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「今日」という絵本を読んだ。子育ては、大変だけど素晴らしい!!

子どもを産み育ててみて、はじめて自分の中にこんな感情があったのか、と気づくことがある。

それは嬉しさや愛おしさであり、取り扱い説明書のない泣きたくなるほど気の遠くなるような大変さであり、必死に守りたいという気持ちであり、、、良い感情ばかりではなく

放りだしたくなるような気持ちになった時、こんな自分は母親失格なんじゃないか。

果たして、こんな自分でちゃんと子育てができるのだろうか。

と、いうようなマイナスな気持ちになった時は、本当に暗闇の中にいるような感情がムクムクと湧き出てくるもの。

順調に物事が運ぶことより、自分の思い通りにいかないことの方が多い。

そんな毎日の中で、子どもはどんどん成長している。

バイバイができるようになったり、言葉をしゃべれるようになったり、歩けるようになったり、はじめてママ~と呼んでもらえ日を覚えていたり

子どもの成長を見逃さないように、目の前の子と向き合うこと。

それこそが子どもを育てるということなんだと思う。

大事なのは、部屋をきちんと片付けることではないだろうし、スマホを肌身離さず身に付けて、情報を得たり発信することではないだろう。

今、ようやくわたしも子どもが手が離れてきつつあり、振り返ってみることができるようになってきたから、この本が目に留まったのかもしれないし、すごく共感したのかもしれない。

「今日」を読んだ瞬間に、わたしの感情があの頃にタイムスリップして、またいろいろな感情が一気に湧き出てきて、不思議な感覚になった。

ニュージーランドを中心とする英語圏に、赤ちゃんを育てている母親たちにエールを送る詩が伝わっています。子どもの世話に大わらわで、余裕をなくしているお母さんに、“いま、かけがえのないこの子をいつくしんでやれているのなら、それで大丈夫だよ"とやさしく寄りそう詩行は、世界中の養育者を励ましています。その英詩にふさわしい日本語訳と、優美な絵により、たしかな形が与えられました。

毎日を一生懸命送っているすべてのお母さんに贈る、小さな美しい本です。


●『今日』 (下田昌克 イラスト 伊藤比呂美 翻訳)

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今日、わたしはお皿を洗わなかった

ベッドはぐちゃぐちゃ

浸けといたおむつは

だんだんくさくなってきた

きのうこぼした食べかすが

床の上からわたしを見ている

窓ガラスはよごれすぎてアートみたい

雨が降るまでこのままだとおもう

人に見られたら

なんていわれるか

ひどいねえとか、だらしないとか

今日一日、何をしてたの? とか

わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた

わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた

わたしは、この子とかくれんぼした。

わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った

わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった

わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた

ほんとにいったい一日何をしていたのかな

たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと

でもこう考えれば、いいんじゃない?

今日一日、わたしは

澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために

すごく大切なことをしていたんだって

そしてもし、そっちのほうがほんとなら、

わたしはちゃーんとやったわけだ

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これを読んで、懐かしいあの頃の記憶の扉が一気に開いた。

と同時に、胸がギュッと締め付けられる感覚。

そうだ、あの頃、うまく言葉では言い表せなかったけど、わたし、こう思っていたんだ。

大変なこと、思い通りにいかないことは山ほどある。

誰が褒めてくれるわけでもない。

それでも、きちんと向き合って、ていねいな気持ちで接しようと思っていたあの頃。

本当に貴重で、大切な毎日を過ごしていたんだな~って思えた。

朝お仕事に行って、夕方帰ってくるのと同じくらい

いや、それ以上の素晴らしい毎日を送ってたってことだ。

子育て真っ只中の時って、なかなか客観的に見ることができないもの。

発狂しそうになったり、自分の気持ちがわからなくなる時だって、絶対ある。

ただ、誰かに自分の気持ち、わかって欲しいだけ。

ただ、うんうんって聞いてもらいたいだけ。

答えを求めてるんじゃなくて

そだよねそうだよねって

ただ共感してほしいだけだったりする。

ママってえらいよ。本当に。

毎日大仕事をしてるんだ。本当に。

正しい・間違ってるの、答えなんてない。

今、子どもと向き合ってるそれだけですごいこと。

だから家事まで回らないのは当たり前。

家事は手抜きしてもいいよ。

いや、手抜きするべき!!(*´ -`)(´- `*)

そんな気持ちにさせてくれるこの絵本は

フッと気持ちが楽になるような、励まされる絵本。

今、子育て真っ只中のママたちに、ぜひとも読んでもらいたいです。

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