食器洗い洗剤は必要なくなった
今年の初め、ちょうどコロナが猛威を振るいはじめたころ、両親が日本から遊びに来てくれた。ギリギリセーフだった。
両親がオーストラリアへ遊びに来てくれたのは初めてではなかったが、ここの農家に越してから遊びに来たのは初めてだった。
母はこちらに来てもなお、いろいろと手伝ってくれた。皿洗いから、拭き掃除までてきぱきとこなした。そして一言、「あなたのところの布巾は使いにくいね。」
布巾に使いやすいも使いにくいもあるのか?と疑問だった。
両親が日本に戻って2週間とたたないうちに、日本から荷物が届いた。今回子供たちと一緒に生活してかわいさに花が咲いたのか、子供たちへのプレゼントがどっさりと入っていた。そしてそのお菓子やら服やらに隠れるようにして、布巾が入っていた。
その名も「魔法のふきん」
見たときは、笑ってしまった。そんなに私のふきんは使いにくかったのか。そして、こんなのオーストラリアにだって売っている。とちょっとバカにしていた。
それでも、せっかく送ってきてくれたのだし、それにもう今使っているふきんもそろそろ寿命が来ているようだし、と思い取り換えた。
・・・私のふきんは使いにくかったことに気が付いた。
・・拭くだけできれいになる布巾なんてあるんだ。
水道の蛇口を拭いたらピカピカになった。よくよく見ると「洗剤なしで魔法みたいにピッカピカ」と書いてある。
洗剤いらないのか。
以前から、食器洗い洗剤はどうにかしたいと思っていた。どこかで読んだ記事に、下水処理場の水は臭くないて洗剤やシャンプーの匂いがすると書いてあった。
恐ろしいことだ。
魔法のふきんを使って洗剤をつけずに食器を洗ってみた。
びっくりするほどきれいになった。下手に洗剤を少なめに入れて高温で洗う食洗器よりきれいになる。
さらに、お米のとぎ水発酵水の効果がわかってからは、調理前の手洗いはもちろん、油を使ったお皿や、生肉を切った包丁やまな板には発酵水をスプレーしてこのふきんで洗い、お湯で洗い流すだけでよくなった。はじめはやっぱり、大丈夫かな。と心配したが、これだけピカピカになってたら大丈夫だろうと落ち着いた。(*実践する場合は自己責任でお願いいたします。)まな板は洗った後陽の当たる窓に立てかけて消毒している。
油がべっとりしているものはふき取った後、食洗器に入れ少量の洗剤ととぎ水発酵水を入れて洗っている。
台拭き布巾と食器洗い布巾は分けている。台拭きのほうがダントツ汚れるのが早いが、油などで汚れてベタベタしてきたふきんは、ウォッシングソーダ(炭酸ソーダ)とお湯につけておくと、きれいになる。脂分が浮き出てきて、最初はヌルヌルになるが、モミ洗いするときれいになる。
こうして洗剤を使わなくなってみると、洗剤って必要なんだっけ?と考える。親が使ってたから、コマーシャルで流れてるから、みんな使ってるから。
もし洗剤と言うものがこの世に存在していなかったら、きっと私たちはほかの方法を考えるだろう。あるから使っているだけ。別にホントは必要ないのかもしれない。
我が家ではシャンプーはクリアしたので(長女も)、
→初めて美容師さんにキレイな髪ですね。と言わせたシャンプーを使わない私のヘアケア、
残すところはこの食洗器の洗剤と、洗濯の石鹸のみ。
我が家には、家の裏に下水を処理するタンクがついている。この辺では田舎の家はどこにでもついている。そこで処理された水は敷地内の少し離れたところに流れていく。私は、あそこに流れてたまっている水がきれいになれば、植物が育って、森になるかもしれない。と夢見ている。