「(た)TA」から「(あ)A」を抜いた音。舌打ちの逆バージョンのような感じで、あまり音にならないような音です。
難しそうですが、子音はたいして問題じゃありません。下の動画を見てリピートしながら暗記しちゃってください。
音を覚えると読めるようになってきます。
英語ネイティブ息子がホームスクールを始めたのはもう小2も終わろうとするころ。他の子はスラスラと読めるのに息子は小学校ゼロ年生が読みの練習に使う本もままなりませんでした。
この教材を使い始めて、徐々に読めるようになっていき、今では年齢相応の本も読めるようになりました。何より読むのが好きになり、本を読んでいる時間が多くなりました。
もちろんスペリングも徐々に力をつけて、まだ間違えは多いものの、以前のようにヘンテコリンなただのアルファベットの羅列のような文字は書かなくなりました。
動画の22秒から1分53秒までをひたすらリピートしてね。
それでは、アルファベットのそれぞれの音をマスターしてくださいね。
頂いたサポートは全額、我が子の全寮制高校の寮代および学費に使われます。ド田舎に住む子供たちの応援お願いいたします。