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最高の初詣①

明けましておめでとうございます。

みほとけです。

2020年1月1日、元旦に秘仏を2ヶ寺、そして驚きの寺院との出会いがあったのでお伝えします。

一緒に巡ってくれたのはほっとけーきずの相方である女流仏像イラストレーター「田中ひろみ」先生。

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元看護師・仏像を愛してやまない、という共通点の元ものすごく意気投合させてもらえてまして、楽しくて仕方ない日々を送らせていただいております。思ったことはなんでも口にしてくれるし、誰よりも行動力があるし、仏像を愛してやまなくて、私になんでも教えてくれるし、私の妄想じみた考察を聞いては笑い飛ばしてくれるし、あぁ、本当に楽しいです。

さて、1月1日、令和二年の元旦。こんな大切な日を一緒に過ごしてくださる。という嬉しいお誘いが。

海老名市にある「龍峰寺」にいらっしゃる千手観音さんをみに行こうと。

さらに、その近くの伊勢原にある「日向薬師」さんも、時間もあれば「大山詣り」も行きましょう。

と次々続々と誘っていただけたのでした。
みほとけの行く道を照らしてくれる釈迦のように。

①ニョキッと上に伸びた手が?!千手観音の龍峰寺

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早速たどり着いた海老名の龍峰寺。
海老名駅からバスで10分。タクシーで1000円くらい。普通に歩いても20分ほど。

ここには大変珍しい【清水式の千手観音】がいらっしゃるんです。

龍峰寺は臨済宗建長寺派のお寺で、紋が北条氏のミツウロコと鎌倉の市章ササリンドウ風の家紋が重なってるという。とても鎌倉にいるかのような印象を覚えました。(紋を気にしてみがちなみほとけ)

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本堂も江戸時代からある古いもので市の重要文化財になっているのですが、そこへお参りをしてからお待ちかねの千手観音さんへ!

写真はこちら

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ひろみ・みほとけ「「おおお〜〜〜〜」」

今年は子年。実は子年生まれの守り本尊は”千手観音”さん。
子年生まれを守護してくれる存在です。

私たちは子年ではないけど、きっと子年には千手観音様のご慈悲は万人にオープンであろうと思いまして、元旦にお会いしておきたかったんです!

しかし千手観音さんは作品の数が結構少なくて…
それも関東には特に少なく、この龍峰寺の千手観音様に出会えるのも元旦と3月中1日の2日間だけ!

私たちが大興奮したのは特にこの千手観音さんが「清水式」だから

多くの千手観音さんは、扇型というか左右に円を描くように手を広げますが
この千手観音さんは一味違う

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上2本の手のニョキーーーーーーーン!!!と伸びているの
お分りいただけますか?

さらにそのての上には小さな仏様を乗せているのもご確認ください。

千手さんの『この手で人を助けよう!!!』という強い救済の気持ちが現れている、らしいです。

これが【清水式】という千手観音の形。

皆さんご存知、京都の清水寺。
あそこは大舞台の景色ばかりが注目されますが、実は千手観音さんがご本尊さんで(秘仏)でらっしゃいまして、このような形をしているんです。

清水寺ってのはものすごい人気だったのか、同じ名前のお寺でこの形を模した千手観音が全国に点在するんです。

そしてここ龍峰寺もかつてはここにあった「清水寺」という名前の寺の跡地に引っ越してきた寺院。

なので、清水式千手観音がいても何もおかしくないのです。

ひろみ「いいお水がでるところも”清水”って名前ついて、シミズとか、セイスイとか、読み方は色々あるけど」

という田中先生からの豆知識も添えて。

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この日、元旦の秘仏公開、なかなか行列で見れないんじゃないか?!と思って10時のオープンに間に合うように行ったところ、ほんの5人くらいしか並んでおらず、ガッツポーズで参拝。

しげしげとみているとパラパラと参拝客が。

「あら、失礼っ」

とか言って後ろに並び直し・・・

また拝んでると後ろに列が

「どうぞ、お先に・・・」

と言いながらぐるぐる参拝し続けること5回

5回目にして参拝客が途切れ、私たちの見仏ゴールデンタイム。

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ひ「まぁ、、綺麗なお顔・・・」

み「腕が細い。真上に伸ばしている手がより細い。これはゴムの腕の理論ですね。ゴム状に腕を伸ばす千手観音。」

ひ「腕が上に伸びてるのに光背(後ろに背負ってる光の輪)が腕と重なってしまってあんまり見えないわねぇ」

み「上に二本の手、横にわさぁって。。。カニのようですね。日本一尊いカニだ!」

ひ「越前ガニかしら」

み「下半身の衣紋が綺麗。細かく描くというより線が少なくてウネるような線が平面的でもあって。上半身はこんなに肉肉しいのに。」

ひ「本当だわ。上半身とか顔は綺麗に写実的(肉体っぽさがありリアリティある)なのに下半身は綺麗だけど雰囲気が違う」

み「上は鎌倉時代に作られててもおかしくない(※鎌倉時代が写実的な仏像の最盛期)のに、下半身は江戸か、もしくは鎌倉期より前か。。。これはおかしいですね。」

ひ「これは上半身は鎌倉期だけれど、下半身は後付けかもしれませんね。」

み「!!!!!!その可能性!!ありますね!!!」

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なんてゆう、勝手に仏像調査委員会を開いてしまう私たちでした。
さすが!田中先生の見仏眼!!

ちなみにお寺には制作年代について「鎌倉期再興説としている」と書いてあって、、、、いやそれ結局いつ??と頭にはてなが浮かんでしまったのでした。


そんなこんなで年に2回しか会えるチャンスがない清水式千手観音さんに大変ワクワクと癒しの時間をいただいた私たちでした。


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観音堂

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本堂

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山門

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読んでくれてありがとうございました!

初詣記録その2、日向薬師編はまた明日。(のはず)


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